新国立競技場コンペで、最優秀賞を発表する日本スポーツ振興センター理事長の河野一郎さん(左)と審査委員長の安藤忠雄さん=2012年11月15日、東京都千代田区で(圷真一撮影) 新国立競技場のデザインを決めた二〇一二年の国際コンペの最終選考で、三作品の評価が同点だったにもかかわらず、委員長だった建築家の安藤忠雄さんが一作品を外し、二作品に絞ったことが分かった。本紙が日本スポーツ振興センター(JSC)への情報公開請求で入手した審査委の議事録で判明した。審査委で最終的な判断を一任された安藤さんは、英国在住の建築家ザハ・ハディドさんの作品を選んだ。 (森本智之) 議事録などによると、一次審査では応募四十六作品のうちハディドさん、スタジアムの設計経験が豊富なオーストラリアのアラステル・レイ・リチャードソンさん、日本の妹島(せじま)和世さんが代表のグループの三作品が高評価を集めた。 十一作品に絞った二次