大阪府熊取町にある鉄製の橋が、150年前の鉄道橋が架け替えられた、現存する日本最古の鉄橋であることがわかりました。 熊取町の川にかかる「大宮橋」は、1931年(昭和6年)に完成した長さ約21メートル、幅6メートルの鉄製の橋で、「渡り初め」の式典には、ご覧の通り多くの人が詰めかけました。 1874年(明治7年)に、大阪・神戸間で開通した鉄道の橋が架け替えられた可能性があると言われていましたが、詳細は不明でした。一方、現存する日本最古の鉄製の橋は、3年前に阪神高速・淀川左岸線の工事で撤去された、大阪市北区の「浜中津橋」と考えられていました。 今回、土木学会などが調査した結果、同じ鉄橋が元になっていることが分かり、「大宮橋」を“日本最古”と判断したということです。 調査を行った坂下泰幸さんは、「土木遺産としての活用に向け、関係者の努力に期待したい」と話しています。