宮沢賢治の心情が読み取れる、黒手帳の手記宮沢賢治の生きた時代から見る食のススメについて「雨ニモマケズ」を知っていますか。 2011年に起きた東日本大震災のあと、香港での被災者支援チャリティーコンサートのテーマソングとして使われたり、日本を代表する俳優・渡辺謙が朗読したりと、被災地の方々の被害状況や復興への数々の困難に負けない実直な姿と重ねられ、耳にした方も多かったのではないでしょうか。 小さな黒い手帳に書かれていた、この美しく憂いを帯びた一文は、『銀河鉄道の夜』で有名な宮沢賢治の遺作です。 宮沢賢治の生前には、この手帳があることは誰にも知られず、没後、弟さんによってトランクの中から発見されました。賢治が残したいくつかの手帳は、作品として書いたものではなく、その時の心情や考えを書きとめたものが多く、その当時の彼自身の反省や願望が書かれていたようです。 「雨ニモマケズ」もやはり最後は「サウイフ