0.はじめに この記事では差別とは何なのか、差別はなぜいけないのかを考えていく。 差別がなぜいけないのかを改めて考えることは、差別はいけないと分かっている人にとっても重要だ。 以前も書いた通り、差別の何が悪質なのかについて考えずに差別を批判し続けたら、誰も批判を真剣には受け取らなくなってしまうからだ(過去記事:差別と区別の違い~「差別ではなく区別」は本当か~)。 実際、怒られて面倒だから取り敢えず謝る人や、「差別して何が悪い」と開き直ったりする人はいる。中には「差別を批判する人間こそ、差別する人間を差別している」なんて意見もあるほどだ。 もちろん、この記事は一つの意見でしかないので絶対に正しいとまでは言わない。反対意見も多くあることだろう。 私が望むのは、少しでも多くの人が差別について改めて考えることだ。この記事がそのきっかけになれば幸いである。 1.差別の定義について さて、前回までの記