松田龍平主演で「蟹工船」を映画化2008年11月12日印刷ソーシャルブックマーク 発表から約80年たって、今年ブームになった小説「蟹工船」が俳優松田龍平(25)主演で映画化されることが11日、分かった。メガホンを取るのは「疾走」などで知られるSABU監督(43)。労働者たちの闘いが現代にも通じる物語であるととらえ、あえて時代を特定しない設定にし「ポップな『蟹工船』にしたい」としている。今月末クランクインし、来年公開予定。海外配給も視野に入れている。 プロレタリア(労働者階級)文学の筆頭にあげられる小林多喜二原作の「蟹工船」は29年に発表された。オホーツク海でカニを取り加工まで行う船を舞台に、労働者たちと雇用者側の闘いを描いた。小林の没後75年の今年、新聞などで取り上げられたことで見直され、今年だけで60万部を売り上げた。53年に山村聡さん監督、主演で映画化された以外は映像化されていない。