急速に進化するAI技術との融合により変わりつつあるスーパーコンピュータの現在地を、大学などの公的機関を中心とした最先端のシステムから探る本連載。第1回は、2024年4月に稼働を開始した東京工業大学の「TSUBAME 4.0」を取り上げる。
ビジネスの世界で「見える化」という言葉を頻繁に耳にするようになった。一方、ソフトウェア開発の世界では、昔からプログラミングの前にビジュアルなスケッチを作ることが強く推奨されてきた。この交点にある「ビジネスモデリング」に関する基本的な考え方と具体的な取り組み方を、7回にわたって解説していく。 「見える化」が求められています。従来、システム開発の分野では事業や業務(そしてその写像としてのシステム)を記述するためにビジネスモデリングを行ってきました。近年、ビジネスの領域でもビジネスモデリングの考え方を取り入れた経営手法などが提唱されています。 私たちはビジネスとITシステムの2つの領域をブリッジする「(4+1)×1ビュー」という技法を推進しています。これはビジネスに必要なシステムを見つけだし、ビジネスをより活性化させるという観点から、ビジネスを見える化するというものです。 本連載は、この考え方を
これまでは、現状のAs isなビジネスモデルの抽出方法について説明してきた。今回はいよいよAs isモデルを、ビジネスゴールを達成するためにTo beモデルへと洗練させていく手順を説明する。 まずはビジネスゴールの設定から 今回は、As isのビジネスモデルにビジネスゴールを適用することで、To beモデルへと洗練させていく手順を説明していきます。 本来は、まずビジネスのどの部分にどのようなビジネスゴールを適用するのかが問題になりますが、ここでは話を簡単にするために、この手順の説明は省略します(詳細は下記書籍を参照してください)。ここでは前回までと同じく、洋菓子店の例を用いて、As isモデルをTo beモデルへと洗練させていく手順の簡単なサンプルを紹介します。
機能要求を「ユースケース」(利用者=アクターから見たシステムの利用場面)としてまとめ,それを基に分析設計することが一般化してきた。ところが「ビジネス・ルールを入れ込んだり,if~thenレベルのロジックまで書き込んだりと,誤った書き方をしている人が結構多い」と,日本を代表するITアーキテクトの1人,榊原彰氏(日本IBM 東京基礎研究所 IBMディスティングイッシュト・エンジニア)は指摘する。どんどん詳細化し,必要ない情報まで盛り込んでしまうのだ。 「詳細化しないと気が済まないのだろう。『分析麻痺(Analysis Paralysis)』と言える」と同氏。オブジェクト指向分析設計とプロジェクトの「見える化」を実践・推進するチェンジビジョンの平鍋健児氏(代表取締役)も同意見。「画面レイアウトなど情報量が多過ぎることが結構ある。ユースケースはシステムの目的なのに,ユースケース=機能と考えるからそ
UMLとBPMN、それぞれのビジネスモデリング:実践! UMLビジネスモデリング(4)(1/2 ページ) 前回はUMLのアクティビティ図でビジネスワークフローを表現する方法を説明したが、最近ではBPMNという表記法が使われることも多い。引き続き洋菓子店のケースを用いて、BPMNの使用例を示す。 ビジネスプロセスの見える化を目指したBPMN UML(注1)でビジネスワークフローを表現する場合、前回も紹介したとおりアクティビティ図を使用します。その一方で、最近ではビジネスワークフローを表現するためにBPMN(注2)という表記法が使われることも多いようです。 どちらも同じようにビジネスワークフローを表現することができます。BPMNは表現のバリエーションやツール(特に簡単なシミュレーションを行うツール)などが順次発表され、ビジネスワークフローを表現する表記法として主流になりつつあります。BPMNは
「モノ」を中心としたビジネスモデリング:実践! UMLビジネスモデリング(3)(1/2 ページ) 前回までの内容を踏まえ、いよいよ具体的なビジネスモデリングの作業へ入っていく。今回は、UMLの各種チャートを応用してビジネスモデルを明確にしていく過程を、前回に引き続き具体的なシナリオに沿って解説する。 現状のビジネスモデルを「見える化」する 前回、ビジョンと戦略からビジネスゴールを導きましたが、本格的なビジネスモデリングはこれからです。 まず、現状(As is)のビジネスモデルがどうなっているかを見える化します。現状が明らかになったら、そのAs isなビジネスモデルのどこをどのようにすればより良い(To beな)ビジネスモデルになるかを検討していきます。このAs isからTo beへ洗練する際にビジネスゴールを適用することにより、ビジョンや戦略に即したビジネスモデルを実現することができるわけ
第2回「Eclipseをモデリングツールに活用しよう」ではEclipseUMLプラグインの紹介とインストールを行いました。 今回は、「書籍管理システム」の機能を順次実装していくことを想定し、UMLをEclipse上で作図してみましょう。説明は設計工程の流れに沿いながら行います。前回も触れましたが、Web系のシステムでは、ユースケース図、クラス図、シーケンス図がよく利用されます。ですので、これらについては詳しく見ていきますが、それ以外については本稿では簡単な紹介にとどめます。 [要件抽出/分析]ユースケースを記述する 扱う図
Eclipseはその性格上、プログラミングツールとして使われることがほとんどでしょう。もちろん一番威力を発揮するのはその分野ですが、プログラミング以外にもさまざまな分野のツールとして利用するためのプラグインが続々と登場しています。今回から2回にわたり、その中でも最近注目されているUMLモデリングツール「EclipseUML」プラグインを取り上げます。今回はプラグインの紹介とインストールまでを扱い、次回は実際の設計の流れに沿ってUML図の作成方法を紹介します。 EclipseUMLプラグインとは EclipseUMLプラグイン(http://www.eclipseuml.com/)とは、その名のとおり、Eclipse上でUMLモデリングを行うためのプラグインです*1。 *1:同様の機能を持つプラグインとして、Slime UMLプラグイン(http://www.mvmsoft.de/conte
読者のみなさま ずっとストップしていました「初歩のUML」。第4回をお待ちになっていた方々には、大変ご迷惑をおかけしました。このたび@IT編集局と協議した結果、「初歩のUML」を12回程度の本格的な連載にすることになりました。そこで、第1回~第3回の改訂したものを2月中にリリースし、第4回を3月初旬にリリースすることにしました。 第4回では、モデルのJavaによる実装についてお話する予定でしたが、連載改訂案ではまず、言語から離れた形でモデリングの本質を理解していただき、その後UMLとJavaのマッピングについても取り上げるように考えております。 本連載では、UMLの表記法を説明するというよりも、モデリングの本質的な目的と意義・効果を通して、必要性を理解していただくことを目標とします。どうぞこれからも初歩のUMLをお楽しみください。 萩本順三 UML(Unified Modeling Lan
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