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2019-10-22

十二国記 白銀の墟 玄の月 1,2 巻の白圭宮方人物名・官職のまとめ

2019-10-12 (土)、十八年ぶりとなる十二国記の長編小説「白銀の墟 玄の月」が発売されました。

舞台は戴国。行方の知れぬ戴の王、驍宗はどこに? ページを繰る手が震える思いで、二巻の最後まで読みました。文句なしに面白く、三巻が出る 11 月が楽しみです。

さて、白銀の墟 玄の月にはたくさんの登場人物が現れます。そして白圭宮に関わる人々は、阿選が王座に座る前と後で大きく様変わりしてしまいました。そこで、白銀の墟 玄の月 二巻終了時点での白圭宮方の人々の名前と官職をまとめてみました。

本を読んでいない人には、ネタバレになります。ネタバレ厳禁な方は、ここでページを離れてくださいませ。

登場人物の名前と官職

次のようなルールで図をまとめました。

  • 白圭宮に関わる登場人物のみ記述
  • 各王 (驕王・驍宗・阿選) の時代における官職を記述
  • 「官職名・名前」の形式で記述、故人には💀、行方不明には🤔の絵文字
  • 左側に文官・右側に武官を記述

クリックで拡大。

官職名の説明は 十二国 - Wikipedia に詳しいですが、白銀の墟 玄の月を読むには不要な情報も多いので、こちらにも簡単にまとめておきます。

武官の用語について

戴国は 9 州から成り、王直属の禁軍と各州の州師があります。禁軍と (首都州の軍である) 瑞州師を合わせて王師と呼びます。

禁軍および州師は 3 軍から成り、左軍・右軍・中軍があります。左軍将軍が最も格が高く、右軍・中軍の順に格が下がります。Wikipedia には州師に佐軍が認められるとありますが、戴国で佐軍の置かれた州師の記述は今のところありません。

軍の編成は小さい順から次のようになっています:

  • 伍: 5 人
  • 両: 5 伍 (25 人)
  • 卒: 4 両 (100 人)
  • 旅: 5 卒 (500 人)
  • 師: 5 旅 (2,500 人)

各々の長を師帥、旅帥、卒長、両長、伍長と呼びます。

将軍は師帥の上にあって、状況によって軍の規模が変わります。軍の規模は次の 4 種があります:

  • 黒備: 5 師・12,500 人
  • 白備: 4 師・10,000 人
  • 黄備: 3 師・7,500 人
  • 青備: 1 師・2,500 人

王師六軍 (禁軍 3 軍と瑞州師 3 軍) は黒備で常備するのが通常ですが、阿選の時代にあっては黒備 2 軍・黄備 4 軍となっています。

将軍は自分の軍府を持ち、専属の文官を持ちます。軍府の文官の中で上級文官を特に幕僚、幕僚の長を軍司と呼びます。幕僚は文官ですが、この図では武官側に描いています。

文官の用語について

白圭宮 (王宮) は王をトップに六官が、各州には州候をトップに六官があります。

王の補佐は宰輔が、州候の補佐は令尹が担います。宰輔は麒麟がなることになっていて、麒麟は首都州 (瑞州) の州候を兼任します。

六官とは別に王の相談役・教師として三公があります。三公は格の高い順から太師・太博・太保です。三公は政治に介入することが許されていません。

王の六官の長として冢宰が、州候の六官の長として州宰があります。

六官には天官・地官・春官・夏官・秋官・冬官があり、次のような役割分担になっています:

  • 天官: 天官長太宰を長とする。宮中諸事を掌る。
  • 地官: 地官長大司徒を長とする。土地戸籍を掌る。
  • 春官: 春官長大宗伯を長とする。祭祀を掌る。
  • 夏官: 夏官長大司馬を長とする。軍事を掌る。
  • 秋官: 秋官長大司寇を長とする。法令・外交を掌る。
  • 冬官: 冬官長大司空を長とする。造作を掌る。

夏官は基本文官です。ただし大撲や小臣のように実際に警護を行なう者たちは武官を用いています。なので大撲や小臣は武官側に書くのが良いのかもしれませんが、この図では文官側に描いています。

護衛は夏官の領分で、太衛をトップに、公的な場における護衛の長である射士と私的な場における護衛の長である司士を置きます。ただしこれは状況や好みに応じて方針が変わりがちで、驍宗時代の泰麒の護衛は射士のみを置き司士は置いていませんでしたが、阿選時代は射士を置かず司士のみを置いています。また、Wikipedia には大僕が小臣の長とありますが、ここでは例外的に小臣は司士の直属となってます。

「大僕はこれまで通り、項梁殿が務める。一名だけ増員があるが、小臣とは直接関与はしない。小臣は全部俺の直属だ」

白銀の墟 玄の月 (二) p.315 より

2019-01-01

2019 年度ニューイヤー・コンサートの指揮者を Apple Music で聴きませんか?

2019 年が始まりました。今年もウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートが開催されます。日本では 19:00 から NHK で放送されます。

今回の指揮者はクリスティアン・ティーレマンです。ドイツはベルリン生まれ。ニューイヤー・コンサートには初登場です。

どんな演奏をする指揮者なのでしょうか? オペラが得意で、ベートーベンやブルックナーで評価が高い... らしいです。言葉で説明するより、音楽を聴いてみるのが分かりやすいですよね。

Apple Music を検索すると、「はじめての クリスティアン・ティーレマン」というプレイリストが見つかりました。全 48 トラック、8 時間 16 分にも及ぶ巨大なプレイリストです。ニューイヤー・コンサートが始まるまでの間、もしくは聴き終わった後にプレイリストを聴いてみるのはどうでしょう?

タイトルが一部日本語ではなかったので、下に曲名と作曲者名を翻訳してリスト化してみました。

  1. オペラ「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 (オットー・ニコライ)
  2. 交響曲 第 2 番 (ベートーヴェン)
  3. ピアノ協奏曲 第 2 番 (ブラームス、ピアノ: マウリツィオ・ポリーニ)
  4. 交響詩「英雄の生涯」 (リヒャルト・シュトラウス)
  5. オペラ「パレストリーナ」前奏曲 (ハンス・プフィッツナー)
  6. 交響曲 嬰ハ短調より第 1 楽章 (ハンス・プフィッツナー)
  7. 「カルミナ・ブラーナ」より抜粋 (カール・オルフ)
  8. オペラ「リエンツィ」序曲 (リヒャルト・ワーグナー)
  9. 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より抜粋 (リヒャルト・ワーグナー)
  10. 楽劇「パルジファル」より「聖金曜日の奇跡」 (リヒャルト・ワーグナー)
  11. 交響曲 第 3 番「英雄」 (ベートーヴェン)
  12. ヴァイオリン協奏曲より第 1 楽章 (ブラームス、ヴァイオリン: リサ・バティアシュヴィリ)
  13. 交響曲 第 1 番 (ブラームス)
  14. 楽劇「無口な女」より「音楽って何て美しいんだろう」(リヒャルト・シュトラウス、バリトン: トーマス・クヴァストホフ)
  15. 4 つの最後の歌 (リヒャルト・シュトラウス、ソプラノ: ルネ・フレミング)
  16. オペレッタ「メリー・ウィドウ」より「導入曲、踊りとヴィリアの歌」(フランツ・レハール、ソプラノ: ルネ・フレミング)
  17. 交響曲 第 8 番 ハース版 (ブルックナー)

クラシック音楽になじみがなければ、ベートーヴェンの曲やオルフのカルミナ・ブラーナあたりをピックアップして聴いてみるのが良いんじゃないかと思います。

2018-12-31

十二国記 最新刊は 2019 年発売でしょうか?

本関連で 2018 年のニュースを振り返ってみると、12 月 12 日に発表された「十二国記」の最新刊予告が個人的に一番嬉しかった気がします。

「十二国記」は、短編集では「丕緒の鳥」が 2013 年に、長編では「黄昏の岸 暁の天」が 2001 年に発売されてから新作が発表されていませんでした。

第一稿が編集部に届いたということで、2019 年内の発売が期待できます。400 字詰原稿用紙にして 2,500 枚。あの「屍鬼」が 3,500 枚で単行本上・下巻、文庫本全 5 巻でしたから、文庫本では 4 巻ほどになりそうでしょうか? かなり大長編です。

どんな大冒険が繰り広げられるのか、今から楽しみです。

2017-06-21

クラシック音楽とオーディオを楽しむオフ会を開いた

2017-06-20 (火)、友達を家に招いてクラシック音楽とオーディオを楽しむオフ会を開きました。開催場合はぼくの家です。当初はクラシック音楽好き 2 人の予定だったのですが、急な用事が入って 1 人参加できませんでした。来てもらった友達は古楽好きということで、クラシック音楽をじっくり聴きながら、出前のお寿司を食べたりお菓子を食べたり紅茶を飲んだりと楽しい時間を過ごすことができました。

昨日、楽しんだ曲を Apple Music で見つけてプレイリストを作りました。

曲目は次の通りです:

  1. J. S. バッハ: ブランデンブルク協奏曲 No.3-No.5 ゲーベル指揮ムジカ・アンティクワ・ケルン
  2. J. S. バッハ: ブランデンブルク協奏曲 No.3 (マックス・レーガーによる 4 手のピアノ編曲版) Piano Duo Sontraud Speidel & Evelinde Trenkner
  3. プラッティ: コレッリのヴァイオリン・ソナタ Op.5-10 によるコンチェルト・グロッソ No.10 カルヴァイト指揮ベルリン古楽アカデミー
  4. ビクトリア: レクイエム タリス・スコラーズ
  5. ベートーベン: ピアノ協奏曲 No.5 皇帝 バックハウス (ピアノ)、ハンス・シュミット=イッセル・シュテット指揮ウィーン・フィル
  6. ヴィヴァルディ: 2 つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ニ短調 RV.565 ベルリン・バロック・ゾリステン
  7. ヴィヴァルディ: 2 つのチェロのための協奏曲 ト短調 RV.531 同上
  8. ヴィヴァルディ: 4 つのヴァイオリンのための協奏曲 変ロ長調 RV.553 同上
  9. ヴィヴァルディ: 2 つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 RV.522 同上
  10. ヴィヴァルディ: チェロ協奏曲 ト長調 RV.413 同上
  11. ヴィヴァルディ: 4 つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 RV.580 同上
  12. ヴィヴァルディ: 弦楽のための協奏曲 ト短調 RV.156 同上
  13. パッヘルベル: カノンとジーク ゲーベル指揮ムジカ・アンティクワ・ケルン

このうち、バッハ作曲・レーガー編曲によるブランデンブルク協奏曲は Apple Music で見つけることができませんでした。

なんで Apple Music にある曲を CD で聴いているのかというと、ぼくの家ではそちらの方が音が良いからです。

さて、軽く曲の説明。MAK (ムジカ・アンティクワ・ケルン) が好きという話を聞いていたので、最初と最後は MAK の演奏を選びました。4 手のピアノ編集版を書いたレーガーは ラフマニノフと同い年の作曲家。良く聴くブランデンブルク協奏曲が一味変わって聞こえます。プラッティはハイドンより 25 歳年上の作曲家。マイナーな作曲家ですが、さわやかな合奏曲を作っています。かけた曲はコレッリのヴァイオリン・ソナタを合奏協奏曲に直したもの。続くビクトリアはルネッサンス期スペインの作曲家。古い曲をリクエストされたので、かけてみました。合唱だけで歌われるレクイエムは心が洗れるような美しさです。ベートーベンのピアノ協奏曲は当たり外れのないバックハウスのピアノで。ヴィヴァルディはベルリン・バロック・ゾリステンの協奏曲集の CD を丸々一枚通してかけました。一曲目の RV.565 は合奏協奏曲集「調和の霊感」Op.3 の 11 曲目。名曲揃いの「調和の霊感」の中でも、特にお気に入りの一曲です。最後は通称「パッヘルベルのカノン」で締め。

とても楽しい一時でした。

2016-04-20

「僕だけがいない街」Kindle 版予約受付中

三部けいによる SF ミステリー「僕だけがいない街」の最終巻・第 8 巻の Kindle 版が予約を開始していました。2016 年 5 月 2 日 (月) 配信開始。値段はコミック版と同じ 626 円です。

僕だけがいない街(8) (角川コミックス・エース)

コミック版の発売が 4 月 26 日 (火) ですから、一週間弱で Kindle 版が発売される計算です。ちょうどゴールデン・ウィークの中での発売ですから、余裕があれば 1 巻から 7 巻まで読み返すのも良いかもしれませんね!

2016-03-27

BLAME! がキャンペーンでまとめ買い 56% オフ

弐瓶勉の SF 名作「BLAME!」の新装版 (全 6 巻) が Kindle キャンペーンを受けて、56% オフ + 20% ポイント・バックという大盤振るまいです! (キャンペーンは 3/27 夜まで) 新装版は本の価格が 1 冊 1,944 円ですので、6 巻揃えると、11,664 円。これが 5,184 円 + 20% ポイント・バック。お得ですね! Kindle 版の価格は書籍より低く設定されているので、Kindle 版自体の値引き率はこれより低いはずですが、それでもお買い得ではないでしょうか。

私も「BLAME!」は全巻手元に置いておきたいと思っていたので、この機会に購入しました。時間がくて、まだ読めてません。

ちなみに、「BLAME!」の前史に当たる「NOiSE」にも Kindle 版がありますね。こちらコミックは中古しかないようです。新刊で買えないのは悲しいですね。Kindle 版は 540 円。今なら 20% ポイント・バックが付いています。

NOiSE には、BLAME! で硅素生物が持っていた刀のような武器が出てきますよ!

「BLAME!」繋がりで、願わくば「弐瓶勉画集 BLAME! and so on」も読みたいのですが、Kindle 版なしの中古のみ。お値段 11,800 円から。ちょっと手が出ないです。Kindle 版を出してくれないでしょうかねー。iPad Pro の大画面で読んだら、大迫力だと思いませんか!?

2016-03-22

オーディオ・チェックに使ってる音源のプレイリスト (Apple/Google Music)

「ここ最近オーディオのリファレンスとして使っている CD」をブログの記事にしました。

せっかくなので、Apple Music と Google Play Music でプレイリストを作ってみました。全 11 曲中 9 曲入っています。

曲目リスト

曲目リストです。リンク先は曲の解説です。

  1. Bob Baldwin — Bad
  2. S.M.V. — Thunder
  3. Eva Cassidy — Tennessee Waltz
  4. Carol Kidd — When I Dream (Apple Music に存在せず)
  5. Hayley Westenra — River of Dreams
  6. Michael Jackson — Heal the World
  7. 風の伝説 from 「《風の谷のナウシカ》から 5 つのメロディー」藤原真理 (Google Play Music に存在せず)
  8. 世界の約束 〜 人生のメリーゴーランド from 「ハウルの動く城」サントラ (Apple/Google どちらにも存在せず)
  9. The Quidditch World Cup from 「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」サントラ
  10. Why So Serious? from 「ダークナイト」サントラ
  11. Bounce Bounce from 「SILFRA」Hahn and Bertelmann

ジブリのサントラは、今、Apple Music と Google Play Music にありませんでした。Carol Kidd のアルバムは Apple Music にありませんでした。藤原真理のアルバムは逆に Google Play Music にありませんでした。今、欠けている曲も見つかり次第プレイリストに追加していきます。

あとがき

最初は一曲ごとに Apple Music や Google Play Music へのリンクを張ろうとしていましたが大変なので諦めました。幸いプレイリストを共有する方法が便利だったので使ってみました。複数の曲を紹介するのには、プレイリストが便利ですね!