宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月25日、小型月着陸実証機「SLIM」に関する記者会見を開催、19日~20日に実施した月面着陸の結果や成果を報告した。注目のピンポイント着陸は、目標を大幅に上回る精度10mを達成。また分離した2台のローバーの動作も確認され、日本初の月面着陸と同時に、日本初の月面走行も実現したという。 左から、LEV-2担当の平野大地氏、宇宙科学研究所長の國中均氏、SLIMプロジェクトマネージャの坂井真一郎氏、LEV-1担当の大槻真嗣氏 ピンポイント着陸は成功を確認 SLIMが目指した着陸地点は、月面の「SHIOLI」クレーターの東側。これまで、座標は大まかな数値だけが公表されていたが、今回、経度25.24889°、緯度-13.31549°という、正確な座標が発表された。 SLIM着陸地点の正確な位置情報。巨大クレーターの内側にある (C)JAXA LROCのQuickM