東京電力福島第一原子力発電所1号機の廃炉に向けた作業について、作業の遅れや燃料を取り出す設備の設置に時間がかかることなどから、使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しの開始は2年、溶け落ちた核燃料の取り出しは5年、遅れることになりました。 計画を遅らせる形で作業が見直されるのは初めてで、国は「安全確保を最優先に作業を進めていきたい」と話しています。 国と東京電力がまとめた現在の廃炉に向けた工程表では、福島第一原発1号機について▽使用済み燃料プールから核燃料を取り出すのは早ければ平成29年度から▽溶け落ちた核燃料の取り出しは平成32年度からとされてきました。これに対して1号機では、今月から核燃料の取り出しに向けて建屋を覆うカバーを解体する作業が始まりましたが、本格的なカバーの解体は来年3月からの予定で、実質的に半年以上遅れています。 さらに実際に核燃料を取り出す作業に必要になるクレーンなどを