当初のチャットボットは従来型の会話生成システムを使い200パターンの代表的なQ&Aを用意してサービスインした。その後は定期的にチャット内容のログを精査して順次Q&Aのバリエーションを追加していったのだが、回答の精度を高めるチューニングに多くの時間が取られる課題があったという。開発を担当したりらいあコミュニケーションズの大野木 達也氏は「初期のシステムは人間が目視でログデータを調べ、質問と回答の正しい組み合わせを判断していましたが、AIを備えるWatsonを導入したことで、ある程度の判断をWatsonに任せることが可能になり、チューニング作業は大幅に効率化されました」と語る。 一般的な会話生成システムは、自然言語処理の知識を持ったエンジニアがユーザーの入力した質問を分析し、専用ツールで正しい回答を結びつける処理を行うが、Watsonは「NLC(Natural Language Classif