約350万年前の地層から見つかったホタルの化石=群馬県下仁田町青倉の町自然史館で2021年1月28日、鈴木敦子撮影 下仁田町自然史館(群馬県)は28日、群馬、長野両県にまたがる荒船山周辺の約350万年前の地層からホタルの化石が見つかったと発表した。同館によると、ホタルの化石の発見は世界で8例目となり、国内では初めて。昨年11月、専門雑誌「月刊むし」に論文が掲載された。2月1日から同館で標本を展示する。 化石のホタルは体長1・1センチの雄。日本には約50種の現生種がおり、脚や羽の形状などから、昼行性のムネクリイロボタルの近縁と考えられる。 発見場所は群馬県南牧村と長野県佐久市の境界地域にある標高約1100メートル付近の湖成層「兜岩(かぶといわ)層」。火山灰がつもった凝灰岩で、ハエやカミキリムシ、葉っぱなどの化石も一緒に見つかった。昆虫は死後すぐに捕食されたり分解したりして、化石になりにくいが