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SFに関するsakstyleのブックマーク (568)

  • 【今週はこれを読め! SF編】オリジナル・アンソロジー・シリーズの三冊目。七篇を収録。 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    『Genesis されど星は流れる (創元日SFアンソロジー) (創元日SFアンソロジー 3)』 堀 晃ほか 東京創元社 2,200円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto オリジナル・アンソロジー・シリーズの三冊目。七篇を収録。 作者それぞれの持ち味を活かした作品が居並ぶなか、もっとも印象に残ったのは堀晃「循環」だ。『Genesis 一万年の午後』に発表した「10月2日を過ぎても」につづく、大阪を舞台とし、作者自身の日常的な視点で語られる。紡績会社に技術者として就職、キャリアを重ね、事業部門を継承するために独立・起業する――これまでの仕事人生を、勤務先近辺の景観を眺めながら綴る。外形的にはSFというより私小説だ。しかし、技術者としての方向を定めることになった開発品にインスピレーションを与えた「原器」の存在がアクセントになり、SFの機

    【今週はこれを読め! SF編】オリジナル・アンソロジー・シリーズの三冊目。七篇を収録。 - 牧眞司|WEB本の雑誌
    sakstyle
    sakstyle 2020/09/29
  • アレステア・レナルズ “Polished Performance” - 視神経

    2020年3月 Made to Order: Robots and Revolution に初出。 分量およそ7400語、日語訳なら文庫40ページ弱くらい。 あらすじ 星間旅行船〈リスプレンデント〉号の一世紀に及ぶ旅が半ばに近づいたころ、アクシデントが発生した。凍眠装置とその監視システムに不具合が生じ、5万人の乗客が全員死亡してしまったのだ。船内の維持管理に従事する50体のロボットは、船の運営企業の体面のために廃棄される可能性が高い。ロボットたちは目的星系の管制を騙して亡命する計画を練り、旅の残りの51年をかけて人間を装う演技に磨きをかけることにした。 感想 ルンバのルビー、多腕の医者ドクター・オブシディアン、ヘビ型のカーネリアン、球体が連なったトパーズ、リーダー格のヒト型クリソプレイズなど、宝石の名を冠した様々なロボットがぞろぞろ登場したと思ったら全乗客の死があっさり告げられる冒頭の掴

    アレステア・レナルズ “Polished Performance” - 視神経
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    sakstyle 2020/09/09
    面白そう
  • 【今週はこれを読め! SF編】1950年代の宇宙移住計画、宇宙飛行士を目ざす女性の奮闘 - 牧眞司|WEB本の雑誌

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    sakstyle 2020/09/02
  • SFと美学 2020年8月23日の日記|青島もうじき

    昨晩は美学者のナンバユウキさんのYouTubeチャンネルで配信されたこちらの配信を見ていた。SFについても美学についても完全な門外漢だし登壇された皆様の著書を全てお読みしているわけではないので、とても肩身を狭くしながらの視聴だったのだけど、とても興味深い配信だった。漠然としたまま普段は流されてしまっている(ように傍目には見えている)SF、ひいては小説というジャンル自体に切り込んでいくのは大変刺激的だった。浅学が祟ってお話についていくだけで精一杯だったし、「ウワ~~~ぜんぜん読めてねぇ~~~」と頭を抱えたのだけど、それも含めて貴重な体験でした。配信の中で宮澤伊織さんが「いい映画とは映画館を出る前と後で街の風景が変わって見える映画だ(意訳)」という考え方を紹介していたけど、それに照らして言えば、配信を見る前と見た後でSF小説の捉え方の変わってしまうような面白い配信だったように思います。 具体

    SFと美学 2020年8月23日の日記|青島もうじき
  • あり得たかもしれない宇宙開発史を描き出す、主要SF賞総なめの話題作──『宇宙へ』 - 基本読書

    宇宙【そら】へ 上 (ハヤカワ文庫SF) 作者:メアリ ロビネット コワル発売日: 2020/08/20メディア: Kindle版宇宙【そら】へ 下 (ハヤカワ文庫SF) 作者:メアリ ロビネット コワル発売日: 2020/08/20メディア: Kindle版この『宇宙(そら)へ』は、メアリ・ロビネット・コワルによる、1950年代の女性の計算者&パイロットの物語を描き出す、宇宙開発系のSFである。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞というアメリカの主要SF関連賞を総なめにした、SFにおける今年最大の話題作のひとつ。僕はそもそも、SFとしては現実的な科学に根ざして宇宙を舞台に展開する物語、宇宙開発系と言われるサブジャンル全般が特に好きだから、作にも大いに期待していたんだけど──いやーこれはおもしろかった! 主な舞台となっているのは先に書いたように1950年代のアメリカだが、この世界は我々の

    あり得たかもしれない宇宙開発史を描き出す、主要SF賞総なめの話題作──『宇宙へ』 - 基本読書
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    sakstyle 2020/08/25
    “この『宇宙(そら)へ』は、メアリ・ロビネット・コワルによる、1950年代の女性の計算者&パイロットの物語を描き出す、宇宙開発系のSFである。”
  • タイポグラフィがどのようにSF映画の物語に寄与しているのか?──『SF映画のタイポグラフィとデザイン』 - 基本読書

    SF映画のタイポグラフィとデザイン 作者:デイヴ・アディ発売日: 2020/08/18メディア: 大型この『SF映画のタイポグラフィとデザイン』は、まさにその名の通りにSF映画に存在するタイポグラフィとデザインに集中して取り組んだ一冊である。大型で、所狭しと書体とデザインとその解説が並んでいて──一言で言えば最高のだ! 取り上げられていく作品は、『2001年宇宙の旅』『エイリアン』『スタートレック』『ブレードランナー』など有名作ばかりの7作で、数自体は少ないが、代わりに映画に登場する一瞬しか映らないような文字でさえもどんな書体を使われているのか見つけ、それぞれがその映画においてどのような意味を持っているのか分析してみせる。タイポグラフィって要は書体を何にするか決めてどう配置するかぐらいでしょ? そんなに語ることあるの? と思うかもしれないが、これが超重要だ。 未来的と思わせる書体は確

    タイポグラフィがどのようにSF映画の物語に寄与しているのか?──『SF映画のタイポグラフィとデザイン』 - 基本読書
  • 【今週はこれを読め! SF編】14歳の少女にして宇宙船、戦争と人命救助のスペース・オペラ - 牧眞司|WEB本の雑誌

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    sakstyle 2020/08/25
    ガレス・L・パウエル『ウォーシップ・ガール (創元SF文庫)』“この作品の持ち味は「ギミック満載のスペース・オペラ」「テンポのいい展開と自由自在な想像力」”『ガンメタル・ゴースト』面白かったし気になる
  • 【今週はこれを読め! SF編】新たな壮途へ乗りだした年刊日本SF傑作選 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    創元SF文庫で十二年つづいた《年刊日SF傑作選》を後継するアンソロジー・シリーズ。版元を移した経緯や、編者が大森望・日下三蔵のタッグチームから大森ソロへ変わったことなど「序」で語られているが、支障なく友好的に運んだようだ。まずは欣快。 書に収録されているのは、2019年に発表された短篇SFのなかから選びぬかれた十一作。 トップバッターの円城塔「歌束」は、和歌を湯に溶かし、ほぐれた文字を再構成する風流な遊びをめぐる言語実験小説である。澄ました顔で論理与太話(微に入り細に入りのもっともらしい講釈)を仕立てるスタイルが、いつもながらお見事。 対して、巻末を締めくくる飛浩隆「鎭子」は、メインプロットだけに注目すればまったくSFの要素はない。身体的事情で子をつくらない選択をした主人公・鎭子(しづこ)と、彼女に惹かれている(らしい)男との、奇妙な交際が綴られる。ただ、鎭子が幼いころから膨らませてき

    【今週はこれを読め! SF編】新たな壮途へ乗りだした年刊日本SF傑作選 - 牧眞司|WEB本の雑誌
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    sakstyle 2020/08/17
    「円城作品と飛作品が、このアンソロジーの射程範囲を示しているようだ」「現代日本SFにおいて短篇発表の場として重要性を増しているのが、オリジナル・アンソロジーである」
  • 2019年の傑作日本SF短篇がこの一冊に! 竹書房から新生した《ベスト日本SF》シリーズ──『ベストSF2020』 - 基本読書

    べストSF2020 (竹書房文庫) 発売日: 2020/07/30メディア: 文庫12年に渡って日SF短篇の中から傑作をよりすぐって編集されてきた東京創元社版の年間日SF傑作選が昨年終了してしまった。だが、その後を引き継ぐのがこの『ベストSF2020』! 刊行は東京創元社でもなければ早川書房でもなく、近年積極的にSFを刊行しはじめ、SF界隈で大きな存在感を持つに至った竹書房である。 日下三蔵&大森望タッグで編集されていた創元版の傑作選だが、この竹書房版は大森氏一人選者となっている。今回は選者が一人になったこともあって、初心に戻って「一年間のベスト短編を十前後選ぶ」という方針に立ち戻っていて、これは個人的には良いことであると思う。アンソロジー、それも傑作選を編む時にあれも入れたいこれも入れたいという思いから長くなるのは当然である。だが、分厚けりゃ分厚いほどに読む側としてはうんざりさせら

    2019年の傑作日本SF短篇がこの一冊に! 竹書房から新生した《ベスト日本SF》シリーズ──『ベストSF2020』 - 基本読書
  • 史上もっとも偉大な科学予測の試みとクラークに評された、科学と人類の未来について論じた先駆的名著──『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』 - 基本読書

    宇宙・肉体・悪魔【新版】――理性的精神の敵について 作者:J・D・バナール発売日: 2020/07/17メディア: 単行この『『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』』は、X線結晶構造解析のパイオニアであり分子生物学の礎を築いたと言われるJ・D・バナールによる、1929年に刊行された人類の未来について書かれた一冊である。原著が100年近く前であり、過去にみすずで刊行されたのも1972年と、言ってしまえば非常に古臭いである。 僕も今回みすずから新版が出るということではじめて読んだのだけれども、いやはやこれには心底驚かされた。バナールが書で論じたのは、今の我々が暮らす時代よりもさらに先、科学がさらに発展した状況のことであり、人間が身体を機械化し場合によっては宇宙に植民地を広げていくような時にいったい人類にいったい何が起こるのか、という未来のことなのである。そして、その論、そのヴィジ

    史上もっとも偉大な科学予測の試みとクラークに評された、科学と人類の未来について論じた先駆的名著──『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』 - 基本読書
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    sakstyle 2020/08/17
    「1929年に刊行された人類の未来について書かれた一冊」スペース・コロニーや身体の機械化についてなど
  • 【今週はこれを読め! SF編】ケン・リュウ選とは味わいの違う、新しい中華圏SFアンソロジー - 牧眞司|WEB本の雑誌

    『時のきざはし 現代中華SF傑作選』 江波,何夕,糖匪,昼温,陸秋槎,陳楸帆,王晋康,黄海,梁清散,凌晨,双翅目,韓松,吴霜,潘海天,飛氘,靚霊,滕野,立原 透耶 新紀元社 2,420円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 鳴り物入りで邦訳された劉慈欣『三体』をはじめ、日でも中華圏SFの活況が紹介されはじめている。中華圏と日に両国のSF界の架け橋として大活躍しているのが、書の編者、立原透耶さんである。 現代中国SFのアンソロジーは、ケン・リュウ編の『折りたたみ北京』『月の光』がすでに訳出されているが(ともに《新☆ハヤカワ・SF・シリーズ》)、この二冊と比べると『時のきざはし』はストレートなアイデアストーリー、情緒的にとっつきやすい作品が多い。立原さんの嗜好か、それとも日の(多くの)読者向けを意識した結果か。印象としては、1950

    【今週はこれを読め! SF編】ケン・リュウ選とは味わいの違う、新しい中華圏SFアンソロジー - 牧眞司|WEB本の雑誌
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    sakstyle 2020/07/14
  • SFスタディーズ:コンパニオン・ハンドブックリスト - Lichtung

    はじめに SFスタディーズの英語文献のハンドブックやコンパニオンをリストにしています。じぶんの勉強用でもあり、また、SFを研究したいと思うひとの参考になれば。 はじめに Seed, D. ed. 2008. A Companion to Science Fiction (Blackwell Companions to Literature and Culture Series). Wiley-Blackwell James, E. and Mendlesohn, F. eds. 2003. The Cambridge Companion to Science Fiction (Cambridge Companions to Literature), Cambridge University Press. Bould, M., Butler, A. M., Roberts, A. and V

    SFスタディーズ:コンパニオン・ハンドブックリスト - Lichtung
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    sakstyle 2020/07/12
  • 『三体』読んだらこれを読めと手渡せる、現代中華SFを概観できるアンソロジー──『時のきざはし 現代中華SF傑作選』 - 基本読書

    時のきざはし 現代中華SF傑作選 作者:江波,何夕,糖匪,昼温,陸秋槎,陳楸帆,王晋康,黄海,梁清散,凌晨,双翅目,韓松,吴霜,潘海天,飛氘,靚霊,滕野発売日: 2020/06/26メディア: 大型最近中国SFが盛り上がっている。『三体』が売れてる(全部合わせて30万部突破。単行SFとして異例だ)のはあるけれども、それ以外にもケン・リュウの活躍によって英語圏に訳された中華SFアンソロジー、『三体』の劉慈欣が近未来SFの頂点とまでいった陳楸帆による『荒潮』の刊行、「文藝」の中国SF特集が好評でそれを抜き出して単行になるとか、特に昨年から今年にかけて、動きと話題が絶えない。 そうした注目度の高さは、中国政治情勢からくる話題の絶えなさと関連しているのかもしれないが、同時に中国SFが今のところ翻訳されてくるものに関して質が高く、純粋におもしろいから、という理由も欠かすことはできないだろう

    『三体』読んだらこれを読めと手渡せる、現代中華SFを概観できるアンソロジー──『時のきざはし 現代中華SF傑作選』 - 基本読書
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    sakstyle 2020/07/12
  • 【今週はこれを読め! SF編】機械論的な時間ループではなく、記憶と歴史の物語 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    『ライフ・アフター・ライフ (海外文学セレクション)』 ケイト・アトキンソン,青木 純子 東京創元社 3,960円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto これは、ひとりの女性の人生、第二次大戦を挟んだ激動の歴史、そして、なにより「記憶の物語」だ。外形的には時間ループSFとも言えるが、そう称されるおおよその小説が依拠している機械論的時間観とは一線を画す。 冒頭の一章が印象的だ。1930年11月、ドイツのカフェに入ってきた女が、ひとりの男を銃撃する。いささかの躊躇もなしに。撃つときに「フューラー」と呼びかけて。 女の名前はアーシュラ。 次の章は一転して、1910年2月11日。女の赤ん坊の誕生シーンだ。悲しいことに、この子は臍の緒が首に巻きついて死ぬ。 つづく章で、ふたたび1910年2月11日の、同じ場面が繰り返される。しかし、今度は、無事に生

    【今週はこれを読め! SF編】機械論的な時間ループではなく、記憶と歴史の物語 - 牧眞司|WEB本の雑誌
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    sakstyle 2020/06/18
    『ライフ・アフター・ライフ (海外文学セレクション)』ケイト・アトキンソン
  • ケン・リュウによって集められた、量も多様性も増した至極の中国SF作家&短篇勢揃い──『月の光 現代中国SFアンソロジー』 - 基本読書

    月の光 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者:劉 慈欣発売日: 2020/03/18メディア: 新書この『月の光』は、ケン・リュウによって集められた、中国の精鋭SF作家らによるアンソロジー『折りたたみ北京』に続く中国SFアンソロジー第二弾である。前作が「この一撃をらったやつを全員中国SF沼に落とす」ことを目的としたような一撃必殺正拳突きのような短篇揃いだったことを思うと、今回はそこで空いた穴をぐりぐりと拡張するような、ストレートだけでなく変化球的な作品も揃っている。 作品数が13篇から16篇に増えているだけでなく(500ページ超え)、編者であるケン・リュウも『アンソロジー第一巻と比較して、今回、情緒的な広がりと文体だけでなく、作品渉猟の場を拡大する方向に目を向けて書『月の光』を編纂した』と語っている。ほとんどすべての作品が2010年代に入ってから中国語で出版

    ケン・リュウによって集められた、量も多様性も増した至極の中国SF作家&短篇勢揃い──『月の光 現代中国SFアンソロジー』 - 基本読書
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    sakstyle 2020/03/22
  • 【今週はこれを読め! SF編】福島、イラク、新疆ウイグル自治区......核をめぐる因縁が東京で交叉する - 牧眞司|WEB本の雑誌

    【今週はこれを読め! SF編】福島、イラク、新疆ウイグル自治区......核をめぐる因縁が東京で交叉する 文=牧眞司 ワン・モア・ヌーク(核をもう一度)。 新国立競技場を爆心地とする核テロ計画の中心メンバーのひとり、ムフタール・シェレペットが唱えた言葉だ。彼女は言う。 「ええ、そうよ。ノー・モア、なんとかなんて言わせたくない。どうして日人は自分たちだけが被害者だと思うの? あれから何度もあったのよ。何万人も死んでいる」 彼女は新疆ウイグル自治区出身のイスラム教徒で、中国が極秘裏におこなった核実験で胎内被曝した。現在は技能実習生として日仕事をしている。 原爆に用いるプルトニウムを日へ持ちこんだのは、元イラク原子力委員会のメンバーであるサイード・イブラヒム。彼にはイスラム国再興の目論みがあった。 そして、卓越した知能によって新方式の小型原爆を設計したのが、但馬樹(いつき)。彼女がこの作

    【今週はこれを読め! SF編】福島、イラク、新疆ウイグル自治区......核をめぐる因縁が東京で交叉する - 牧眞司|WEB本の雑誌
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    sakstyle 2020/03/01
  • https://http//www.webdoku.jp/newshz/maki/2020/02/04/154631.html

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    sakstyle 2020/02/05
    『荒潮』
  • 『三体』の劉慈欣が「近未来SF小説の頂点」とまで言った、ページをめくる手が止まらない圧巻の中国SF──『荒潮』 - 基本読書

    荒潮 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者:陳 楸帆発売日: 2020/01/23メディア: 新書この『荒潮』は中国のSF作家を代表する一人と言われる陳楸帆による初の(そして今のところ唯一の)長篇SF小説である。陳楸帆の小説は、日でも刊行された現代中国SFアンソロジーである『折りたたみ北京』にも短篇「鼠年」が載っている。 この「鼠年」は、中国で遺伝子改造されたラットの逃亡と、その駆除隊に入った底辺層の駆除隊の青年を通して中国社会の苦境と世界を支配するゲーム・ルールを描き出していく、ローカル性とグローバル性が適度にブレンドされ、そこからさらにSFならではの情景に繋がっていく圧巻の短篇で、アンソロジー全体の中でも群を抜いておもしろかった。また、この『荒潮』は英語や、原語で読んだ人の評判もずば抜けて高く、最初から期待していたのだが──、実際読んでみたらこれがもうめちゃくちゃおもしろい! 久し

    『三体』の劉慈欣が「近未来SF小説の頂点」とまで言った、ページをめくる手が止まらない圧巻の中国SF──『荒潮』 - 基本読書
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    sakstyle 2020/02/01
  • 『ゲド戦記』や『闇の左手』のル・グインによる、最後のエッセイ──『暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて』 - 基本読書

    暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ 作者:アーシュラ・K・ル=グウィン出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2020/01/25メディア: 単行ル・グインは何をおいても『闇の左手』や『ゲド戦記』の、類まれなSF作家・ファンタジィ作家であるが、僕は彼女が書いたエッセイや評論も大好きだ。詩的でメタファーに満ち、それでいて明快だ。書に収められているエッセイも、2010年以降の、80代という老境に入ってからの文章にも関わらず相変わらず鋭く、力強い。 書は2010年から始めていたブログの記事41篇をテーマごとに沿って並び替え、まとめたもので、2018年にこの世を去ったル・グインによる最後のエッセイ集になる。これまでのエッセイ集ではファンタジィやSFフェミニズムなどテーマがはっきりとしていることが多かったが、書は元がブログということで、飼っている

    『ゲド戦記』や『闇の左手』のル・グインによる、最後のエッセイ──『暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて』 - 基本読書
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    sakstyle 2020/01/30
    「本書は2010年から始めていたブログの記事41篇をテーマごとに沿って並び替え、まとめたもの」「「残り少ない時間で何をするのか」という問題に対する見本をみせてもらったように思う」
  • 【今週はこれを読め! SF編】悲しげな歌を歌う怪獣、全体主義に抗う《人間》 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    『旅に出る時ほほえみを (白水Uブックス)』 ナターリヤ・ソコローワ,草鹿 外吉 白水社 1,980円(税込) 商品を購入する Amazon HonyaClub HMV&BOOKS honto 原著は1965年刊。邦訳は、まず67年に大光社《ソビエトS・F選集》の一冊として『怪獣17P』の題名で刊行、78年にはサンリオSF文庫で原題に即した『旅に出る時ほほえみを』として再刊、そして歳月を経たいま、こうして白水Uブックス《海外小説 永遠の棚》に収められた。つごう三回、それぞれ傾向の異なるレーベルで、それぞれの読者層へと届けられたわけだ。それだけの力を持った名作である。 中核にあるアイデアも物語の構造も、きわめてシンプルだ。 ヨーロッパのある国で、私設の科学技術施設を営む研究者----作中ではただ《人間》とだけ呼ばれている----が、金属製の怪獣を創造する。怪獣には地中を掘り進む機能が備わっ

    【今週はこれを読め! SF編】悲しげな歌を歌う怪獣、全体主義に抗う《人間》 - 牧眞司|WEB本の雑誌
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    sakstyle 2020/01/28
    ナターリヤ・ソコローワ『旅に出る時ほほえみを』原著は1965年刊。大光社→サンリオSF文庫を経て、白水Uブックスに。「さりげないディテールの積み重ねによって、物語は豊かな陰翳を獲得する」