李容勲（イ・ヨンフン）大法院長（日本の最高裁判長に当たる）は「こうした手続きや条件がそろえば、訴訟を経ずとも無意味な延命治療の中止が認められる可能性がある」としている。このため、医療現場にはこうした条件がそろった合法的な尊厳死が増えるものとみられている。 女性患者は現在、自発呼吸が不可能な状態のため、人工呼吸器を外せばまもなく死を迎えることになる。家族らはこの日、プレスリリースで「病院が延命治療を中止しないため、おばあちゃん（女性患者）やわたしたちが長い間、苦しめられているのは遺憾」と語り、病院側にすぐに人工呼吸器を取り外すよう求めた。 セブランス病院は「近く病院倫理委員会を開き、大法院による尊厳死を認める判決をどのように履行するかについて話し合う方針」と発表した。朴昌一（パク・チャンイル）医療院長は、「女性患者の状態は死が差し迫った段階とは見受けられない。それなのに、なぜわたしたちの
大法院（日本の最高裁判所に相当）が国内で初めて尊厳死を認める判決を下した21日、当事者である77歳の女性患者は3坪（約10平方メートル）余りの病室のベッドに一人きりで横たわっていた。 延世大学付属セブランス病院（ソウル市西大門区新村）9階の重症患者室。この女性は人工呼吸器が1分間に12回吹き入れる酸素により生き続け459日目を迎えた。大法院の判決に従い、女性患者は近く延命治療を中止し、死を迎えることになる。韓国では合法的な手続きに基づき実行される尊厳死第1号だ。この日、女性患者の病室の窓の外には、黒い雨雲が空を覆っていた。 女性患者の脈拍は1分間に80回と正常。血圧も安定している。体温は37度で、体からはぬくもりが感じられた。女性患者の身長は145センチ、体重は75キロ。重症患者室に入院してから体重が15キロ増えた。一日900キロカロリーの栄養食がチューブで胃に供給されているからだ。医
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【ソウル大澤文護】韓国の最高裁判所は２１日、植物状態に陥った患者の家族が病院を相手取り「無意味な延命治療の中止」などを求めた訴訟で、病院側に人工呼吸器の取り外しを命じた１、２審判決を支持する初の判断を示した。韓国メディアは今回の判断で必要以上の延命治療を拒否する「尊厳死」の法制化に関する議論が活発化すると報じている。 訴訟を起こしたのは昨年２月、ソウル市内の病院で、肺がんの組織検査中に大出血を起こし、脳損傷から植物状態に陥った女性（７７）の家族ら。家族らは「患者本人は平素、機械装置による延命を望んでいなかった」と訴え、病院側に人工呼吸器の取り外しを求めたが、病院側が拒否したため提訴した。昨年１１月、ソウル西部地裁は、韓国で初めて、病院に人工呼吸器取り外しを命じる判断を示し、今年２月、ソウル高裁も地裁判決を支持した。 この日、最高裁の裁判官１３人のうち９人が「短時間に死に至ることが明白な時は
ハワイ大学アメリカ研究学部教授、吉原真里のブログです。『ドット・コム・ラヴァーズーーネットで出会うアメリカの女と男』（中公新書、2008年）刊行を機に、アメリカのインターネット文化や恋愛・結婚・人間関係、また、大学での仕事、ハワイでの生活、そしてアメリカ文化・社会一般についての話題を掲載することを目的に始めました。諸般の事情により、2014年春から2年半ほど投稿を中止していましたが、ドナルド•トランプ氏の大統領選当選の衝撃で長い冬眠より覚め、ブログを再開することにしました。 今日のニューヨーク・タイムズに、「デーティングの終焉(The Demise of Dating）」という論説（？）が載っています。『ドット・コム・ラヴァーズ』や『新潮４５』11月号でdateという単語のややこしさを、『新潮４５』12月号190頁ではhook upという表現の用法を説明しましたが、まさにそれらの表現の実例
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