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2012-05-30

クレジット・カード凍結に対して起こすべきアクション

2012-05-23、楽天カードを不正使用されたので、カード会社にカードを凍結してもらった。

2、3 週間のうちに新しいカード (カード番号も新しくなったもの) が届く予定になっている。シチュエーションとしては、カードを紛失して・カード凍結・カード再発行しているのと同じ。そういう方も、本エントリーを参考にしてもらえたらと思う。

カードは凍結されても、お金の精求はある

最初は新しいカードが届くまでのんびり〜、焦らないことが肝心と思っていたけど甘かった。

カードが凍結されていても、そのカードからお金が使われることがある。この対処をしないといけない。

具体的には二つ。一つは公共料金系、もう一つはネット・ショップでの予約購入。新しいカードが届くまでの間、代替のクレジット・カードを使う様に手続きをする必要がある。この事実に先日気がついて、バタバタした。

公共料金

最近は、水道・ガス・電気・電話・ネット・家賃といった公共料金に類するものもクレジット・カードで支払いが出来るようになっている。これらは大低一か月ごとに、決まった日にちにお金を請求される。しかし、クレジット・カードが凍結されていたらお金は支払えない。

従って、次の様な作業が必要になる。

  1. 公共料金の引き落とし日を調べる。
  2. 新カードが届く前に引き落としがあるようなら、ホームページからクレジット・カードの変更手続をする
  3. 代替になるクレジット・カードがない場合、事情を電話で伝える

ぼくが困ったのは、どの公共料金をクレジット・カードで引き落とし、どの公共料金を銀行からの引き落としにしているか分からなかったこと。幸い楽天カードの場合、ネットから利用明細を見ることができる (iOS アプリもリリースされている)。前月の利用明細を見て、どの公共料金が毎月いつ頃引き落とされているかを調べることができた。ほとんどのクレジット・カードが明細をなんらかの方法で調べることができる様になっているはずなので、明細を活用して「クレジット・カードを使っている」ところを調べよう。

なお、会社によっては手続きに時間がかかったり、ホームページからのクレジット・カード変更が出来なかったりする。書類の送付が必要になるわけだけど、これは最低一週間くらい時間を見込まないといけないので、なるべく早く確認しておく方が良いと思う。

ネットショップの予約

ネットショップで予約して、発送がまだの商品はないかしらん。そういう場合、商品が入荷してからクレジット・カードの支払いが行なわれる。当然、凍結されたカードでの支払いは出来ない。公共料金の場合と同じに、新しいカードが届くまで代替のカードに切り替えておくと安心。

これらのネットショップの代表例を挙げておく。

などなど。

あとがき〜新しいカードが届いたら

新しいクレジット・カードが届いたら、古いクレジット・カードで決済していたサービスのクレジット・カード情報が更新しないといけない。そのことを考えると、今から優鬱になってくる。

2012-05-29

Logicool Mini Boombox レビュー (3) 操作編

Fans:Fans のモニター商品企画に当選して、Logicool Mini Boombox (TS500) を頂いた。本エントリーは、Mini Boombox の操作レビュー。つまり、使い勝手をレビューする。

基本

  • フル充電まで 4 時間
  • フル充電で 10 時間再生可能

Bluetooth のペアリング方法は以下の通り:

  1. 電源ボタンを ON にスライドさせる
  2. iPhone/iPad の Bluetooth 機能を ON にする
  3. mini Boombox の「ペアリング」ボタンを 15 秒間押す (インジゲーターが赤と青の点滅になる)
  4. iPhone/iPad のデバイスト・リストで mini Boombox を選択する (青の点灯になる)
  5. ペアリングに成功すると、iPhone/iPad での再生音が mini Boombox のスピーカーから出て来る。

mini Boombox の上部はタッチパネル式の操作パネルになっている。

Untitled

下段中央がペアリング・ボタン。下段左がボリューム(小)で、下段右がボリューム(大)。

左段は、左から「前の曲」「再生/一時停止」「次の曲」。

mini Boombox から iPhone/iPad を操作できる!

mini Boombox の魅力は、タッチパネルで iPhone/iPad を操作できること。特に「次の曲」「前の曲」に移れる機能は非常にありがたい。もちろん、iPad の音楽アプリの様にアルバム・アートを見たり、検索をかけたり、と柔軟な操作は出来ないけれども、最低限の操作が可能。iPad をどこかに置きっぱなしにしていても、選曲ができる。

この操作部分がタッチパネルなのも嬉しい。というのも、ぼくはこの Bluetooth スピーカーを台所で使いたいから。台所で食事の用意をしていると、音楽が聴こえない。水の音、油の音、包丁の音。いろんな生活音に音楽がマスキングされる。そこで、どこでも持ち運びに便利で、水のついた指でも操作の出来るタッチパネル搭載な mini Boombox は意外な活躍をしてくれる。iPhone にラジオ・アプリを入れておけば、ラジオもきけて楽しさ二倍。

あとがき

音質編では、mini Boombox の音質は iPad より少し上と書いた。また、Bluetooth を使わない方が音質が高い、ちょっとしたオーディオ・システムに音質的に負けていると書いた。

ぼくは、その「高音質」さだけに mini Boombox の魅力を求めるのは違うと思う。mini Boombox の良さ。それは、モバイル性の高さ (軽いこと・小さいこと) と、タッチパネル操作、バッテリーの持ち。こういう使い勝手の良さにこそ、mini Boombox の楽しさがあると思う。もちろん、iPad より音が良いのは大前提として。

ロジクール ミニブームボックス ホワイト TS500WH
ロジクール ミニブームボックス ホワイト TS500WH

Logicool Mini Boombox レビュー (2) 音質編

Fans:Fans のモニター商品企画に当選して、Logicool Mini Boombox (TS500) を頂いた。本エントリーは、Mini Boombox の音質レビュー。

前書き

既にモニター製品を受け取った人達から絶賛を浴びている。

音が良い... ということは、上記記事を読んで頂ければ分かることなので、本エントリーでは辛口に音質をレビューしたい。

Mini Boombox の立ち位置

ロジクールは Mini Boombox 以外にも Bluetooth 対応スピーカーを出している。これらのスピーカーの中で、Mini Boombox はどういう立ち位置にあるのか? カタログに説明があったので、紹介する。

Logicool Mini Boombox

Mini Boombox は右端・中段にいる。タブレット/スマートフォン用には 4 機種出ていて、音質は中間という立ち位置と見える。ハイエンドまでは行かないが、簡易版なスピーカーではない。少くともロジクールは、そういうコンセプトで Mini Boombox を作っている。

Mini Boombox VS iPad Speaker

iPad のスピーカー出力と Mini Boombox に Bluetooth 接続してスピーカー出力させた時の音を比較する。用いた音源は宇多田ヒカルの「Beautiful World」。

eautiful World / Kiss & Cry
Beautiful World / Kiss & Cry

まず iPad で聴く。

iPhone/iPad には音楽を聴く上で、大きな弱点がある。それはメイン・スピーカーが本体の下端に配置されていること。これでは音が前に飛んでこない。横置きにすると、音は右or左からのみ聴こえてくる。気にしなければ気にならないけど、一度気になると奇妙に感じる。縦置きでは音はそこそこ良い。けれど、タブレットを体にくっつける様に持つと、スピーカー部分が体に塞がれて音がこもる。利用上、iPhone/iPad には弱点がある (ヘッドフォンの利用はここでは考えない)。

次に Mini Boombox で聴く。

何より前から音が飛んで来るのが「当たり前」で嬉しい。音量も iPad の最大音量よりも大きな音が出る。

音質は iPad より僅かに上。楽器の音にリアリティーがある。低音の量感が豊か。音の細やかさに優れ、小さな音が聴き取りやすい。

ただし、音量を上げるとスピーカーがビビることがある。具体的には、「Beautiful World」の 6 秒目。イントロが終わって宇多田が歌い始める所で、Mini Boombox がビリビリ言った。音量を下げたらビリビリがなくなったので、あまり大音量にするのはよろしくない。

AUX 入力で聴く

Mini Boombox は Bluetooth だけでなくステレオ・ミニプラグから音楽信号を入れることができる。AUX と書かれている端子がそれ。

Logicool Mini Boombox

iPad と mini Boombox をステレオ・ミニプラグ・ケーブルで繋いで音楽を聴いてみた。

Bluetooth で聴くよりも音質は向上。その差は小さい。音楽が僅かに滑らかに聴こえる程度。よほどのことがなければ、音質の差を悩むことはない。これは、iPhone/iPad 用というよりも、Bluetooth 機能を持たない音楽プレーヤー etc. で良い音を聞きたい時に使うものだと思う。

ちょっと本気なシステムと比べる

Luxman のデジタル・アンプと Cambridge Audio の Minx10 (ペア 2 万円) で聴く。

五千円 vs 二万円。流石に mini Boombox は勝てなかった。

Minx10 のシステムは、ニュアンス豊かな音楽を再生し、mini Boombox に乏しかった音の広がり (ステレオ感) があった。mini Boombox でビビリが出る音量にまでボリュームを上げても、全く自然に音楽を再生した。音質だけで言えば完敗だった。

あとがき

mini Boombox は iPad より音質が良い。しかし、二万円を超えるシステムに至るレベルではない。とはいえ、価格に 4 倍の差があること、無線で音楽再生が出来ないことを考慮に入れないのは不公平に映ろう。本来のコンセプトで言えば、mini Boombox は音の良いモバイルなスピーカーであるはず。ならば、音質的には「良」ではないか。

mini Boombox の音質的欠点を一つだけ挙げるなら、大音量でビビッてしまうこと。改善を望む。

ロジクール ミニブームボックス ホワイト TS500WH
ロジクール ミニブームボックス ホワイト TS500WH

Logicool Mini Boombox レビュー (1) モニター商品到着

Fans:Fans のモニター商品企画に当選して、Logicool Mini Boombox (TS500) を頂いた。モニター商品が届いたのは、一昨日だったのだけど色々あってレビューを書くのが遅れてしまった。早速レビューに入りたい。なお、本レビューは音質編操作編の計三本で完結する。

商品到着

昨夜、ようやくダンボール箱を開いた。中には Mini Boombox の商品箱が入ってた。

Logicool Mini Boombox

何気にこの商品ボックスには重要なメッセージが隠されている。それは Mini Boombox の大きさ。

Mini Boombox は小さい。どれ位い小さいか? 商品箱に写っている Mini Boombox と iPhone の大きさの通りに小さい。見れば分かる通り、厚みは別として iPhone と大して大きさが変わらない。それほどに小さい。

Mini Boombox の箱を開ける。

Logicool Mini Boombox

商品本体、付属品、解説書が入ってる。

取り出してみる。

Logicool Mini Boombox

届いたのは白色モデルだった。本体・USB ケーブル・AC アダプタの三つが入ってた。

Bluetooth 経由で音楽再生が可能。2.0ch ステレオ再生。定格出力 6W (3W x2)。サイズは 115.5w x 71.2d x 57.5h (mm)。重さわずか 230 g。4 時間でフル充電。連続再生時間は最大 10 時間。USB ケーブルの長さは 60 cm。あまり長くない。対応する Bluetooth プロパティーは A2DP, AVRCP, HFP, HSP。3.5 mm のステレオ・ミニ入力も備える。

オープンプライス。ロジクール オンラインストア価格は 5,980 円。

あとがき

安い、小さい、軽い。持ち運びを前提とした様なスタイル。iPhone/iPad との相性も良さそう。

音質編操作編に続く。

ロジクール ミニブームボックス ホワイト TS500WH
ロジクール ミニブームボックス ホワイト TS500WH

ブログ記事紹介〜「ブログって何がいいの?」ってよく聞かれるので綴ってみた

プロブロガー本が出るなど、最近少し元気が出てきたブログ界にマッチする良記事。

ブログが流行し始めた頃 (2005 年頃?) はこういうテーマの記事は沢山あった。でも、時が経つにつれて「ブログって何がいいの?」と聞く人間も書く人間も少なくなっていった。それは、ブログが成熟し世間に受け入れられたことの裏返しかもしれない。

けれど、twitterFacebook が台頭する昨今、ブログを書く意義が薄れた。それでも、ぼくはブログを書いている。他にもブログを書き続けている人達がいる。何故、今の世の中、ブログを書くのか?

このエントリーは、自問自答系で 6 つの問いを答えている。ブロガーとしては、首肯すること多数。特にお気に入りの発言はこちら (太字は、ぼくが気に入った部分)。

また、あくまで私の話になりますが、ブログを1本書いたところで短期間でたくさんの人に読んでもらえるわけではありません。

でも、それでいいと思っています。

ブログは、あくまで自分の意見を蓄積する「場所」なんですよねー。

蓄積していたからこそ、1年前の記事が今になって読まれたりするんですよ。TwitterやFacebookでは考えにくいですが、ブログではそんなことも起こりうるわけです。

「ブログって何がいいの?」ってよく聞かれるので綴ってみた。 | のっちののちネタ より引用

Twitter や Facebook はコミュニケーションに力を発揮するので、そういう意味で重宝する。だから使っている。で、ブログは何なの? と言われると、ぼくにとっても一番重要なのは「自分の意見の蓄積」だったりする。

あとがき

ブログをやってない人へのエントリーっぽいけれども、ぼくはむしろブログを書いてる人に読んでもらいたい。っていうのも、やっぱり Twitter や Facebook って影響大きくて、ブロガーとしてのアイデンティティーを失いかけてる人達っていると思うから。時代が書わればブログも変わる。ブログの周りも変わる。その中で、自分がどうブログを書き続けてゆくのか。今回紹介したエントリーは、一つの答えを出している。

これを機に、また「何故、ブログを書くのか」系のエントリーが増えると面白いな。

必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意
コグレマサト するぷ

4844331779
インプレスジャパン 2012-03-23
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社会人プログラマー向けのお勧め参考書記事が参考になる

という記事を読んだ。書かれたのは 2012-03-30。良記事なので、ブックマークを兼ねて紹介する。

タイトルは「新社会人 Web プログラマ向け」と書いてあるけれども、プログラマーだったら誰でも読む価値あり。大学生・高校生でも読める本は沢山ある。ウェブ・プログラマーじゃなくても、開発手法や VCS (Version Control System) の参考書は勉強になる。こういった参考書を読み漁って十分な知識を得た上級者には、他人に本を薦める時の手間を省いてくれる記事になる。

目次は以下の通り:

  1. プログラマとしての心得
  2. 開発手法
  3. WEB (追加)
  4. データベース
  5. VCS
  6. エディタ
    1. Emacs
    2. Vim
  7. CI/CD
  8. PHP
  9. JavaScript
  10. Ruby
  11. Python
  12. Perl
  13. “プロ”グラマ向け
  14. その他

各項目ごとに参考書が複数冊紹介されており、それぞれにコメントが付けられている。コメントは短いもので一行。たいてい 4 行。本を読んでみようか、興味を持つには十分な長さ。ぼくは全ての本を読んだわけじゃないけれども、良書が並んでいると思う。

iPhone 再起動、反応ありません!!

Fans:Fans のモニターに当選し、昨日、モニター商品が届いた。Logicool Mini Boombox。嬉しい! 楽しい! すぐに遊びたい。ね! TOEIC の受験日じゃなければ。

というか、さあ、受験だ! と出掛けようとした時にモニター商品が届くってのもどうかしらん。後ろ髪ひかれての出発。微妙に時間を喰って、電車に乗り遅れちゃうかも。

そして飛び乗った電車は快速。受験地の駅を無情にも通り過ぎてゆく。なんたる凡ミス。なにもこんな時に!! 折り返しの電車に乗り、遅刻ギリギリで受験会場入り。

TOEIC 試験は、きっと、無事に、終えることができた... と思う。

帰り道。駅。電車が 4 分遅延。まあ、試験も終わったし? 家に帰れば Logicool が待ってるし? 4 分位いの遅れは気にしませんよ。心に余裕を取り戻し、iPhone をいじり...

iPhone 再起動。

いきなり!?

そんな!!

問題ない。すぐに戻って来る。

画面には iTunes へ繋いで下さいマーク。

iPhone 戻って来なかった orz。

帰宅。iPhone で写真を撮って、Bluetooth で音楽聴いて、ブログを書いて。そんな夢は絶たれた。MacBook を取り出して、iPhone 接続。「復元して下さい」とのこと。ああ、やっぱりね。今日は厄日? iPhone の復元を開始。Logicool の箱を開けたいけれど、シール封がある。これ貼がしたら、痕が残るよねぇ〜。一番良いカメラは iPhone のカメラだし、復元が終わるの、待つしかないかぁ。。。

1 時間経過。

2 時間経過。

...

復元、時間がかかる。「逆境とは!」なんて言葉が聞こえる気がする。結局、復元終わったのは真夜中。ごめん、Logicool。君を開く気力はもうなかったよ。

逆境ナイン (1) (サンデーGXコミックス)

2012-05-27

第 170 回 TOEIC を受験する

今日、第 170 回 TOEIC を受験する。

目標は、相も変わらず 600 点台。そろそろ、500 点台は脱したいところ。

ref

2012-05-26

会議の進め方 (高橋 誠) を読む 〜 会議をリードするのはリーダーではない

会議の進め方

会議がもっとスムーズにならないものかと思って、ブックオフで 100 円コーナーから買った本。

高橋誠の「会議の進め方」。日経文庫。1987 年出版。内容に古さを感じつつも、良書だったのでエントリーにしてみる。

客観性の高い良書

本書の良さは客観性の高さ。1987 年当時で、38 の「会議に関わる文献」を参照している。また、ローソンを始めとした企業からのデータも多数利用している。

一例を挙げる。会議の種類について、作者は立正大学の上原学・成城大学の石川弘義・ペンシルベニア州立大学のハロルド・P・ゼルコの三氏の分類法を紹介し、それらの分類法がどういう視点に立脚しているかを解説している。その上で、作者自身の意見として、会議を 4 つ (伝達・創造・調整・決定) に分類している。

「私はこういう会議で成功した」とか「この会議方法が良い」といった押しつけ感がなく、多くの意見を取り入れてより客観的な視点を保とうという努力が伺える。どちらかというと、研究論文の色あいが強い。

やや突飛なところでは、アルフレッド・フライシュマンの「会議防害法」を引用している。これには 18 もの戦術が注挙されていて面白い。もちろん、そうやって会議を防害しようという話ではなくて、発言が会議の防害になっていないかのチェック・リストに活用するのが目的。

会議はリーダーが全てをリードするものではない

本書で一番印象に残った言葉を引用する。

会議リーダーが会議すべてをリードするのではなく、メンバーがお互いの資源 (各人のもつ力) を最大限に提供しながら、かつ相互にリーダーシップを発揮しあう会議が理想的

会議の進め方 p.66

この言葉の後に、「会議リーダーは本当にリーダーシップを持つ人が選ばれないといけない」と続く。しかし、ぼくはそうは取らない。会議を良くするためには、会議に参加する全てのメンバー、すなわち一般社員全員が会議のやり方を真剣に考える必要があるのではないかと思った。だって、会議参加メンバーが「相互にリーダーシップを発揮しあう」なんてほとんど不可能に近いから。

もし、そういう理想的な会議を達成しようとするなら、会議メンバーは相手を尊重し合う精神を持ち、かつ自分でもリーダーシップが取れるようでなければならない。それは会議リーダーとしての資質を持てというのと大差ない。従って「会議の進め方」といった本は、リーダーになってから読むのではなく、一般社員 (願わくば新入社員) が須く興味を持って一読するのが理想、とぼくは受け取った。

良い会議には、良いリーダーと良いメンバー。両者が揃って実現する。そう思えただけで、本書を読んだ価値があった。

落ち穂拾い

本書で面白いと思った点を列挙しておく。

  • オフィスは、...、人間中心の「考場」
  • 会議中に BGM や BGV (バックグラウンド・ビデオ) を流す
  • 会議室はニュートラルな色か彩度の低い色が望ましい
  • 自由な発言を促す会議はラウンド・テーブルで行ない、リーダー自らが末席に座り上下関係を取り去る
  • 会議や発表の様子をビデオに撮り、反省の材料にする

本書の古さ

本書は 1987 年に出版された。1987 年当時を振り返ってみたい。Windows 95 が発売されたのが 1995 年。NEC の PC-88 が 1981 年に発売されている。会社の中にまだパソコンは普及していない。メールもないし、IM もない。CD や LD は発売されていたが、ビデオでは1980 年代半ばに VHS がベータに実質的に勝利した

本書の内容も、時代にそくしたもので、今読むと古くて使えない。本書で取り上げるツールを列挙する (括弧内は今なら使うであろうツール)。

  • ノート (→ ノート PC)
  • OHP (→ PowerPoint)
  • スライド (→ 画像ファイル)
  • テレビ会議 (→ Skype)

あとがき

本書は古い本なので、わざわざ買う必要はないと思う (中古であれ... ね)。気になったら、図書館で借りてみる程度でいいんじゃないかな。

と、このエントリーを締めようと思っていたんだけど、どうやら 2008 年に同じ作者が同じ題名で本を出してるね。全面改訂ということなので、こっちの方がお勧めかも。

会議の進め方 (日経文庫)
会議の進め方 (日経文庫)

2012-05-25

Roomie 〜 まいにちの家路をたのしくするブログメディア

roomie というブログの紹介。

副題は「まいにちの家路をたのしくするブログメディア」。roomie ってどういう意味だろうと思ったら、「Room (部屋)」と「ie (家)」をかけた名前だった。センスあるー。

内容

内容は家の中・外で楽しめるエッセンスを紹介するブログ。エッセンスはガジェットだったり、レシピだったり、DIY だったり、ノウハウだったりする。複数のライターが、これらのエッセンスを毎日書いている。

変わっているな〜と思うのは、GizmodoEngadget みたいに、ウェブ・サービスやガジェットに寄っていないこと。もっと、「家」に近い話題を扱っていること。こういうブログ・メディアっていままでなかった。

ちなみに文房具について書く個人ブログは少なくない。ガジェットについて書くブログは Gizmodo や Engadget が得意にしている。でも、その中間。「家」について複数のライターが書いたブログって新機軸だと思う。ちょっと生活が楽しくなる。そんな楽しみがある。

ライターについて

スタッフ一覧によると、18 人がライター/編集として在席。一覧ページには、各ライターの Twitter や Facebook へのリンクもあるので、お気に入りのライターが出来たら、フォローしてみるのも良いかもしれない。

ちなみに 2012-05-23 の記事によると、ライターを募集中とのこと。

報酬は歩合制で、募集締切は 2012-06-30。当ブログを読んで下さっている様なギークで、かつ「家」まわりの記事を書ける人を募集している模様。

各ジャンルにそった原稿を毎週2本以上コンスタントにご提供いただける方が希望です。文字数は1本600W程度。本文に沿った写真データ(著作権の問題がないもの)1~2枚を納品いただきます。

【急募】ブログメディア オリジナル記事ライター募集 | roomie より引用

興味のある人は応募してみてはいかが?

蛇足

そういや、Engadget Japan 執筆者募集に応募したんだけど、返事がない。どうやら落選したらしい。

Blogger in draft ブログの終わり 〜 新情報は Google+ で公開

Blogger の新機能を新し物好きの人達に提供するサービス Blogger in draft。本家リリース前に、ユーザーからの反応を見るのが目的。ユーザーからすれば、一早く新サービスに触れられるサービス。その専用ブログが「retire」(終わる) という。

Blogger チームは Google+ ページ が次の情報源になると言っている。また、新しい情報を「色々な場所 (オフィシャル・ブログと Blogger in draft blog)」から得るのは面倒なので、シンプルにしたいとも言っている。どうも要領を得ない。

Blogger in Draft ブログに載せるべき情報 Google+ ページのみで配信し、Blogger の新着情報は Google+ ページと Blogger Buzz の両方で配信される。という風に読める。

SNS の「ページ」機能はソーシャルな人達を集めるのには効果的。その代わり、その SNS に参加していない人達は読めない。また、過去記事に対する検索機能も貧弱。SNS のニュース・フィードもフィードリーダーほどに洗練されていない。Blogger in Draft を廃止するメリットを感じない。

あとがき

Google+ ページはブログよりも優れていないと思う。これは Google の囲い込み戦略でないのか? それも悪い意味での。せめて、Google+ ページと Blogger in Draft ブログのクロス・ポストを行なうべきではないか?

新しい試みは結構だけれども、今回の試みには疑問が残る。

楽天カードを不正使用された

ぼくは楽天カード (クレジット・カード) を愛用している。100 円で 1 ポイント貯まる高いポイント率が魅力。飛行機をほとんど使わず、ローソンみたいなコンビニでもクレジット・カードを使う、ぼくみたいな人間には丁度良いカードだと思ってる。

ところが一昨日、朝一にローソンで弁当を買おうとレジにカードを出したら、エラーになった。

どうしたことかと訝しみ、9 時を過ぎたらカード会社に電話しようと思っていたら、逆にカード会社から電話があった。曰く「午前 4 時頃に iTunes で千円ほどの買い物を二回行なったか?」。そんな記憶はないので、ノーと答えると、ぼくの生活スタイルから外れた外れた買い物だったので不審に思ったという。カードの不正利用が疑われ、一時的にカードの利用を凍結したとカード会社は伝えてきた。

なるほど、朝にローソンでカードが通らなかったのはカードの利用が凍結されていたからか。

その後、カード会社はローソンでの利用はぼく自身のものであるか確認し、ぼくはイエスと答えた。

以降のやり取りは以下の通り:

  • カード番号が盗まれているので、クレジット・カードは再発行する (一応、審査あり)
  • 再発行まで 2、3 週間かかる
  • 不正利用された代金は、ぼくが払う必要はない
  • 事務手続上、明細には「不正利用分」が記入されているが、心配しないで欲しい
  • 「不正利用された」ことを申告する書類を送付するので、記入の上、返送して欲しい

最後に、ぼくが「スキミングか?」と問うたら、「クレジット番号とセキュリティ番号が抜かれているので、スキミングではなく、おそらくぼくがカードを利用した店のデータが盗まれたのだろう」との回答だった。

あとがき

まったく、生き馬の目を抜く様な世の中になったものだと驚いた。と、同時に、不正利用に一早く気付きカードを凍結してくれた楽天カードのセキュリティー部門の技術力に乾杯。どんな仕組みかは分からないけれども、よくぞ、一発で不正利用を見つけて下さった。ありがとうございます!

(追記) カード会社からの電話自体が「為り」の可能性もあったので、後で楽天カードに書いてある電話番号に電話をかけた。カード会社のセキュリティー部門には、ぼくとの会話記録が残っていた。電話は本物であると確認が取れた。疑心暗鬼もいけないけれど、一応二重チェックね。

LEAP 社のデバイスが PC をマイノリティ・リポートの世界に近づける

LEAP 社が新作のデバイスを予約中。$70。このデバイス、マイノリティ・リポートみたいな世界を PC で実現する。

百聞は一見にしかず。どうぞ、動画をご覧あれ。

デバイスの基本は、ディスプレイの下に置く「センサー」。センサー上で動かすユーザーの指の動きを 3 次元的に解析。ジェスチャーに合わせて、ウィンドウの移動や画面のスクロール、お絵描き、ゲームのコントロールなどを行なう。

PC 上で iPad と同じ操作感というのが一番近いかも。違いは、ユーザーがディスプレイに触れなくても良いこと。ある程度の奥行きもサポートしていること。普通の (Mac だけかな?) PC でもサポートされること。

ディスプレイこそマイノリティ・リポートに出てくる様な投影タイプではないけれども、人の動きはかなりマイノリティ・リポートに近いものがある。近未来を一気に引きよせたこのデバイス。プレゼンなんかで大活躍しそう。

マイノリティ・リポート [Blu-ray]
マイノリティ・リポート [Blu-ray]

2012-05-22

Apple、新 iPad Wi-Fi + 4G を Wi-Fi + Cellular に名前変更

Apple の 新しい iPad。Wi-Fi + 4G モデルの名称を、Wi-Fi + Cellular に変更した。

Apple から説明は出ていないようだけれども、どうやら「4G」というモデル名が誤解を招くのがいけなかったらしいね。まず第一に「4G」という規格名自体が、「4G」でなくとも同程度の高速通信で使っても良い、という紛らわしさ。第二に「4G」サービスを提供している国がまだ少ないこと。

日本の場合は、NTT の Xi が 4G に当たるけれども、iPad はソフトバンクの SIM で動いているので Xi は使えない。ソフトバンクも 4G サービスを始めているけれども、「iPad にマッチする 4G 規格」じゃない。なので、一般の人達は「日本では」4G サービスの恩恵に与れない。

改名の理由は、こういう混乱を小さくするのが目的かな? でも、Cellular ってねぇ。なんか、名前がかっこ良くない。

2012-05-21

Luxman、Facebook ページと Google+ ページ開設

日本のハイエンド・オーディオ・メーカーの老舗ラックスマン (Luxman) が、Facebook ファン・ページと Google+ ページを開設した。公式リリース日は 2012-05-18 (金)。

オーディオ・メーカーは、IT 系サービスに疎い。その中で、Luxman はブログを開設したり、Twitter アカウントを作ったりと、IT サービスを意識している。

メーカーの中の人達が、ユーザーとの接点を持とうと試みている。今度は SNS という場でもって。素晴らしいことだと思う。他のメーカーも是非見習って欲しいもの。

関連エントリー

自己紹介 〜 clmemo@aka の中の人間

コグレ・するぷのプロブロガー養成セミナーにおいて、読者は存外ブログを書いてる人のことを知らないもの。自己紹介すると、ブログに興味を持ってもらえることも... なんて話を伺った。

確かに、ぼくは 7 年間ブログを書いていて自己紹介に類する記事を書いたことがない。これを機に自己紹介を書いてみる。

自己紹介

本名・安宅正之 (あたか まさゆき)。香川県高松市生まれ。親が転勤族だったのと、大学を色々と移ったため、愛媛県・東京都・新潟県・広島県・京都府・神奈川県に住む。現在、神奈川県在住。

讃岐 (香川県) 生まれのくせに、麺類はそうめんとスパゲッティが好きで、うどんを食べなかった。大学時代に蕎麦屋でバイト。蕎麦が好きになる。その後、うどんの美味しさが分かる様になった。大学院時代・広島にて、尾道ラーメンを食べてラーメンも食べられるようになった。

ブログは 2 つ。趣味系の life@aka と IT 系/オーディオ系の clmemo@aka (このブログ)。

趣味は、読書と音楽鑑賞。基本インドア派。強いて好きなスポーツを挙げるなら水泳。速く泳ぐよりも、水の中に浸かっているのが好き。見るだけなら、高校野球とゴルフが好き。

読書を好きになったのは、小学二年生。じんましんで 19 日間入院。担任の先生がお見舞いに「エルマーのぼうけん」を持って来てくれた。何度も読んで、本が好きになる。図書館に入っては、ファーブル昆虫記やアシモフの子供向け科学ノンフィクションを読んだ。海外系のファンタジー・SF・ミステリーを好む。大学に入って、ライトノベルにも手を出す様になる。

エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)
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音楽に手を出したのは、かなり遅れて高校時代。当時、「クラシック・コレクション」という隔週雑誌があって、付録に CD が付いてきてた。この雑誌をきっかけにクラシック音楽にハマり始める。好きな作曲家はバッハ・モーツァルト・ベートーヴェン。古楽は多少、現代音楽はほんの少し聴く。クラシック音楽の次に好きなのは、ミュージカル、映画音楽。最近はジャズやポップスも手を出す様になってきた。日本人の CD はほとんど持っていない。

会社に入って、オーディオをやってる人達と友達になる。当時、ぼくはポータブル CD プレーヤーとアクティブ・スピーカー (PC 用) で音楽を聴いていたんだけど、本格的なオーディオ・コンポの音を聴き圧倒される。気がつけば、自分自身もオーディオ・システムを組んでいた。

パソコンを始めたのは、大学時代。インターネットがやりたくて、高校時代の親友と一緒に秋葉原へ。NEC の PC-98 CanBe を買う。最初はレポートを書くのがメインで、一太郎と ATOK 最高!! とか言っていた。当時のぼくはプログラミングが苦手で、Fortran 77 の Do ループが理解できない落ちこぼれだった。

大学二年の頃だったか? 論文をより奇麗に書くツールとして、LaTeX の存在を知る。この入力支援に EmacsYaTeX を導入 (当時は、まだ 日本語用の Emacs は Mule と呼ばれていた)。Emacs のカスタマイズに EmacsLisp に手を出して、プログラミングを勉強し始めた。なので、一番得意な言語は EmacsLisp だったりする。大学 4 年の頃に、YaTeX と双璧をなす LaTeX の入力支援 AUCTeX に手を出すも、日本語が通らないバグに遭遇。この修正パッチを送ったことがきっかけで、AUCTeX 派に転向。LaTeX がきっかけになって、今はなき UNIX USER 誌で二回特集を書かせてもらった。

ツールとして Emacs を愛するうちにパソコンも好きになっていった。当時困っていたのは、ATOK の口語入力。「だよ」と入力すると (口語入力モードで!) 「だ世」と変換候補が出てきて嫌気が差した。愚痴をこぼしたら、SKK の存在を教えてもらう。漢字の送り仮名の位置をユーザーが指定できるシンプルな漢字変換ソフト。ただし、シフト・キーを多用するので、小指が痛くてしょうがない。そこで噂を聞いたのが T-Code。漢字直接入力という方式の一つ。三度の挫折を経て、T-Code 派に変身。後に Google の TechTalk でライトニング・トークを行なう。

2002 年 1 月。Unix Magazine 誌に連載された高林哲氏の「横着プログラミング」で ChangeLog メモを知る。このメモ・ツールの検索用 EmacsLisp clgrep.el を作成 (あ、リンク切れしてる。直しておこう)。気がついたことは ChangeLog Memo (clmemo) に書いていく習慣を身に付ける。ChangeLog メモに書いていた「自分用のメモ」を外部に出すことを目的にブログを開始。それが 2005 年 4 月。それから、ずっとブログを書き続けている。

2007 年。当時のぼくはほとんど Linux をメインに使っていた。ノート PC は持っていなかった。ところが、会社の新人研修が 2 か月ほどあるという。この間、デスクトップ PC に触れない。そこで買ったのが MacBook だった。初 Apple 製品。その後、iPhone, iPad と Apple の製品にハマッてゆく。入社して多少財布に余裕が出たことから、ガジェット系にも手を出す様になった。

2011 年 10 月に会社を退職。少し体を壊しちゃった。今は次の就職先を考えながら、身体を治してる。できれば、プロ・ブロガーになりたいものだけれども、月のアフィリエイト収入が一万円を越えない状況なので、無理かなぁ。Kindle Store とかが日本上陸したら、電子書籍でも書いてみたいと思うけれども、まだ来ないかなぁ。身体も治ってきたので、就職活動でも始めようかなぁ。なんて今日この頃。

2012-05-14

オーディオ・オフ会 なお&トラさん邸訪問 (第 5 回)

2012-05-13 (日)。なお&トラさん邸を訪問した。2012-03-04 の訪問以来、2 か月ぶり。5 回目の訪問。

今回は、新作自作 CD プレーヤーの試聴が目的。なお&トラさんは、塚田氏 (師匠と呼ばれている) 自作のアンプを愛用しており、スピーカーにも塚田氏の手が入っている。愛聴するのは LP 盤で、CD 盤はあまり聴かない... と言う。

実は、なお&トラさんは塚田氏改良による CD プレーヤーも持っているが、LP プレーヤーとの質の差が大きく CD を楽しめないのだという。それが、今年の 4 月。塚田氏新作の改良 CD プレーヤーが素晴らしくて、最近は CD も聴くようになったとか。そういう訳で、新作 CD プレーヤーの試聴に伺った次第。

今回のオフ会には、G さん、I さんの二人が参加。なお&トラさんとぼくを含めて、4 人でのオフ会となった。時間は 14:00 から 20:00 まで。音楽あり、ケーキあり、コーヒーあり、夕食あり、アルコールあり (お子様なぼくには中国茶!) 。時間は長いが、体感的にはあっという間の一時だった。

オーディオ・システム

バークレー・デジタル

  • CD トランスポート: バークレー・デジタル F1-CD
  • CD プレーヤー: モデルA (旧・塚田改 CD プレーヤー)
  • CD プレーヤー: モデルB (新・塚田改 CD プレーヤー)
  • DAC: Stellavox ST2 (改)
  • アンプ: 塚田アンプ
  • スピーカー: Spendor BC-II (改)

写真に映っているのが、バークレー・デジタルのトランスポート。塚田氏改良の CD プレーヤーをどう呼ぶか悩んだが、ここはシンプルにモデルA、モデルB と呼称する。今回はバークレー・デジタルとモデルA・モデルB の三機種の比較試聴を行なう。

バークレー・デジタルとモデルA は DAC に接続後、パワー・アンプに直結。モデルB は DAC を介さずに別のパワー・アンプに直接した。スピーカーはいずれもスペンドールを使用。

感想

モデルB の音を聴き、ぼくは感想を書くことを諦めた。

巷の絵画を褒めることは難しくない。良い点をピックアップし、最後にちょっぴり悪い点も書いておく。「昔より良くなったね」「でも、ここのバランスが悪くなったんじゃない?」。適確に指摘できれば、描き手も喜ぶ。でも、目の前に「モナ・リザ」を持って来られたら何と言えば良いだろう? ぼくには月並みな言葉しか出て来ない。過去に多くの人々が口にした言葉。本に載せた文章。いや、きっとそんな言葉すら、ぼくの日本語力と鑑賞眼では口にすることは出来ないに違いない。いっぱしな評論をするよりも沈黙したい。それでも感想を聞かれたら? 陳腐ながら、こんなことしか言えないと思う。「凄いですね」。

モデルB の音を聴いた感想はそんな感じ。

加えて、なお&トラさんのオーディオ・システムは基礎がしっかりしている。今まで四回オフ会に参加しているが、その度にアンプやスピーカーに手が加えられ、非常に自然な音場を作る方向に進化している。なお&トラさんの音は、ぼくの好む方向とほぼ一緒なので素直に憧れる。

少し話を戻す。

オフ会はバークレー・デジタルで始まった。ぼくは最初、モデルB が鳴っているものと思っていた。驚いて、「まるで LP と同レベルの音じゃないですか」と言った。軽やかでいて、キツさがない。自然な音楽が流れていた。しかし、なお&トラさんは言う。これはバークレー・デジタルだと。

タイプA にトランスポートを変更する。音楽のスピード感が上がり、音に芯が立ち、響きに厚みが出た。楽器のリアリティーは向上し、低音が輪郭を持つ。タイプA と比べるとバークレー・デジタルは響きが多く、華やかに過ぎる。少々、音を作っている感じ。一方、タイプA は特に目立った華やかさはないものの、何時間でも聴き続けられる様な音だった。タイプA に一番近い CD プレーヤーは、Playback Designs MPS-5 ではないかと思う。

次いで、タイプB に CD プレーヤーを変更。アラウのショパンが、ベーゼンドルファーの様に深い響きを奏でた時、ぼくは感想を書くことを諦めた。

蛇足

なお&トラさんは、タイプB を LP プレーヤーと比べてほぼ同等とみなしている。でも、ぼくはなお&トラさんの LP プレーヤーの音を以前聴いた。そして、今回ほどのショックを受けなかった。同等の音とするなら、何故、CD プレーヤー・タイプB を聴いて、ここまでショックを受けるのか。ちょっと見当がつかない。

ぼくが LP プレーヤーを持っていないから傍目八目になっているのか? タイプB が欲しくなって、まともに頭が働かないのか? いや、でも、タイプB を塚田氏に作ってもらうと、B.M.C. Audio で一式揃えるぼくの計画が崩れる。計画を崩してまでも、欲しいのか? 買ったところで生活はどうなる? でも、あの音は素敵...

う〜ん、悩む。あれ? 何を悩んでいるんだろ??

過去エントリー

2012-05-13

ブログの「自己紹介」欄をサイドバーのトップに配置した

先日参加した コグレ・するぷのプロブロガー養成セミナー において、するぷさんのプレゼンで ブログのサイドバーの一番上にプロフィールを置く という Tips が紹介された。

ブログの作者が思っているほどに、読者は「作者」について興味がない。だから、逆に興味を持ってもらえれば、それだけでも儲け物。

確か、そんな意味合いだったと思う。なるほど、確かにブログの作者が何者か分かると、ブログへの愛着も増しそう。そう思うと、ぼくのプロフィールは下の方に置いていたし、簡素すぎたかもしれない。せっかく紹介されたことだし、プロフィール文も少し書き直してサイドバーのトップに置いてみた。どうかしらん。

2012-05-12

コグレ・するぷのプロブロガー養成セミナーに参加した #pbamn

2012-05-09 (水)、コグレ・するぷのプロブロガー養成セミナーに参加した。

必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意
コグレマサト するぷ

4844331779
インプレスジャパン 2012-03-23
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概要

ネタフルのコグレさん・和洋風◎のするぷさん共著による「必ず結果が出るブログ運営テクニック 100」本出版記念のセミナー。応募は Fans:Fans から。倍率は 5 倍とのこと。

  • 日時: 2012-05-09 (水) 19:30-21:30
  • 場所: デジタルハリウッド東京本校 6F セミナールーム
  • 参加費用: 無料
  • 参加条件: ブログを持っていること。ノート PC を持って来れること。
  • 参加人数: 約 30 人

セミナーの様子は、AMN ブログの記事や Togetter のまとめをどうぞ。

イベント内容

イベント内容は以下の通り:

  • コグレさんプレゼン (10 分)
  • するぷさんプレゼン (10 分)
  • ワークショップ (60 分)
  • 振り返り (30 分)

イベントの雰囲気は AMN イベントレポートが写真を交えてよく伝えているので、そちらを参照してもらいたい。

コグレさんのプレゼン

コグレさんのプレゼンは、プロブロガーとしての精神論の話だった。

コグレさん曰く、「ブログを書き続けるということは、記事のパターンを増やすこと」と言う。ニュースや飲食店レビューやグラビアや... そういった話題を増やすことがブログの底力になる。

ブログ・テクニックとして「・・のための・・の方法」等のテンプレートが紹介されることがあるけれども、そういうのはプロ・ブロガーが目指すのなら止めた方が良いとのこと。特にテクニックに走ったり、はてブを取ることに執着しない方が良い。その理由は、第一にテンプレートを越えることは出来ないこと。第二に自分自身が飽きてしまうこと。

プロブロガーは職人の様なもの、というのがコグレさんの自論。職人はテンプレ通りに仕事をしない。でも、自分の型を持っている。だから、やるべきはその「自分の型」を作ること。そのためには素振りを続ける。ブログの記事を幾つも幾つも書く。「ネタを思い付いた瞬間に脳内で記事が書き上がる」くらいにまで、書いて、書いて、書き続ける。

コグレさんは、サインを求められた時に「Keep on blogging」と書くそうだけれども、その言葉には型を作るくらいブログを書き続けて欲しいという願いも込められている。

するぷさんのプレゼン

するぷさんのプレゼンは、自分のブログに興味を持ってもらうための具体的なテクニック紹介だった。

のっけから、正論。

自分が思っているほどに、他人は貴方に興味を持っていない。

だから、自分に興味を持ってもらいましょう。とプレゼンが始まった。具体的には

  • ブログのサイドバーの一番上にプロフィールを置く
  • ブログの記事の冒頭に自分の自己紹介を書くようにする (記事の作者の嗜好を明らかにする)
    「Apple が好きな安宅です」「Emacs が好きな安宅です」「ミステリーが好きな安宅です」
  • 自分が好きなことを言い続ける (読者がブロガーの性格を分かってくれる。キャラが付く)
  • Facebook ページを作る (他人からのお勧めが入る。口コミ力は大きい。「いいね」が増える)

ソーシャル・メディア筋肉を付ける。コツは「共感」。フォロワーが増える。

ワークショップと振り返り

ワークショップの内容は 60 分でブログの記事を一本書きましょう、というもの。お題は「スマートフォン・アプリのレビュー」。会場に着くまで、知らされていなかったので皆焦る。

結局、ぼくは「図書館日和」というアプリのレビューを書いた (図書館日和をレビューの対象として選んだのは、ぼくの他にもう一人居た。時間があったら、比較記事も書いてみたい)。

他の人の記事は、コグレ・するぷのプロブロガー養成セミナー参加者リストから辿れる。

落ち穂拾い

他人の発言や Tweet から、これはと思うものを。

  • Lifehacking.jp の中の人が『参加者』側にいるのは反則だぁ」
  • 他人が書いている内容を書かないでいると、後で自分のブログを読み直した時に歯抜けの様になってしまう。内容が重複していても、あえて書く方が良い
  • Facobook ページの「いいね!」を増やしたからったら、Facebook で記事を書くこと
  • するぷさんは「ブログから派生した部分がブログを支える」話をしている。これ、なぜこうなるのか?考えると深いんだよなあ
  • 食べ物系はキャッチーな写真が命。トップにこれはという写真をだす

あとがき

ブログ運営テクニックについては、ブロガー本にほとんど書いてある。本セミナーは同書で語りつくせなかったことを伝えること。そして、実際に「一時間という短い時間」で記事を書けてしまうことを実体験してもらうことが目的だった様に思う。

必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意
コグレマサト するぷ

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他人がブログを書くのを見るのは新鮮で、学ぶことは多かった。これは... というアプリにも出会うことが出来たし、いくつかブログのネタになる情報も手に入った。こういうセミナーは面白い。是非、第二回も開いて欲しい。

付記: コグレさんがセミナーの中で少し触れていた、「ブログ合宿」。できれば参加してみたいなぁ。

2012-05-11

2,000 エントリー到達

前回のエントリーで、clmemo@aka は 2,000 エントリー目を迎えた。本エントリーは 2001 本目になる。

7 年目にして二千記事。一年平均 280 本。コツコツだけど、積み重なって、気がついたらここまで来ていた。次に目指すは三千エントリー。書き続けてればいつかは辿り着く。だから、ぼくはブログを書き続ける。10 年目位いに達成できると嬉しいな。

2012-05-09

図書館を活用するなら〜図書館日和 #pbamn

本が好き。沢山読みたい。でも、全部買うほど、経済力はない。買っても本を置いておくスペースがない。そこで最近、図書館を使い始めた。iPhone から図書館の本を管理するのに便利なのが、「図書館日和」というアプリ。

図書館日和 App
カテゴリ: ライフスタイル
価格: 無料

図書館日和を使うと、「読みたい本」の登録、本の予約、借りている本のステータス (返却日、貸出図書館)を管理することができる。

使い方

図書館日和

まずアプリを開いてみる。下に「蔵書検索」「読みたいリスト」「図書館」の三つのタブが並んでる。

初めて使う時は、図書館タブをクリック。ここから、「よく利用する図書館」を設定する。ぼくの場合、「神奈川県相模原市」に住んでいるので、この場所を指定。大低、同じ市の図書館では本の取り寄せができるので、「市」まで設定すればいい。ここで設定した地域に対して、図書館日和は本を探してくれる。

図書館日和

「蔵書検索」タブをクリックして、読みたい本・借りた本を登録する。図書館や本屋で見かけた本なら、バーコード検索が便利。それ以外なら、キーワードで検索を実行。

図書館日和では、ここから「借りる」アクションもおこせる。のだけれども、図書館に書蔵されている本でも、検索に引っかからないことがある。どうやら、公民館付き図書館に入っている本がときどき「図書館日和」から漏れる場合があるらしい。なので、ぼくはその市の図書館ウェブページにアクセスして本を借りている。

図書館日和

「読みたいリスト」を見ると、「読みたい本」「予約した本」「借りた本」「読んだ本」を見ることができる。

図書館日和

読みたいリストから「本」を選択して「編集」画面に入ってみよう。「受付日」を入力すると、返却期限が自動的に挿入される。「借りた」を「読んだ」にステータス変更すると、自動的に「読了日」に日付が入る。こういった細やかな配慮が図書館日和の良い所。

あとがき

図書館日和の不満点も挙げておく。

  • 本の検索機能に漏れがある
  • 複数の iOS 間で情報共有できない (iPhone と iPad で情報共有できない!!)
  • 本棚系のサービス (ex. 読書メーター) と連携しない

ここら辺が改善されると、もっと便利!