北京の天安門前の車両突入事件で、中国当局が「事件を口実に中国の民族政策を攻撃した」と米CNNテレビなど一部外国メディアへの批判キャンペーンを展開している。「CNNは出て行け」と訴えるウェブサイトも設立され、5日までに6万人超が署名した。 中国外務省の洪磊副報道局長は4日の会見で、CNN報道に関連して「一部の勢力は事件を中国の民族、宗教政策と関連づけ、これを口実に中国の政策を攻撃している」と指摘、「強烈な不満」を表明した。 5日の中央テレビは、英BBC放送についても「客観事実を報じていない」と強調。同日の地方紙、浙江日報は、CNNが米ボストンなどで起きた事件を直ちに「テロ」と報じたとして「西側の二重基準」を非難した。 中国の代表的なウェブサイト「中華網」の掲示板には「新疆テロ分子を支持するCNNは出て行け」との書き込みサイトが4日立ち上がり、5日午後までに6万4千人が署名した。