米アップルのスマートフォン「iPhone」の生産を請け負う台湾企業、フォックスコン・テクノロジー・グループが中国の河南省鄭州市に設けている製造施設で、待遇面を巡る従業員の抗議活動が22日遅くに起きた。その時、特別ボーナスに誘われて仕事に復帰しようとしていたシアオ・ハンさんは1週間に及ぶ隔離を終えたばかりだった。 外部との接触を遮断する「バブル」方式で生産を続けるため、同工場で働く約20万人の大半はわずかばかりの粗末な食料とごみがたまった社員寮で、既に何週間も過ごすことを余儀なくされていた。 こうした従業員に状況が改善していると納得してもらうため、フォックスコンは割増賃金などを約束していたが、来年3月半ばまで勤務を続けていることが支払い条件と知った従業員のうち数百人が抗議。警備部門を押しのけ、警察とも衝突した。