火星の水のありかを高精度で推定することに成功した高知大の長谷川精准教授=高知市で2025年1月17日午前11時26分、小林理撮影 火星の地表と地下氷の関係について研究してきた高知大理工学部の長谷川精(ひとし)准教授(惑星地質学)と、同大卒業生で岡山大大学院の佐古貴紀さんらのチームが、地下氷のある地点を高精度で推定することに成功した。2040年代に本格化するとみられる有人火星探査において、氷(水)は飲料や、化学反応で水素と酸素に分けて燃料としても利用できる。高確度で氷のある場所が推定できたことは、世界の火星探査計画に大きく貢献しそうだ。 40億年前の火星には地表に液体の水があったとされるが、現在は気温の低さと乾燥により地表に水はなく、もともとあった水の一部が地下数十センチから数メートルに大量の氷として存在するとみられる。将来の有人探査に向けて、太陽光発電を考慮し、火星のなるべく低緯度側で地下