鹿児島県薩摩川内市の甑島を舞台とした現代美術の展覧会「KOSHIKI ART 2024」は、10年ぶりに島内各地で開かれている。15組の作家が自由なテーマで、空き家や神社に作品を展示する。11月4日まで。 市町村合併した2004年から10年間続いた企画。市制20年や「甑大橋」の開通で島が陸続きになったことを記念し、当時のメンバーを含む実行委員会が主催した。 上、中、下甑島の屋内外で、作家たちの個性ある作品が見られる。里の空き倉庫には、アクリル画や映像を同じ空間に展示。博物館「甑ミュージアム」が来春オープン予定の鹿島市民サービスセンターでは、作品が恐竜の骨格標本と向かい合う。 島出身者を含むクリエイター6人の写真なども展示する。04年の発起人で今回も出展する甑島出身の平嶺林太郎さん(41)は「作家が作品を通じて何を伝えたいのか、経験を振り返りながら考えることで自分探しをしてほしい」と話した。