今年で日本上陸40周年となるCDショップチェーン『タワーレコード』。ここ数年でWEBサービスが格段に便利になるなど、時代に合わせた展開を進めている印象もあるが、店舗スタッフの手作りPOPを筆頭に、音楽好きに寄り添う根幹は変わらない。だからこそ多くの“タワレコファン”がいるように感じられ、特にコーポレート・ボイス「NO MUSIC, NO LIFE.」については、今や音楽好きの合言葉となっているほど。この40周年を機に、『タワーレコード』の歴史やシーンの変化、リアル店舗の意義や今後の展望について、代表取締役社長の嶺脇育夫氏に話を伺った。 外資系ショップが日本のカルチャー発信基地へ「日本進出時から放任主義でした」 タワーレコード株式会社 嶺脇育夫 代表取締役社長 ――御社が日本に上陸したのは79年だと伺っています。 嶺脇社長 そうです。当初は輸入盤レコードの卸売をするという目的で米国の一事業部