ゲンロンの東浩紀さんと上田洋子さんに聞く「教養とは何か?」。前編の①では、教養は何かの役に立つものでもなければ、必要に迫られて身につけるものでもない……そんな話をお聞きしたが、それでは教養とはいったいなんのためにあるのか? 核心部分に迫る後編の②をお届けする。
まとめが長くなりすぎたので、元のまとめをvol.1 http://togetter.com/li/99067 とし、分割。 可能的東浩紀を考えるような続編で裾野固め。 『GREY ROOM』というのは文学研究者・美術研究者・メディア論研究者などが集まっている、『October』以降に元気な論文誌。デリダ追悼号の時にはリピット水田堯(デリダが講義していたカルフォルニア大アーヴァイン校で映像理論を学んだ)も寄稿していた。
ちょこっとまとめた。99-02年ぐらいまでの詳細な著作&活動資料がどこかにあるかと探してみたが、全然ない。この時期が最も不安定、あるいは先の読めない契機に満ちていた時代だったように覚えている。 Wikipediaの項目にある「2001年には、『動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会』を発表。これは『ユリイカ』誌上で2001年に連載された「過視的なものたち」をまとめたものであり」というのは、『誤視覚化論(仮)』がどうやら全面書き直しになるようだ、と当人から告知されたあと、書き直されたあとの第一章がユリイカに連載されたという経緯がある。もともとはInterCommunication連載記事だった「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか」(近々、河出から文庫化されるらしい)の書き直しあるいは継続路線と目される本となるはずのものだった。 続きを読む
ツイッターでは呟いていますがQF年表追記です。実は、QF年表はあの記事を書いた直後に、たまたま東さん達と「風花」に行った際、たまたまその時にお店の人が読んでいる所だったらしいQFがカウンターに置いてあったために、これまた、たまたまその時手持ちだったmacbookで年表を見て頂いたのです。 そして「プリントしたものが見たい、綺麗なので持って来てくれればお店に飾りたい」と言って頂いた、ので、風花用にさらに手を加えたものを、昨日持って行ってきました。 その過程で、まずはデータに間違いがないように入江哲朗 @t_irieさんに校正を新たにお願いし(入江さんありがとうございます!)、デザインもアップデートしています。そして入江さんのおかげで内容もより正確に美しくなり(すいません、実は前回のものは細かくみていくと結構怪しい部分があります、、)、デザインもタイムラインが入ったり、量子家族だけを太字にした
■東浩紀、津田大介、濱野智史、鈴木健、佐藤哲也らが登壇したディスカッションの江渡浩一郎(@eto)さんのtsudaりと生貝直人(@ikegai)さんの超要約をミックスしてみました。TLでお二方が異彩を放ってたので。追記:僕が独断と偏見で選ばせてもらったユーザーのツイートもいくつかミックスしました。さらにディスカッション後の登壇者のツイートを最後に追加しました。 他にありましたら追加、編集はご自由に。 ■ディスカッションの動画はこちらの01:06:30から。 →http://www.ustream.tv/recorded/2733140 ■シンポジウムのプログラムはこちら。 続きを読む
思いは言葉に。 はてなブログは、あなたの思いや考えを残したり、 さまざまな人が綴った多様な価値観に触れたりできる場所です。
思想地図のアーキテクチャ特集が売れているようですので、参考資料までに下記のリンクを挙げておきます。 ised@glocom : 情報社会の倫理と設計についての学際的研究 2004年から2006年にかけて、ぼくがGLOCOMで主催していた若手中心の研究会「情報社会の倫理と設計」の記録です。全14回で、一回数万字あります。思想地図の特集のアイデアは、ほとんどすでにここにあります。 ちなみに、いま売り出し中の濱野智史くんは、じつはこのとき、連絡係からテープ起こし、議事録の整理まですべてを担当した、ぼくの万能のアシスタントでした。彼はじつは、ゼロアカなど目ではない過酷な修羅場をくぐっているのですw。 さて、このised、当時としては先駆的な議論だったし、面子も悪くなかったのではないかと自負しているのですが(北田さんも白田さんもcharlieもいます、はてなーとしては楠さんや高木さん、近藤社長の参加
この日のテーマは「現代の現代思想」、ゲストは東浩紀。 期待していた人が多いと思うけれど、個人的にはやや期待薄。「Life」的テーマ・「Life」的ゲストではあるものの、「なんで、今?」という唐突な印象もあった。どうやら近ぢか出る『思想地図』vol.3 の最新号のPRらしいと判り、「な〜んだ」と期待値がもう一段下った。 ただ、聴いていくうちに、だんだん面白くなっていった。でも深夜には情報量が多くてちょっとしんどかったかも。「まだ1時間しか経ってません」(鈴木謙介)ってホントだよ。 鈴木謙介の声やしゃべり方が、ちょっとオードリー若林正恭っぽく聴こえたりするんですが。どう? 私には東浩紀を語る資格はございません。 私が読んだことのある東浩紀の著作は『存在論的、郵便的——ジャック・デリダについて』(新潮社、1998年)、『動物化するポストモダン——オタクから見た日本社会』(講談社現代新書、2001
TBSラジオで日曜深夜にたまにやってる、鈴木謙介がホストのラジオ番組「Life」に東浩紀がゲスト出演するというので、聞いてみたが政治性についてまとまった話がされていたところが面白かった。 文化系トークラジオ Life: 2009/05/24「現代の現代思想」(東浩紀ほか) アーカイブ 2009-05-25 番組を聴いて、東浩紀って、私的なものを公的なものから守りたい人なんだろうな、と思った。番組の内容を自分なりにまとめながら、そういう感想を抱いたゆえんをちょっとばかり書いてみたい。 『批評空間』とかニュー・アカ的な「現代思想」について、鈴木謙介は「耐久消費財の需要が一巡しちゃった後に、感性の多様さを肯定するみたいな言説を流行らせたかったのは広告代理店だった」と背景を整理。そういう面で、現代思想が脱政治的に消費されちゃう世情はあった、と。 でも、東浩紀は、単にそういう「ノンポリ」じゃないんだ
先週の土曜日、新潮の連載が脱稿してふらふらになっている状態で、子どもと一緒に「劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦」という気が狂ったタイトルの映画を観てきました。 いやあ、内容はともかく、キャラの組み合わせの可塑性もあそこまで行くとたいしたもんだ、というか、ぼくが『動物化するポストモダン』で書きたかったのはこういうことなんだよな*1、とか思ってそれなりに楽しんで帰ってきたのですが、週が明けたら下記のような衝撃のニュースが。 http://www.j-cast.com/2009/05/18041330.html マジか! ディケイドってショッカーなのか! もしその流出情報が本当だとしたら、これはすごい。先日スタートレックについて、「戦後アメリカの神話を再話する試み」だと書きましたが、日本の仮面ライダーもきちんとそれをやっているということですね。ディ
金曜日夜、ゼロアカ第5次関門の公開審査会がぶじ終わりました。会場で100人、ニコニコ動画を通じて400人が見守るなか、いつもながら熱気と緊張感に溢れ、イベントとしては大成功を収めたと思います。 門下生のみなさん、ご苦労さまでした。また、特別審査員の筒井康隆さん、村上隆さんにも、深く御礼を言わねばなりません。ありがとうございます。口頭試問を横で聞いていて、このお二人に頼んで本当によかったと思いました。門下生にとっても、貴重な経験になったはずです。 口頭試問の模様、発表の様子はすでにニコ動に投稿されているので、そちらを参照ください。第6次関門への通過者は、村上裕一(東浩紀枠)、廣田周作(審査員枠および会場枠)、坂上秋成(東浩紀点2位が繰り上げ)の3人です。この3人は、会場票の上位3人でもあります。 ニコ動に投稿されているのは口頭試問の様子だけで、当日のプレゼンテーションは中継されていません。し
とかいうタイトルの講義を朝日カルチャーセンターでやってきました。東浩紀がどういう風に批評を書いているのか、を、(1)批評全体の考え方、(2)批評を書き出すときの心構えそのほか、(3)具体的な文章の書き方、の3段階にわたって情報開示した感じの講義です。Google Docsでバージョンごとに分解して解説したりしました。ああいう内容というのは、まあ一種の自慰行為でもあって(クリエイターがトークショーで「おれはこういうふうに作品作ってるから」と言っているときの快感がはじめてわかりましたw)、とても公で本にするようなものでもないと思いますけれど、いつか機会があったら自費出版ででも出版するかもしれません。 ところで、そこで言ったことですけど、ぼくは基本的に、あるタイプの文芸評論はだれにでも簡単に書ける、と思っています。だからこそ、そんな講義も引き受けたわけです。 その理由は、柄谷行人以降に書かれてい
不可能性の時代 (岩波新書) 作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/04/22メディア: 新書購入: 14人 クリック: 191回この商品を含むブログ (169件) を見る 『ゲーム的リアリズムの誕生』の中で、分析・解釈されているいくつものゲームや小説を通覧することから直観できることは、まずは次のことである。すなわち、オタクたちは、あるいはより広く(オタクたちを生み出した)現代社会は、終わることの困難に直面し、もがいているのではないかということ、これだ。ゲームや、ライトノベル、アニメの中で、「反復」という主題がやたらと反復されているのである。反復する時間の中に閉じ込められ、そこから抜け出すことができない、という主題が、作品横断的に、あまりにも頻繁に登場するのだ。ゲームにおいては、この反復を何とか切り抜け、真の終わりをもたらすことが、目標となる。(196頁) たぶん
思想地図〈vol.2〉特集・ジェネレーション (NHKブックス別巻) 作者: 東浩紀,北田暁大出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2008/12メディア: 単行本購入: 37人 クリック: 362回この商品を含むブログ (105件) を見る 遅まきながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 そして遅まきながら、『思想地図』第二号。どの論考も面白かったのだが、全部レビューする気力がないので、5本ばかしピックアップして紹介させていただく。 本書は「特集:ジェネレーション」となっているが、実質「ジェネレーション」パートと「インフラ」パートに分かれている。これを編者の二人になぞらえて北田パート・東パートと名づけてもいいのだが、若干互いのセレクションが入り混じっている感じもあるので、適切ではない。 「世代間対立という罠 上野千鶴子インタビュー」 『SIGHT』誌上
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