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Bookに関するsakstyleのブックマーク (787)

  • 素晴らしきVery Short Introductionの世界 - 道徳的動物日記

    Xやnoteが差別や嫌悪を増幅・扇動する社会悪であるのと同程度にははてなも社会悪なので、もうあまり使用したくないのだけれど、先日に某オフ会に行ったところ数名の方から「ブログを更新しなくなって寂しい」「書評は役立っていたから再開してほしい」と声をかけられて、悪い気がしませんでした。 今年は会社員としての仕事ががっつり忙しく、また夏までは『モヤモヤする正義』の執筆作業に追われていたので、はてなが社会悪だということを差し引いても、ブログを執筆する時間は元よりナシ。 モヤモヤする正義 作者:ベンジャミン・クリッツァー 晶文社 Amazon そんななかでも、はいっぱい読んでいました。現在でも、Blueskyにて読んでいるの感想を垂れ流し続けているので(書評というほどの内容でもないけど)、気になる方やわたしのファンの方はフォローしといてください。 そして昨年に引き続き、今年もくちなしさんがまとめて

    素晴らしきVery Short Introductionの世界 - 道徳的動物日記
    sakstyle
    sakstyle 2024/12/31
    「どれがVery Short Introductionの邦訳なのか分からないという問題」『信頼と不信の哲学入門』ってVSIだったの?!
  • 2024年の10冊 - Lichtung

    はじめに 2024年ためになった10冊(日語)を紹介する。 『男性学基論文集』 解説が素晴らしい。ヘゲモニックな男性性をめぐる紹介はとても勉強になった。男性について気になるひとはぜひ。とくに、自分が男性であることとはどういうことかを考えている人はとてもためになるだろう。 男性学基論文集 勁草書房 Amazon 『愛・セックス・結婚の哲学』 分析系の倫理学、愛、セックス、結婚の哲学の第一人者、ラジャ・ハルワニの素晴らしい入門書の訳。これはぜひとも愛とセックスと結婚に関心のある人に読んでほしい。 愛・セックス・結婚の哲学 作者:R・ハルワニ 名古屋大学出版会 Amazon 『聞こえくる過去』 聴覚をめぐる歴史的でもあり哲学的でもある議論を展開するジョナサン・スターン。メディア論における名著でもある。音に関わる活動をしている人にぜひおすすめ。 聞こえくる過去 作者:ジョナサン・スターン イ

    2024年の10冊 - Lichtung
    sakstyle
    sakstyle 2024/12/30
    スターンと数学が気になる
  • 「都市」が出てくるSFが読みたい!! 都市文学としてのSF(自作宣伝です) - もう本でも読むしかない

    私事で恐縮ですが…… スタンフォード通りとノースブリッジ通りの交差点 私事で恐縮ですが…… 都市小説としてのSFSFにとっての都市 創作紹介 関連ブックガイド こちらの記事もどうぞ。 ときどきこのブログでも告知しているのですが、実は細々とSF小説を書いておりまして、今回はSFメディア「バゴプラ」が運営するオンラインSF雑誌『KAGUYA PLANET』の公募に投稿した短編を紹介したいと思います。 今回の公募テーマは「プラネタリウムが出てくる小説」。『KAGUYA PLANET』のプラネタリウム特集に合わせての公募で、残念ながら採用とはなりませんでしたが、最終選考に残り、選評を掲載いただくことができました。 選評は有料会員向け記事への掲載で、後日発行される『KAGUYA PLANET vol.4 プラネタリウム』にも収録されるとのこと。 現在3号まで刊行されているこの雑誌版『KAGUYA

    「都市」が出てくるSFが読みたい!! 都市文学としてのSF(自作宣伝です) - もう本でも読むしかない
    sakstyle
    sakstyle 2024/12/24
    最後のブックガイドが、SF、文学、ミステリ、思想書、歴史系の新書などあって楽しい。読みたい本増える。
  • インカ帝国がヨーロッパを席巻するもう一つの世界を描いた恐るべき歴史改変小説『文明交錯』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    文明交錯 / ローラン・ビネ (著), 橘 明美 (翻訳) インカ帝国がスペインにあっけなく征服されてしまったのは、彼らが鉄、銃、馬、そして病原菌に対する免疫をもっていなかったから……と言われている。しかし、もしも、インカの人々がそれらをもっていたとしたら? そしてスペインがインカ帝国を、ではなく、インカ帝国がスペインを征服したのだとしたら、世界はどう変わっていただろうか? 『HHhH──プラハ、1942年』と『言語の七番目の機能』で世界の読書人を驚倒させた著者が挑んだ、大胆かつ魅力溢れる歴史改変小説。 『HHhH──プラハ、1942年』、『言語の七番目の機能』で知られるフランス人作家ローラン・ビネによる『文明交錯』は、「インカ帝国がスペインを征服した架空の世界」を描く歴史改変小説である。史実におけるインカ帝国は1533年、スペインの派遣したピサロによって征服され滅亡したが、この小説ではそ

    インカ帝国がヨーロッパを席巻するもう一つの世界を描いた恐るべき歴史改変小説『文明交錯』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
  • 【試し読み】シリーズ「怪獣化するプラットフォーム権力と法」刊行にあたって|慶應義塾大学出版会 Keio University Press

    国家に比肩しうる影響力をもちはじめたデジタルプラットフォーム。その積極的側面を最大化し、消極的側面を最小化するために何が必要なのか。 2024年8月から刊行開始となったシリーズ「怪獣化するプラットフォーム権力と法」では、ネットワーク空間における新たな秩序の形成を目指し、デジタルプラットフォームのもつ機能と課題を検証します。 シリーズは下記の全4巻構成となっております。 第Ⅰ巻『プラットフォームと国家――How to settle the battle of Monsters』 (山龍彦 編集代表/ポリーヌ・トュルク、河嶋春菜 編) ※近刊 第Ⅱ巻『プラットフォームと権力――How to tame the Monsters』 (石塚壮太郎 編) このnoteでは、山龍彦教授による「講座の刊行にあたって」の一部を特別に公開いたします。ぜひご一読ください。 *** 講座の刊行にあたって

    【試し読み】シリーズ「怪獣化するプラットフォーム権力と法」刊行にあたって|慶應義塾大学出版会 Keio University Press
    sakstyle
    sakstyle 2024/12/16
    「グローバルなメガ・プラットフォームを(...)「ビヒモス」に喩えて、リヴァイアサンとビヒモスの力の対抗と、その制御のあり方を法学的に検討」リヴァイアサンの勝利を帰結しない
  • 「人擬きの感覚」とどうしようもない自己――藤井義允『擬人化する人間』(朝日新聞出版)|海老原豊

    文芸評論家・藤井義允の初単著。「脱人間主義的文学プログラム」がサブタイトル。「小説トリッパー」に2020年から2022年に連載されていた原稿をもとに1冊にまとめたもの。扱う作家は、朝井リョウ、村田沙耶香、平野啓一郎、古川日出男、羽田圭介、又吉直樹、加藤シゲアキ、米津玄師。各作家論に入る前に、社会状況論、現代文学概論が入る。1990年代から2020年代の、社会・文化状況を概観し、論じられる作家・作品たちが位置付けられる全体像(地図)が示されている。 一読して感じたのは、思っていた以上に「ディストピア」という言葉が使われていたな、というものだった。論じている作家は、どちらかといえば文学に分類される作家たちだが、私が『ディストピアSF論』で作品を論じながら掘り下げていった社会状況は、これら日の作家も多分に共有しているのだと理解できた。『ディストピアSF論』では平野啓一郎の『ドーン』を論じていて

    「人擬きの感覚」とどうしようもない自己――藤井義允『擬人化する人間』(朝日新聞出版)|海老原豊
    sakstyle
    sakstyle 2024/12/11
    「扱う作家は、朝井リョウ、村田沙耶香、平野啓一郎、古川日出男、羽田圭介、又吉直樹、加藤シゲアキ、米津玄師」「脱人間主義とは➀「正しさ」の不在、②形而上学の失墜、➂唯物論的人間像、➃意識のコントロール」
  • 【再掲】読書メモ:ニタ・ファラハニー『ニューロテクノロジー:脳の監視・操作と人類の未来』 - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)

    ニューロテクノロジー: 脳の監視・操作と人類の未来 作者:ニタ・A・ファラハニー 河出書房新社 Amazon ニタ・ファラハニーの”The Battle for Your Brain”の邦訳が出版されたので、原著の感想文を再掲します。小見出しや引用の翻訳は、邦訳書のものではないので、ご留意ください。書は、ニューロテクノロジーの現在地を知るのにとても良いであるのと同時に、今後のニューロテクノロジーのガバナンスをどのような概念を中心に行っていくのかに関する提言の書でもあります。後者については、いままさに世界的な議論が行われているさなかであると認識しており、書を批判的に読む視点も必要なのだろうと思います。その意味でも、一読に値する一冊です。 *** 脳から情報をとる、脳に直接働きかける。5年前なら「未来の話」だったであろうニューロテクノロジーが今、じわじわと社会に浸透し始めている。その産業

    【再掲】読書メモ:ニタ・ファラハニー『ニューロテクノロジー:脳の監視・操作と人類の未来』 - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)
  • 脳が監視される時代に向けて、何ができるのか──『ニューロテクノロジー: 脳の監視・操作と人類の未来』 - 基本読書

    ニューロテクノロジー: 脳の監視・操作と人類の未来 作者:ニタ・A・ファラハニー河出書房新社Amazonニューロテクノロジーの実用化が現実のものとなりつつある。これは脳神経系の機能を拡張したり強化したり理解することを目的とした技術分野で、脳に電極をつないで指一動かさずにデバイスや義肢を操作したり、脳波をトラッキングして自分の状態をチェックしたり──といったことは、どれもニューロテクノロジーの範疇にある。 近年では、様々なジャンルを騒がせているイーロン・マスクが率いる医療ベンチャーニューラリンクがこの分野でも数々の試験を行っていることもよく話題になる。ニューラリンクのデバイスはすでに(24年の1月)臨床試験も行われ、最初は外傷を負った人が思考だけでコンピュータを操作できるようすることを目指している。 こうした技術それ自体は、無論恩恵をもたらす。外傷で身体を動かせなくなった人や、意識があるま

    脳が監視される時代に向けて、何ができるのか──『ニューロテクノロジー: 脳の監視・操作と人類の未来』 - 基本読書
  • 美学入門 - 株式会社 人文書院

    美術館に行っても何も感じないと悩むあなたのための美学入門 これまで重視されてきた美的判断ではなく、対象にふれる際の人間の「注意」と「経験」に着目し、異文化における美的経験の理解も視野に入れた、平易かつ大胆、斬新な、美学へのいざない。 「書は入門書であると同時に、著者の色(=美学観)が比較的はっきりと打ち出された一つの美学書でもある。カントや美的判断に対する手厳しい批判など、入門書としてはいささか異例の記述が見られるのは、その証左である。一方で書は――たとえば四つの美学説の批判的検討が美学史の簡単な紹介も兼ねている、というように――、啓蒙的な内容ももちろん含むし、何より(狭義の芸術に限らない)身近な例を用いつつ平易な語り口で進み、前提知識なしに読んでも美学という学問のイメージをつかめるという点では、一般的な入門書の役割を十分果たしてもいる。」(訳者解説より) 原書 Aesthetics:

    sakstyle
    sakstyle 2024/12/05
    ナナイの”Aesthetics: A Very Short Introduction”の翻訳出るのか/訳者、美学の人だけど、フーコーとかフランス・イタリア思想系の人みたいだ
  • 本を読むときに起きていることを、この本を読むことで体感させてくれる『本を読むときに何が起きているのか』

    を読むときに私の中で起きていることを説明するのは難しい。それはによるだろうし、私の状況(読んでいる時と場所、私自身の体調)にもよる。そして、私がそのを手にするまでに読んできた人生経験にも左右される。 けれども、それでも、カフカのを読んでいるときの、「あの言い様の無い不安な感じ」は、分かってくれるだろうか?ビジュアルにするとこんな感じ。 『を読むときに何が起きているのか』p.316より 一文が長く、複雑な構造を持っており、説明的である一方、そこで何が述べられているかを解くのが難しい。具体的な説明が省かれ、曖昧で無機質な表現が解釈の余地を持たせつつも、物語がどちらに向かっているのか分からないため、読み進むにつれ、不安感や圧迫感を抱くようになる。 「を読む」とはそこに書かれている内容を読み取ることだから、己の動機(カフカを読もう!)に従って読もうとはするのだが、先に述べた(説明的だ

    本を読むときに起きていることを、この本を読むことで体感させてくれる『本を読むときに何が起きているのか』
  • 読書メモ:『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』(阿部幸大 著) - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)

    まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書 作者:阿部 幸大 光文社 Amazon 『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』を読んだ。読む前と後で行動様式が変わるようなに出会えることは多くないが、これはそうした一冊になりそうだ。書は、主に人文系を対象とした論文執筆の指南書として書かれている。アカデミック・ライティングのは数多く出されてきたであろうなかで、タイトルで「まったく新しい」と謳い、袖の紹介文には「類書の追随をまったく許さない」とまで自らハードルを上げている。驚くことに、この看板に偽りはない。 ここでは内容の説明はしない。ここでは、書を読んでの「受け身」として、私がどうなったかについてメモしておこうと思う。 1)論文とは何かが初めて分かった。少なくとも、人文学を中心とする諸分野の、かつアメリカを中心に成立しているアカデミック・ライティングの規範において「論文

    読書メモ:『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』(阿部幸大 著) - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)
  • 原田昌博『ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力』 | Living Well Is the Best Revenge

    アメリカの大統領選の結果が確定する直前に書を読んだことは単なる偶然ではあるが、偶然と片づけることができないいくつもの暗合を知る。「これは『遠い昔』や『遠い場所』の話ではない」という帯に記された言葉が重い。 優れた憲法を有し、民主的国家として知られたワイマール(書ではワイマル)共和国がいかに暗転し、ナチス・ドイツという鬼子を産んだのか、私はこのブログでレヴューしたいくつかの研究を通してこの点を繰り返し考えてきたが、書もその一環であると同時に、今日このような問いを質すべき切実さはかつてないほど高まっている。書はきわめて堅実で実証的な歴史研究であり、決して読みやすい内容ではない、特に理論的枠組が論じられる序章と第一章を読み通すためにはある程度の忍耐が必要だ。しかしナチズムの台頭が詳細に論じられる第二章以降はもはや別の時代の記録とは感じられないほどに現代と直結している。それはおそらく今日、

    原田昌博『ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力』 | Living Well Is the Best Revenge
  • 『ウクライナ動乱――ソ連解体から露ウ戦争まで 』ちくま新書   松里公孝 (著) 北海道大学でこの本をめぐるセミナーがあったと友人が教えてくれた。せめて本だけでもと読んでみた。新書なのに500ページ!|原 正樹

    そういう、地域研究の、明らかに第一人者が、戦争開始以降テレビやらで語られるこの戦争の捉え方全体が、上の引用でも分かる通り、いろいろ違うと思っておられたのであろう。 ウクライナの再生に協力したいと思っている日の市民には、ウクライナについて知ってほしいと思う。善意は知識の代わりにはならないし、プーチン政権を打倒しても、ウクライナはよくならない。 p-484 そういう気持ちで書いたと言うことである。別に「ロシア寄り」とか「プーチン寄り」とか言うことでは全然ない。現地の複雑な事情を、部外者にも分かるように、しかし単純化したりせず、理解するのに必要なことは省かず書こうとしてくれたである。そのために「ご覧のように非常識な分量になってしまった」とあとがきにある通り、新書なのに500頁もある。非常識もいいところの厚さと中身の濃さであった。読むの大変でした。 このを読んだ直接のきっかけは 北海道大学

    『ウクライナ動乱――ソ連解体から露ウ戦争まで 』ちくま新書   松里公孝 (著) 北海道大学でこの本をめぐるセミナーがあったと友人が教えてくれた。せめて本だけでもと読んでみた。新書なのに500ページ!|原 正樹
  • 『絵画の哲学』、あるいは描写の哲学の門前 - 青色3号

    清塚『絵画の哲学:絵とは何か、絵を見る経験とは何なのか』読んだ。 絵画の哲学: 絵とは何か、絵を見る経験とは何なのか 作者:清塚 邦彦勁草書房Amazon いわゆる「描写の哲学」における描写の性、すなわち「絵や写真、動画などにおいて、なにかが描かれているとはどういうことか?」1についての議論をまとめた、とひとまず言ってしまってもよいとおもいます。 ただ、この問いについて、むかしからいまいちピンときていませんでした。どうにも漠然としすぎているように感じてしまうのです。「まあなんか、たしかに不思議な気もするけど……そこまでか……?」みたいな。そのくらいの印象をもって読みはじめたところ、議論の歴史的な流れをおおまかに追う形でまとめられていたおかげでしょうか、「たしかに……不思議かもしれん……」みたいな気持ちになれたところがありました。以下、そのあたりを自分なりにまとめなおしてみることにします

    『絵画の哲学』、あるいは描写の哲学の門前 - 青色3号
  • いかにして未来の爆破事件を防ぐのか?──『FBI爆発物科学捜査班:テロリストとの30年戦争』 - 基本読書

    FBI爆発物科学捜査班:テロリストとの30年戦争 作者:カーク・イェーガー,セリーン・イェーガー原書房Amazonこの『FBI爆発物科学捜査班』は、FBIで爆発科学捜査班として数々のアメリカの爆破事件のみならず世界中の爆破事件の調査に関わってきた人物による、爆発事件録とでもいうべき一冊である。ドラマ『CSI:科学捜査班』をはじめとした数々の科学捜査班ものが(ノンフィクションも含めて)世には溢れており、僕もいろんな種類を読んでいる方だと思うけれど、爆発物科学捜査班ものははじめて読んだ。 で、これがまーおもしろかった。FBIの爆発物科学捜査班の仕事は多岐にわたるが、その究極的な目標は「爆発物による事件を防ぐこと」、また爆破事件が起こってしまったとしたら、犯人に繋がる手がかりを提供し、同様の事件を二度引き起こさないようにすることにある。たとえば2001年、パリ発マイアミ行きの飛行中に爆破未遂事件

    いかにして未来の爆破事件を防ぐのか?──『FBI爆発物科学捜査班:テロリストとの30年戦争』 - 基本読書
    sakstyle
    sakstyle 2024/10/10
    “大半の爆弾魔は最初の犠牲者が自分”/あと、首輪爆弾事件ってそんなフィクションみたいな事件、実際にあったのか……
  • 書評 「わたしは哺乳類です」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    わたしは哺乳類です: 母乳から知能まで、進化の鍵はなにか 作者:リアム・ドリューインターシフトAmazon 書は,哺乳類についてその特徴と進化を語った一冊.著者のリアム・ドリューは神経生物学の研究者であった経歴を持つサイエンスライター.このはかなり評判が良く,2019年に訳が出て(原書は2017年出版)私も読もうと思っていたのだが,いつまでたっても電子化されず,待ってるうちについ読みそびれていたものだ*1.しかしブルサッテの「哺乳類興隆史」を読んでみて哺乳類についてより学びたいという気分になり,参照文献に書がたびたび登場しているのを知り,そうそうこれは読もうと思っていただったと思い出し,早速取り寄せてみたものだ.原題は「I, Mammal: The Story of What Makes Us Mammals」 はじめに 序章では書のテーマが示されている.それは哺乳類を哺乳類た

    書評 「わたしは哺乳類です」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    sakstyle
    sakstyle 2024/10/07
    「2019年に訳本が出て(原書は2017年出版)」「ブルサッテの「哺乳類興隆史」(...)参照文献に本書がたびたび登場している」「第1章 なぜ精巣は体外に出たのか」→冷却説はあまり説得力ないのか
  • センスが良くなるだけでなく、新しい目を得る一冊『センスの哲学』

    「センスが良くなる」というふれこみで読んだが、ハッタリではなく腑に落ちた。さらに、「予測誤差の最小化」という視点からの芸術論に出会えたのが嬉しい。『勉強の哲学』もそうだったが、私にとって得るものが大きい一冊。 「音楽のセンスが良い」とか「着る服のセンスが良い」というけれど、この「センス」とは何ぞや?から始まり、小説や絵画、映画の具体例を挙げつつ、芸術作品との向き合い方を生活レベルで語り明かす。読んだ後、次に触れる作品を別のチャネルから感じ取れるようになるだけでなく、生活感覚が違ってくるかもしれぬ(感覚が底上げされる感覚、といえば分かるだろうか)。 書の切り口はフォーマリズムだ。形式や構造に焦点を当てることで、作品が持つモチーフやテーマが示す意味や目的からいったん離れ、メタな視点から、対象をリズムやうねりとして「脱意味的」に楽しむ―――この考え方は、ゴンブリッチや佐藤亜紀の指摘で薄々気づい

    センスが良くなるだけでなく、新しい目を得る一冊『センスの哲学』
    sakstyle
    sakstyle 2024/09/20
    「「予測誤差の最小化」という視点からの芸術論」「対象をリズムやうねりとして「脱意味的」に楽しむ―――この考え方は、ゴンブリッチや佐藤亜紀の指摘で薄々気づいていたけれど」
  • nix in desertis:書評:『唐』(森部豊著,中公新書)

    ・『唐』(森部豊著,中公新書,2023年) 中公新書の拓跋国家シリーズの最後。2010年以降の中公新書にはその他に『殷』『周』『漢帝国』『三国志』もあるから,春秋戦国時代・秦が出てくれれば唐宋変革前は概ねコンプリートになる。ぜひとも企画してほしい。 閑話休題。唐は南北朝時代の諸王朝や隋に比べると300年近く続いた長い王朝であり,その中で様々な変化が起きている。王朝交代による変化ではなく,王朝の中での変化を描いた点で,書は前二書と大きく様相が異なっている。とりわけ拓跋国家としてスタートした唐が次第に漢民族の国家に変容していく様子は唐代の醍醐味であろう。書はまえがきで「それを「漢化」という,中国人中心主義のような,ありきたりな言葉でくくるのはどうかと思う」と牽制しつつも,拓跋国家の経験を踏まえた漢民族が,古代の漢とは異なる漢民族王朝をつくっていった様子が丹念に描かれている。 初唐の拓跋国家

  • nix in desertis:書評:『南北朝時代』『隋』(中公新書)

    ・『南北朝時代』(会田大輔,中公新書,2021年) 中国の南北朝時代の概説書。講談社選書メチエの『中華を生んだ遊牧民』との違いは,あちらは鮮卑に焦点を当てつつ後漢代から北魏までの華北を扱っているのに対し,こちらは時代が南北朝時代のみで短い代わりに南朝も扱っている。北魏についての話題は似通っているが,当然あちらの方が濃い。両方読むのを勧める。北魏については主張が違うところもある。あちらのでは,魏の国号を採用し土徳をを採用したことについて,北魏が三国魏を継承する形をとったためと説明していたが,こちらは鮮卑は三国魏をも否定していて,火徳の後漢の後継王朝であることを示すため土徳の魏としたという説を採っている。 かたや南朝宋は東晋の時代にあった再統一への野望が薄れ,江南を拠地とする諦めに沿った改革が進んでいく様子が描写される。西晋の滅亡によって伝統が失われたため,宮中祭祀等で”それっぽい新たな伝

  • nix in desertis:書評:『中華を生んだ遊牧民』(松下憲一,講談社選書メチエ)

    中華を生んだ遊牧民』(松下憲一,講談社選書メチエ,2023年) 鮮卑と彼らが建てた北魏の歴史を追った。同時期に発売された中公新書の『南北朝』とは北魏の部分は重なっているが,こちらは南朝の記述がほとんど無い代わりに,前史にあたる鮮卑の歴史が入っている。なお,著者は鮮卑についてモンゴル系かトルコ系かという質問に対して,厳密には解答できないとしている。遊牧国家は複数の部族の連合体であり,その各部族の言語や風習は多様であるというのがその理由であるが,これは質問と解答がずれている。著者自身「鮮卑のもととなった遊牧民はどのような人々ですかという質問であれば成立する」としているが,まさに読者の知りたかったのはここなのであり,国家としての鮮卑と諸部族名の鮮卑が別物であることだとか,民族という概念は近代的なものなのでここには容易に当てはまらないだとか,鮮卑がモンゴル高原を政治的に統合したとしても鮮卑語が

    sakstyle
    sakstyle 2024/09/10
    「鮮卑と彼らが建てた北魏の歴史を追った本」「鮮卑が北方から持ち込んだ新たな制度・文化は隋唐に継承され,新たな「中華」として定着していくのである」