沖縄県石垣市の中山義隆市長(42)が4月の市議会で行った施政方針演説のかなりの部分が、神奈川県小田原市の加藤憲一市長の2008年の所信表明を丸写ししたものだったことがわかった。 中山市長は22日に記者会見を開き、文案は支持者数人による政策チームが作成し、引用に気付かないまま発表したと説明。「すべての責任は私にある」と陳謝した。また、加藤市長にも21日に電話で謝罪したという。 両者の演説を比較すると、冒頭の「はじめに」は、市長選の投票率の数字や「小田原市」を「石垣市」に変えたほかは、「ポテンシャルとは裏腹におかれている厳しい現状、そして直面する幾つもの喫緊の課題を乗り越え、市民の皆さまが、誇りと安心と希望を持って暮らし続けることのできる地域へと生まれ変わってゆく」などほぼ全文の表現が一致していた。 それに続く「分野別基本方針」でも「市民の力を活(い)かす市政」「まちづくり」「地域経済」