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ブックマーク / note.com/shuho_sato (13)

  • 死ぬほど嫌でした|佐藤秀峰

    テレビ系ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが亡くなられました。 とても悲しいです。 漫画を原作とした映像化のトラブルということで、僕の名前を思い出す人も多かったようです。 日テレ「セクシー田中さん」だけではない…意外と多いテレビ局と原作者のトラブル、「海猿」は未だ二次使用できず、「のだめ」で揉めたTBS 再放送もない「海猿」 「テレビ業界で最も騒がれた原作者とのトラブルは、連ドラだけでなく4度も映画化された佐藤秀峰氏の漫画『海猿』です。 最初にドラマ化したのはNHKで、国分太一の主演で02年に放送された『海猿~うみざる』(BS hi)でした。 その後、04年にフジが伊藤英明の主演で映画『海猿 ウミザル』を公開し、翌年に放送された連ドラ『海猿 UMIZARU EVOLUTION』は平均視聴率13・2%を記録。 映画2作目『LIMIT OF LOVE 海猿』は興収7

    死ぬほど嫌でした|佐藤秀峰
  • 「ブラックジャックによろしく」二次利用フリー化10年後報告|佐藤秀峰

    「ブラックジャックによろしく」二次利用フリー化から10年が経ちました。 ブラックジャックによろしく 完全版「ブラックジャックによろしく」は二次利用規約に従う限り、商用・非商用の区別なく、事前の承諾を得ることなく無償で複製し公衆送信し、また、どのような翻案や二次利用(外国語版、パロディ、アニメ化、音声化、小説化、映画化、商品化など)を行うことも可能です。 僕と佐藤漫画製作所は、二次的著作物に関して原著作物の著作権を行使しません。 また、著作者人格権(同一性保持権)を行使しません。 「ブラックジャックによろしく」フリーダウンロードページ 二次利用がフリー化されたのは2012年9月。 当時大きな話題となり、様々なパロディや商品が登場しました。 それにより作品は拡散し、今も新たな読者を生み出し続けています。 10年間を総括します。 「ブラックジャックによろしく」二次利用結果報告(2012/9/15

    「ブラックジャックによろしく」二次利用フリー化10年後報告|佐藤秀峰
  • ナンバーナイン プレスリリースへの違和感|佐藤秀峰

    気になったので書いてみます。 こんなプレスリリースを見かけました。 ナンバーナイン、事業開始から半年で電子コミックの配信代行1000作品突破 ナンバーナインとは「「漫画でひとびとの人生を豊かにする。」をMissionに掲げるデジタルコミックエージェンシー」だそうです。 「漫画クラウドファンディング、電子書籍配信代行、漫画アプリ『マンガトリガー』、東京都渋谷区に構えるマンガ好きのためのコミュニティサロン『トリガー』の4つのサービスを通して、「作る→届ける→読む→繋がる」の視点でデジタル時代における最適な漫画体験を追求します。」とのこと。 今回のプレスリリースは、電子書籍配信代行事業に関するものです。 僕の立場を説明すると、ナンバーナインとは言わば同業者です。 「電子書籍配信代行事業=取次」の業務内容は熟知しています。 競合といえば競合かもしれません。 不当にディスるつもりはありませんが、その

    ナンバーナイン プレスリリースへの違和感|佐藤秀峰
  • 合法ストアによる海賊版コンテンツの販売|佐藤秀峰

    「上流」と「下流」という言葉をご存知でしょうか? 川の話ではありません。 電子書籍における「上流」と「下流」です。 最も上流は「作家」、次に「出版社」、その次が「取次」、最下流は電子書籍ストアです。 「作家」=「著作権者」を頂点に、作家から作品の管理を委託された出版社がいて、電子書籍ストアと作品と繋ぐ取次がいて、最後にストアがあります。 出版社と取次の2者は中間業者です。 彼らは中間業者なので、作家とストアが直接契約している場合はそもそも存在の必要がありません。 しかし、ストアと直接契約している作家ばかりではありませんので、間に出版社と取次が挟まっている場合もあれば、出版社は挟まず取次だけが挟まっている場合もあります。 そして、挟まっている取次は1つとは限りません。 細かい事情は省きますが、3つ、4つと挟まっていることも日常的にあります。 「作家→出版社→取次A→取次B→取次C→電子書籍

    合法ストアによる海賊版コンテンツの販売|佐藤秀峰
  • 正規ストアで堂々と海賊版データが販売され、作家がそれに気がついても解決できない不条理

    最近、作家に無断で作品を配信している電子書籍ストアを発見しました。 なぜ気がついたかと言うと、その作家さんから「作品を電子書籍配信したいので各ストアに取り次いで欲しい」とご依頼をいただいたのがきっかけです。 どのストアに取次可能か調べていたところ、配信されているはずのないストアで作品が販売されているのを発見してしまいました。 こう言ってしまうと何ですが、電子書籍業界では「非常によくある出来事」です。 作家さんにお伝えしたところ、「そのストアには配信を許諾していない。配信を停止させてデータを回収したいから担当者を紹介して欲しい」とのご依頼を受けました。 で、ストアに連絡したところ、担当者から「作家が言っているなら配信は停止するけどデータは渡せない」と連絡が来ました。 何と著作権侵害という不法行為を行なっているストアが、著作権者による作品データ回収の要求を拒んだのです。 なぜそのような事態が起

    正規ストアで堂々と海賊版データが販売され、作家がそれに気がついても解決できない不条理
  • 漫画村の閉鎖によって漫画の売り上げは回復したのか?|佐藤秀峰

    結論から書くと、漫画村の影響を現時点で判断することはできません。 世界はもっと複雑です。 こんな記事がありました。 漫画村消滅で電子書籍売上「増えた」 カドカワ川上氏が見解示す 以下、記事からの引用です。 『「漫画村が見られなくなってから、電子書籍の売上に変化はありましたか」との質問に対し、「それはもう増えましたね」と即答。』 こんな記事もあります。 メディアドゥが「海賊版サイトの影響」で業績下方修正 海賊版サイトの影響示すデータも公開 資料として4つのグラフが示されています。 ・ある若年層向け電子書店の売上を示したもの ・ある電子書店における「ある大手漫画出版社A」の売上額推移をグラフにしたもの ・別の出版社Bの電子漫画売上(前年同月比)を月別にグラフ化したもの ・ある人気タイトルの最新刊とその前巻の売上を年齢別に比較したもの 漫画村が流行った時期、いずれのグラフも前年と比較して伸びが鈍

    漫画村の閉鎖によって漫画の売り上げは回復したのか?|佐藤秀峰
  • 僕が漫画村を批判しない理由|佐藤秀峰

    今更ですが「漫画村」という海賊サイトが話題です。 サイトでは多くの漫画雑誌、作品が出版社や漫画家の許諾なく公開されています。 ユーザーはそれらを無料で無限に読めるとあって、漫画界隈では大きな問題となっています。普通に考えると違法サイトですが、サイト運営者は「漫画村内のサーバーには画像を保管していないので違法ではない」「運営は海外なので日の法律は適用されない」などと主張しているようです。 当然のことながら、多くの漫画家たちはこのサイトに強い拒否反応を示しています。「撲滅すべし!」という意見もよく見かけますし、SNSに少しでも肯定的な意見を書き込もうものなら人格を全否定されます。袋叩きです。各作家のファンを巻き込みネガティブキャンペーンへと発展している状態です。違法っぽいし僕も別に肯定はしません。 しかし、このままサイトへの批判が続いた場合、誰が一番得をするのでしょうか ? 漫画に限らず、違

    僕が漫画村を批判しない理由|佐藤秀峰
    fumirui
    fumirui 2018/01/30
  • スタッフを1名雇い家賃7万円のアパートで漫画を描くために必要な金額|佐藤秀峰|note

    漫画家の労働問題。 そもそも漫画を執筆するにはお金がいくら必要なのでしょうか?漫画は最低限、紙とペンがあれば描けます。作家の想像力が勝負。それだけに元手のかからないビジネスと思われがちですが、実際には人件費やら事務所の賃貸費用やら経費がかかります。 漫画制作に必要な経費を箇条書きで挙げてみます。 ちなみに僕の会社は、昨年、税務署の調査が入りました。前年の売上高は約2億9000万円、追徴課税は9万円でした。 経費項目 ・役員報酬 ・給料手当 ・法定福利費 ・福利厚生費 ・消耗品費、事務用品費 ・地代家賃 ・通信費 ・水道光熱費 ・新聞図書費 ・租税公課 ・接待交際費 他にもいろいろありますがとりあえずこのくらいで。1つ1つ説明していきますね。間違いがあればご指摘ください。 まずは「役員報酬」。役員報酬とは作家自身への報酬です。法人化している場合、役員(代表取締役や取締役など)に支払う給与であ

    スタッフを1名雇い家賃7万円のアパートで漫画を描くために必要な金額|佐藤秀峰|note
  • 週刊作家の1週間|佐藤秀峰

    漫画家の労働問題。「僕が週刊連載をしていた頃はどんな感じだったっけ?」と振り返ってみました。20代後半の頃の「とある1週間の出来事」です。記憶を頼りに書き起こしたので正確じゃない部分や、エピソードが寄せ集めになっている部分もあるかと思いますが、大体こんな感じでしたかね? 1日目1:00 編集者へ原稿引き渡し&打ち合わせ(前日23:30原稿完成→スタッフ退社後) 担当編集者2名(社員編集者と編プロ編集者) 打ち合わせ内容 ・次回締め切りは5日後の23時59分59秒(ゴールデンウィークだったか年末進行か何かのため早目) ・急な締め切りの変更に「5日で原稿を仕上げることは不可能」と訴えるが、「原稿を落としたら雑誌が白紙のまま書店に並ぶことになる」と脅される ・2枚看板のシマコーと同時掲載したいので絶対原稿は落とせない ・「原稿を落としたら契約違反」と脅される ・連載契約を結んだ事実はない ・巻頭

    週刊作家の1週間|佐藤秀峰
  • 「三田紀房先生に残業代を請求したことについて」というブログを読んで感じたこと|佐藤秀峰|note

    漫画家の三田紀房さんの元で11年と7カ月間、アシスタントをしていたというカクイシシュンスケさんのブログを読みました。 三田紀房先生に残業代を請求したことについて このブログは下記の記事に対して書かれたもの。 「週休3日、残業禁止、「作画完全外注」――漫画家・三田紀房が「ドラゴン桜2」で挑む働き方改革」元記事には以下の記述があります。 「現在、三田のアシスタントが働くのは9時30分から18時30分まで。休憩は自由にとることができるが、残業は禁止されている。彼らは原則週4日勤務で、長期休暇を含めて年間約160日の休みが与えられている。」 それに対し、カクイシさんは「残業は今までさんざんしましたよね?」と疑問を呈しています。 「休憩を自由にとることができるというのは、トイレに行ったりコーヒーをいれに行ったりすることのことですか?それも休憩と言えば休憩かもしれませんが、ものの数分ですよね。喫煙者の

    「三田紀房先生に残業代を請求したことについて」というブログを読んで感じたこと|佐藤秀峰|note
  • 漫画家と契約の話|佐藤秀峰

    先日、ある新人漫画家さんから「連載を開始するにあたって、一般的な原稿料の相場や、必要な契約関係書類を知りたい」というご相談をいただきました。業界の常識がわからない状態で、どんなことをどこまでを出版社に要求していいのか知りたいようでした。 お会いして、僕なりにいろいろとお話させていただいたのですが、これから漫画家として活動をしていこうとする方々にとって必要な情報かと思いましたのでまとめてみます。 まず、一般的な原稿料の相場。 10年前に比べて相場は下がっています。 すべての出版社の原稿料の相場を知っているわけではないので、確実なことは言えませんが、中堅出版社でも新人原稿料1ページあたり5000円(しかもカラー連載)という話は聞きますし、10年前から平均1000円以上は下がっているのではないでしょうか。 以前は雑誌連載の場合、新人の原稿料は7000円くらいが最低でしたが、今は5000~6000

    漫画家と契約の話|佐藤秀峰
  • Amazonを訴えてみた|佐藤秀峰

    こんにちは、佐藤漫画製作所の佐藤秀峰です。 「海猿」や「ブラックジャックによろしく」という漫画を描いていました。 現在は「特攻の島」と「Stand by me 描クえもん」を執筆中。 ピークを過ぎた漫画家です。 最近は紙のが売れなくなってきたので、電子書籍の販売に力を入れています。 Web漫画雑誌を発行したり、出版社を介さずに電子書籍ストアと契約して著作を販売したり、電書バトというサービスを展開し、漫画家さんからお預かりした作品を電子書籍ストアで販売するお手伝い(=電子書籍取次)をしています。 いわゆる漫画家のイメージとはちょっと違う仕事もしています。 ここ数年、取次業務のボリュームが大きくなっており、漫画を描く時間がなかなか取れないのが悩みです。 さて、2017年1月16日、佐藤漫画製作所は通販大手アマゾン・サービシズ・インターナショナル(以下:アマゾン社)に対して、訴訟を提起しました

    Amazonを訴えてみた|佐藤秀峰
  • 電子書籍業務日誌3|佐藤秀峰

    電子書籍業界に関わる中で経験した出来事を書き連ねていきます。電子書籍取次サービス「電書バト」運営中。 さて、先日、twitterに投稿した下記のコメントが、間もなく2000RT(10/4現在)に達しようとしています。 その後、状況に変化がないまま、アマゾンジャパン合同会社(以後、アマゾン社)側の回答期限まで後2日という所まできました。前向きな回答が得られない場合は、訴訟に発展するかもしれません。 僕の投稿に続いて、10/3には講談社がアマゾン社に対して抗議声明を発表。10/4には小学館もアマゾン社に改善を申し入れたとの報道がありました。9月には徳間書店も不満を漏らしていましたね。規模の大小を問わず、弊社以外にも多くの出版社が同様の理不尽な対応を受けていることが明らかになりつつあります。 「講談社声明」http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.

    電子書籍業務日誌3|佐藤秀峰
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