エコノミークラスの座席に着くまでの距離が、なんだか長くなっているような気がするのは、「気のせいじゃないかもしれない」と、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じている。 商品やサービスの「プレミアム化」というワードは、すでにさまざまな分野のビジネスにおける新たな流行語になっていると同紙は3月に報じていたが、その動きは航空ビジネスで顕著になっているようだ。 各航空会社がより高所得の顧客をターゲットにしたサービスを拡大することで、利益を得ようとしている。 同紙によれば、米国の大手航空会社は、自社の大型機の一部で「プレミアムシートを25〜75%拡大している」という。 この分野に詳しい専門家が同紙に語ったところによれば、「パンデミックの緩和につれて、レジャー旅行者たちのなかで、比較的金銭的な余裕がある人たちが旅のアップグレードをしはじめた」。