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認知科学に関するsakstyleのブックマーク (71)

  • 人の心の普遍性という原理を超える認知科学の方向性を考える(追記つき) - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    近年の心理学では、実験結果が再現されない再現性問題が論じられようになってすでに長い。再現性問題にはいくつかの原因があるが、その一つにWEIRD問題がある。WEIRDとは、西洋の,教育を受けた,工業化された,豊かな,民主主義社会の…の頭文字を取ったもので、心理学の研究対象(被験者)がそうした人たちに偏っているせいで、研究成果をWEIRDな人々以外に一般化できない問題である。これについては以前にここで記事を書いたので、詳しくはそれを見てください。 こうした問題を背景として、古典的な認知科学に潜む隠された前提を暴き、新しい枠組みを提示してこれからを展望する興味深い論文(プレプリントの草稿)を読んだ。その論文の内容を大雑把に私の解説付きで紹介してみたい。 Ivan Kroupin, Helen E. Davis and Joseph Henrich "Beyond Newton" https://

    人の心の普遍性という原理を超える認知科学の方向性を考える(追記つき) - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
    sakstyle
    sakstyle 2023/09/20
    文化進化研究者のヘンリックらが提案する認知科学の新たな方向性/認知科学には人の心の普遍性を探究するという前提があり、これがWIRED問題を引き起こしている。局所的な環境との関係を考える「接合の原理」の提案
  • 魚にはどれだけの知性があるのか?──『魚にも自分がわかる──動物認知研究の最先端』 - 基本読書

    魚にも自分がわかる ──動物認知研究の最先端 (ちくま新書) 作者:幸田正典筑摩書房Amazonこの『魚にも自分がわかる』は、「魚の自己認識」、はてはその先の問いかけとして魚の知性について書かれた一冊である。魚は脳も小さいし、餌に飛びつくような能的な動きが目立つので、知的な印象を持っている人は多くないだろう。 だが、近年の動物認知研究の進展によって、そうした認識が誤りであることが明らかになってきた。たとえば、魚は鏡にうつった個体を正しく自分だと認識することができるし、そこに寄生虫がついているのが見えたら、砂底に身体をこすりつけてとろうともする、それどころか、こすりつけた後にもう一度鏡を見る動作までするのだという。鏡にうつった個体を自分だと認識できる鏡像自己認知の能力は、それまで猿や象など一部の知的とされる動物でしか確認されていなかったが、「魚の自己認識」について世界で唯一の研究室であると

    魚にはどれだけの知性があるのか?──『魚にも自分がわかる──動物認知研究の最先端』 - 基本読書
    sakstyle
    sakstyle 2021/12/15
    魚に鏡像自己認知があるかどうか、どのような実験で確かめていったか。
  • 読書メモ:心を知るための人工知能(谷口忠大 著) - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)

    心を知るための人工知能: 認知科学としての記号創発ロボティクス (越境する認知科学) 作者:忠大, 谷口 発売日: 2020/06/09 メディア: 単行 「記号創発ロボティクス」を掲げ、その旗振り役として分野をけん引するAI研究者、谷口忠大氏による最新著。 共立出版の「越境する認知科学シリーズ」から出ていることもあり、主に「認知科学」の読者を意識して、「記号創発ロボティクス」の研究思想、およびこの間の研究成果を伝えている。しかし、認知科学系の読者に限らず、2010年代のAI研究がどこまで来たかを総括的を知るのに最適な一冊でもあると感じた。 *** 記号創発ロボティクスとは何か。 記号創発ロボティクスは実世界の身体的経験と他者との相互作用に基づき言語を獲得し、その果てに人間との言語的コミュニケーションを可能とするロボットを生み出そうとする。『心を知るための人工知能』p.1 ざっくりといえ

    読書メモ:心を知るための人工知能(谷口忠大 著) - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)
  • 2010年代に私が感激した認知科学の哲学論文BEST3 - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    もう2019年も終わるということで、2019年の認知科学を振り返ろうとする記事を書く計画は立ててみた。しかし、去年までの人工知能ブームが収まった今年は特にこれといった特徴を思いつくこともない。もしかしたらあったかもしれないが私には分からない。predctive proessingやradical enactivismは相変わらず話題にはなっているが、これは別に今年には始まった話ではない。 そこで今年は2010年代も終わりでもあるということで、2010年代の認知科学を振り返りたいと思う。ただ、道徳心理学を自動運転の議論に応用するが流行ったね!みたいに一般的に振り返っても私にはあまり面白くない。そこで、これまで紹介するのを躊躇っていた2010年代に読んで衝撃を受けた認知科学に哲学的にアプローチした英語の論文の私的なベスト3を書いてみたいと思う。すべてネットで手に入る論文なので興味の出た人は自分

    2010年代に私が感激した認知科学の哲学論文BEST3 - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
  • ■ - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    どうも、最近使っていた古いタブレットが突然にぶっ壊れてかなり困った蒼龍です。その後、リサイクル店で手頃な中古タブレットを見つけて助かったわ。 認知科学については日ではあまり知られていないが自分ならそれなりに知っているようなことは探せばあるだろうが、面倒なのと知らせる動機が湧かないのとでやる気が起きない。最近だと計算主義批判に反論した論文が面白くて記事に書こうかとも思ったが、そもそも日では計算主義も(身体化論による)計算主義批判もろくに知られてないのに計算主義への反論について書く意義がよく分からないし、一から説明するにも面倒で取り掛かる気は起きない。 最近の日の認知科学事情だと、リサ=バレットの情動(emotion)論の著作が訳されたのが目についたかな。ちゃんと読んでないからここで大したことは言えないけど、リサ=バレットによる情動の構成主義から内受容感覚の予測符号化へという流れは、フリ

    ■ - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
    sakstyle
    sakstyle 2019/12/12
    「リサ=バレットによる情動の構成主義から内受容感覚の予測符号化へという流れ」「つまり、機能や情動の脳部位対応説が失敗したことから脳の計算的メカニズムの探求へと言う流れ」あの本、そうつながるのか
  • 書評 「思考と意味の取り扱いガイド」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    思考と意味の取扱いガイド 作者: レイ・ジャッケンドフ,大堀壽夫,貝森有祐,山泉実出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2019/06/20メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 書はレイ・ジャッケンドフによるこれまでに形作ってきた思考や意味についての考え方をまとめたになる.ジャッケンドフはもともとチョムスキーのもとで生成文法を学び,その後認知的視点から言語,思考,意味について考察を深めてきた.その考察は膨大なものになるが,書ではエビデンスの詳細には踏み込まずに,ジャッケンドフのアイデアの筋道を語る形になっている, 第1部 言語,言葉,意味 冒頭で「言語と思考の関係はどうなっているのか」という問題が提起される.そしてジャッケンドフはこの問題を取り扱うにあたって「日常的視点」と「認知的視点」を峻別し,書はどこまでも認知的視点から問題を考察していくという方針を示す

    書評 「思考と意味の取り扱いガイド」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    sakstyle
    sakstyle 2019/10/05
    「レイ・ジャッケンドフによるこれまでに形作ってきた思考や意味についての考え方をまとめた本」
  • 脳が進化していくどのタイミングで神が現れたのか?──『神は、脳がつくった――200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源』 - 基本読書

    神は、脳がつくった 200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源 作者: E.フラー・トリー,寺町朋子出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2018/09/27メディア: 単行この商品を含むブログを見る神は脳がつくったとはいうが、だいたいの感情や概念は脳が作っとるじゃろと思いながら読み始めたのだが、原題は『EVOLVING BRAINS, EMERGING GODS』。ようは「具体的に脳が進化していく過程でどの機能が追加された時に、神が出現したのか?」という、人間の認知能力の発展と脳の解剖学的機能のを追うサイエンスノンフィクションだった。神は主題ではあるが、取り扱われるのはそれだけではない。 認知能力が増大した5つの変化 書では主に、認知能力が増大した5つの重要な段階を中心に取り上げていくことになるが、最初に語られるのはヒト属のホモ・ハビリスである。彼らは230万年前から1

    脳が進化していくどのタイミングで神が現れたのか?──『神は、脳がつくった――200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源』 - 基本読書
  • ベイジアンの合理的分析について考える - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    前回の記事でTauber et al."Bayesian models of cognition revisited"を読んでから、その著者らが批判したがっている最適アプローチなるものが気になって調べてみた。まず、実際に調べてみるとTenenbaumらの研究が合理的だとされる理由がはっきりとしてきた。その源を探ると1990年に出たJ.R.Andersonのにおいて提唱された合理的分析にたどり着いた。J.R.Andersonというと認知アーキテクチャACT-R理論で知られているが、合理的分析の創始者でもあると初めて知った 1。その合理的分析を受け継いた学者として有名なのが、Nick ChaterやMike Oaksfordであり、TenenbaumらはそのChaterとの共著論文をいくつか書いている。つまり、Tenenbaumらの研究は合理的分析の系譜を受け継いでいるがゆえに合理的なアプロ

    ベイジアンの合理的分析について考える - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
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    sakstyle 2018/10/30
    適応主義と研究プログラムとしての生産性
  • カントから見る予測符号化と合理的ベイジアンの特徴 - 蒼龍のタワゴト-評論、哲学、認知科学-

    「The predictive processing paradigm has roots in Kant」を目にして間もないうちは、これを元にして予測符号化(predictive coding;predictive processingとも呼ばれる)と表象主義について記事を書こうと予定していたのだが、そもそもこのテーマ自体が広大なものだとだんだん気づいてきて気軽に記事に書けなくなってしまった*1のだが、それとは別にこのカント論文における予測符号化の理解に問題があると気づいてしまった。そこでとりあえずは表象主義の先にある深い森に入り込むのは避けて、その手前の基的な問題をまとめることから始めようと思った。 同じくベイジアンを用いた理論でも… 「The predictive processing paradigm has roots in Kant」は予測符号化(予測的処理)の考え方とカント

    カントから見る予測符号化と合理的ベイジアンの特徴 - 蒼龍のタワゴト-評論、哲学、認知科学-
    sakstyle
    sakstyle 2018/10/10
    「予測符号化は心の統一理論なのか」
  • 書評 「知ってるつもり」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    知ってるつもり 無知の科学 (早川書房) 作者: スティーブンスローマン,フィリップファーンバック出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/04/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 書はスティーヴン・スローマンとフィリップ・ファーンバックという認知学者2人によって書かれた「無知」についてのだ.原題は「The Knowledge Illusion: Why We Never Think Alone」. 書の中心的なテーマは,「ヒトは自分が何かを知っていると思いこんでいるが,ほとんどの場合には断片的で不完全な知識しか持っていないし,そのことについて自覚していない.そしてそれはヒトが集団生活をする中で,お互いを外部記憶として使っていることに由来している」というものになる.私はこの二人の学者の業績については何も知らなかったが,スティーヴン・ピンカーが推薦文を寄せて

    書評 「知ってるつもり」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
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    sakstyle 2018/10/02
    「知識の錯覚」と「認知的分業」について
  • 身体化論をテーマ別に分類してみる - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    私は身体化論に厳しいと書いたが、それは私が身体化論が嫌いな訳ではなく、むしろ元々は身体化論には好意的だったので一通りの知識は持っている。ただ翻訳されたノエ「知覚のなかの行為」を読んだ辺りから疑問を感じ始め、その後ネットで哲学者による身体化*1の論文をよく見かけて読むようになって、その不毛さにゲンナリするようになった覚えがある。2008年段階で心理学者Barsalouが「Grouned cognition」ですべての認知活動に身体が必要だとする考え方を無理があるとして批判しているが、まさに最近の身体化論はそうした極端さ(radical)を自称しており、その認知科学に対する革命家気取りの哲学者にはウンザリしかしてこない。 そういう事情もあって身体化論について書くことには躊躇があった。その中にあって「Dynamical systema and embedded cogniton」はドレイファスか

    身体化論をテーマ別に分類してみる - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
  • フリス「心をつくる」によってpredictive codingについてのモヤモヤをなくす - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    前回紹介した「心をつくる―脳が生みだす心の世界」は当に今になって読んでよかったと思っている。これを読んでpredictive codingに関して感じていたモヤモヤがなくなってきた。それをいくつか挙げよう。 前々回に紹介した「予測的符号化・内受容感覚・感情」は良い論文だが、どうしても違和感があったところがあった。それはpredictive codingを説明するところでヘルムホルツの無意識的推論について言及しているところだが、これはなんか違うと思っていた。これはこのを読んだらスッキリと解消されて、ヘルムホルツの無意識的推論は前半の二重過程説で扱われていて、後半の予測脳の話では同じヘルムホルツでも不安定な網膜像にも関わらず安定した世界を知覚できるのはなぜか?という疑問の方が取り上げられていた。私もこれが妥当な扱いだと思う。実は私が違和感を感じた理由はヘルムホルツの無意識的推論というとリチ

    フリス「心をつくる」によってpredictive codingについてのモヤモヤをなくす - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
    sakstyle
    sakstyle 2018/03/24
    predective codingと身体化論とは相性が悪いのではないか、また統一理論・普遍理論というには時期尚早ではという指摘
  • クリス・フリス「心をつくる」 - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    「心をつくる―脳が生みだす心の世界」 脳イメージ研究の大御所が一〇年以上前に予測脳について書いていた先駆的な心の科学入門の書 近年、心の科学(認知科学)界隈で予測脳(予測的符号化)がよく話題になっているのだが、その関連でこのの原著の存在を知った。その後で翻訳の存在を知って手に入れて読み始めた。翻訳書の発売当時にも書店の新刊棚で見かけた覚えがあるはずなのだが、その頃はよく出てた心の科学入門のひとつ程度にしか思っていなくて、きちんとは目を通してはなかった。その判断は半ばは間違っていなかったのだが、もう半面の興味深さは今になってやっと理解できるようになった。確かにこのの前半は二重過程説に則った心の科学入門であり、そんなは既に山のように出版されている。しかし、後半の予測脳についての分かりやすい解説は今もって他に代替品のない貴重なものとなっている。一〇年以上前に出たなのに、長らくの認知科学マ

    クリス・フリス「心をつくる」 - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
    sakstyle
    sakstyle 2018/03/24
    “後半の予測脳についての分かりやすい解説は今もって他に代替品のない貴重なものとなっている。”
  • そのモデルにとってベイジアンは道具なのか部品なのか?(前回の記事への補足) - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    やっぱりベイジアンはで勉強した方がいいのかな?と思って、屋に棚を改めて物色しに行った。そしたら、この前には見かけなかった書籍も見かけたりして収穫はあったのだが、同時にここで説明しておいた方がいいかなかな?という事も頭に浮かんできた。去年になって心理学や認知科学におけるベイズモデリングを紹介した書籍が続けて出版されていて、自分も期待して中身を覗いてみた。それらは特に具体的な研究の実例がいくつも紹介されていてとても有用なだと感心した。ただ、それらので扱われているベイズモデリングと、前回の記事でも触れた私が興味を持っている認知(のベイジアン)モデルは、似ているようでいて違うことは説明しておかないといけないな〜と思った。 その書籍で扱われていたベイズモデリングは、要因の因果モデルを考えてデータで解析するタイプの研究であり、その適用は別に心理学や認知科学に限定されるものではなく様々な科学領域

    そのモデルにとってベイジアンは道具なのか部品なのか?(前回の記事への補足) - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
  • 認知のベイジアンモデルについて(フライング気味で)考えてみる - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    認知科学のベイジアンモデルはただいま勉強中で、直接に解説できるほどの理解には達していない。とはいえ、以前に比べればベイジアン・アプローチについて何となくのイメージは掴めるようになったので、地道ながら進歩はしていると思う。ただ、私がベイジアンについて勉強するにはその道がちょっと険しいので苦労している。 ベイジアン(ベイズ主義)とは、これまで長い間主流であった頻度主義とは対照的な統計学の考え方である。私が学生時代に授業で習った心理統計はもちろん頻度主義の統計だったが、21世紀に入ってから統計のベイズ主義が台頭してきて隆盛を極めつつある。個人的にベイジアンには興味があったので勉強するのは構わないのだが、私のような認知モデルに興味がある人間にはその道は案外険しい。 ベイジアンといっても、その用途は統計的検定、機械学習、モデリングと幅広い。それぞれに用途に合ったベイジアン解説書はいろいろあるのだが、

    認知のベイジアンモデルについて(フライング気味で)考えてみる - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
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    なぜ、を読むのか? Why do we need to read books なぜ、を読むのか?書『読書人カレッジ2022』の執筆者の一人である明石健五は、それを「考えるため」であると言います。 ある未知のものに出会ったとき、そこに驚きと感動が生まれる。そうして、初めて自分なりに思考することができ、それを人に伝えることができるようにもなる。 そういう過程を生きられる人のことを、「知性ある人」というのではないか。では、「知性」を自らのものにするためにはどうすればいいのか。繰り返しになりますが、「読み」「考え」「書く」ことを通してしか感得できないのではないか。 新しい出来事や局面に出会い、答えのない問題を考えることで鍛えられていくものが、確かにある。そういう問題は、すぐれたの中にいくつも見つけることができます。 繰り返し考えることによって、自分の思考を鍛えていく。それによって、今の世の

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    sakstyle 2017/12/06
    サル、鳥、犬、魚、タコなど「動物の認知に関する最新の研究状況」だけでなく、他の動物の知能を「人間が評価し、試験している」ことについて注意を促す
  •  「現実を生きるサル 空想を語るヒト」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    現実を生きるサル 空想を語るヒト―人間と動物をへだてる、たった2つの違い 作者: トーマス・ズデンドルフ,寺町朋子出版社/メーカー: 白揚社発売日: 2014/12/10メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る 書はトーマス・ズデンドルフによるヒトと動物の間の心の違いについてのだ.ズデンドルフは,言語の身振り起源説を唱えたことで有名な認知科学者のマイケル・コーバリスの弟子筋に当たる研究者で,ヒトと大型類人猿との比較認知,比較心理,ヒトの心理の進化などを専門としている.書の中心となる主張は,「ヒトと動物の心の違い(ヒトの特異性)は,主に『再帰構造を持つシナリオ構築力』と『心を他者の心と結びつけたいという衝動』にある」というものだが,それを説得的に示すためにこれまでの関連分野のリサーチを驚くほど丁寧に総説している.原題は「The Gap: The Science of W

     「現実を生きるサル 空想を語るヒト」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    sakstyle
    sakstyle 2015/04/15
    「ヒトと動物の心の違い(ヒトの特異性)は,主に『再帰構造を持つシナリオ構築力』と『心を他者の心と結びつけたいという衝動』にある」
  • 認知考古学とは何か

    【書名】認知考古学とは何か 【編者】松直子・中園聡・時津裕子 【刊行】2003年12月22日 【出版】青木書店,東京 【頁数】vi+262 pp. 【定価】2,900円(体価格) 【ISBN】4-250-20335-2 【書評】※Copyright 2004 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 考古学における認知科学:〈分類〉対〈系統〉アゲイン 考古学は伝統的に進化学からさまざまな理論的影響を受けてきた.とりわけ,考古学における〈typology〉すなわち「型式学」の祖とされる Oscar Montelius(1903)には,生物分類学における種概念をモデルとして考古学における遺物・遺跡の分類体系を組み立て,その変遷過程を考察しようとする基姿勢がはっきりと見られる.生物の時空的変化を跡付けるのが体系学(systematics)であるとするな

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    sakstyle 2015/02/14
    “考古学における〈分類思考〉と〈系統思考〉は,それぞれ〈認知考古学〉と〈分岐学的考古学〉という新たな考古学の理論を生み出した.”
  • 野矢茂樹・西村義樹『言語学の教室――哲学者と学ぶ認知言語学』 - Jablogy

    言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学 (中公新書) 作者: 西村義樹,野矢茂樹出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/09/12メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』の訳者である野矢茂樹と、野矢の熱心な読者でもある認知言語学者・西村義樹との対談。 西村から野矢へのレクチャーという形式をとっているが、単なる一方通行の教授ではない討論的な対話になっている。この対話を通じて、認知言語学がなにを問題とし、どのような説明を与えているかが浮き彫りにされていく。 認知言語学がアンチ・テーゼをむける先である生成文法についても随所で言及され、その守備範囲をうかがい知ることができる。 生成文法/認知言語学的に、認知言語学は、 客観的な事実への指示だけでなく、話者がその事実をどう捉えているかという心理的な過程に注目して、意味や文

    野矢茂樹・西村義樹『言語学の教室――哲学者と学ぶ認知言語学』 - Jablogy
  •  「なぜ猫は鏡を見ないか?」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    なぜは鏡を見ないか? 音楽と心の進化史 (NHKブックス) 作者: 伊東乾出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2013/01/26メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (13件) を見る 書名からは,動物の自己鏡映認知にかかるだと思ってしまいそうだが*1,これは音楽家である著者が音楽質を理解しようと認知科学の力を借りながら知的奮闘してきた探求物語だ.副題には「音楽と心の進化誌」とあるが,特に進化的に何かが深く考察されているわけではない*2. というわけで「自己鏡映認知」的な書名と「進化誌」という単語に釣られて購入し,読み始めた私にとっては内容的には肩すかしのはずだったのだが,しかしこれは読み出したら止まらない,大変面白いだ. まず著者の経歴が型破りだ.著者は中学2年でバルトークの「作曲技法」に入れ込み,FM放送で現代作曲家の松村禎三の「交響曲」を聴いて惹きつ

     「なぜ猫は鏡を見ないか?」 - shorebird 進化心理学中心の書評など