中東などからの難民や移民の流入を制限している旧ユーゴスラビアのマケドニアに、ギリシャ側の国境で足止めされていた難民たちが強引に入国しようとし、警察がこれをくい止めようと催涙ガスを使って、けが人が出るなど混乱が広がっています。 入国を許可する難民や移民の数は1日当たり580人に制限し、国境のギリシャ側ではおよそ7000人が足止めされています。 不満を募らせた一部の難民や移民は、29日、国境のフェンスを壊して、強引に入国しようとしました。 これに対し、マケドニアの警察は、入国をくい止めようと催涙ガスを使い、一斉に走って逃げた難民たち20人以上がけがをするなど、混乱が広がっています。 ヨーロッパでは、難民や移民の移動ルートとなっている各国が流入を抑制する対策をとるようになっていて、ヨーロッパの玄関口となっているギリシャではおよそ2万2000人がそこから先に進めず、行き場を失っています。