10月31日、シナイ半島で発生したロシア・コガリムアビア航空のエアバスA321機の墜落について、「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。当初はロシアやエジプト当局によって否定されていたのだが、11月6日、墜落を祝う「イスラム国」工作員の通信を傍受していたことを、米情報機関が明らかにした。また、米国防総省らの高官も、墜落は爆弾によるものだったとしている。 11月8日になって、エジプトの事故調査委員会も、ボイスレコーダーの最後にあるノイズを、「9割方、爆発音とみている」として、爆破テロ説が強まっていることを明らかにした。いまださまざまな情報が錯綜して、「イスラム国」による犯行とは断定できないが、テロである可能性は高まった。 これまでは、海外旅行に行く時に、外務省が発表する危険情報を参考にしながら、行き先を決めることも多かったと思う。だがこれからは乗る航空会社が、テロの標的となりうる国のものか