明治ホールディングス(HD)の食品子会社の明治は24日、チョコレート菓子「きのこの山」について登録済みの「立体商標」の権利を初めて行使したと発表した。同業のフクイ(埼玉県草加市)が販売していた「チョコきのこ」の形状が類似しており、商品誤認を招くおそれがあるとして、製造・販売を中止することで合意した。きのこの山は1975年発売のロングセラー商品だ。明治は78年に文字商標として「きのこの山」を登録
明治ホールディングス(HD)の食品子会社の明治は24日、チョコレート菓子「きのこの山」について登録済みの「立体商標」の権利を初めて行使したと発表した。同業のフクイ(埼玉県草加市)が販売していた「チョコきのこ」の形状が類似しており、商品誤認を招くおそれがあるとして、製造・販売を中止することで合意した。きのこの山は1975年発売のロングセラー商品だ。明治は78年に文字商標として「きのこの山」を登録
疫病を鎮める妖怪とされ、新型コロナウイルス感染拡大に伴って注目される「アマビエ」について、広告大手の電通など企業や宗教法人が10件以上の商標登録を出願した。これについて、ネット上では「アマビエは誰のものでもない」などと批判が上がっている。電通は6日、事業を「再検討することになった」として出願を取り下げた。【藤沢美由紀/統合デジタル取材センター】 独立行政法人「工業所有権情報・研修館」が運営するデータベース「特許情報プラットフォーム」によると、4月以降「アマビエ」が2件、「あまびえ」が1件、「アマビエさま」「アマビエお守り」など他の言葉と合わせた商標が8件、出願されている。 電通は6月に「アマビエ」を出願した。使う商品やサービスとして「水泳用耳栓」や「消防車」、「広告業」や「農業・畜産又は水産に関する試験・検査又は研究」など、多種多様な項目を列挙している。他の企業や宗…
ご当地B級グルメの祭典「B-1グランプリ」で優勝経験のある神奈川県厚木市のホルモン焼き「シロコロ」の商標権の売却先が宙に浮き、認定店が4月以降、名称を使えなくなる可能性が高まっている問題を受け、認定店5店舗の代表らが10日、問題解決を求める嘆願書を同市の小林常良市長宛てに提出した。 嘆願書では、「厚木市から『シロコロ』の名称が失われることは、地域振興を図る市、営利活動を行う私たちの双方にとって損失が大きい」と訴え、「シロコロ」の名称存続・継続使用に向け、市が商標権者らとの交渉に臨むことを求めている。 「シロコロ」の商標権は、市民らの有志団体「厚木シロコロ・ホルモン探検隊」(昨年9月末解散)の中村昭夫元代表(56)と小野塚徳博元副代表(64)の2氏が所有。団体解散後、商標権を市に売却することを目指してきたが、市は買い取りを見送っている。2氏は4月以降、認定を更新しないとしているため、認定店は
サービス終了のお知らせ SankeiBizは、2022年12月26日をもちましてサービスを終了させていただきました。長らくのご愛読、誠にありがとうございました。 産経デジタルがお送りする経済ニュースは「iza! 経済ニュース」でお楽しみください。 このページは5秒後に「iza!経済ニュース」(https://www.iza.ne.jp/economy/)に転送されます。 ページが切り替わらない場合は以下のボタンから「iza! 経済ニュース」へ移動をお願いします。 iza! 経済ニュースへ
政府は来年5月1日の改元をにらみ、元号に関する商標登録の審査基準を来年2月にも見直す。商標登録できない対象を「現元号」から「元号」へと改める。改元前に公表予定の新元号や、改元後に旧元号となる「平成」を利用した商法を防ぐ狙いがある。 特許庁は商標法に基づく「商標審査基準」で商標登録の要件を定めている。商標権者は登録された名称を独占的に使用できる。今の審査基準は、元号について「商標が、現元号として認識される場合(「平成」「HEISEI」等)」は登録できないとしている。 実際の審査では、現元号に限らず、「昭和」などの過去の元号でも商標登録を受け付けていない。例えば、「昭和まんじゅう」のような場合、元号として認識されることを理由に却下している。一方、明治ホールディングスなど世の中にすでに広く知られた社名などは例外的に認めている。 しかし、明文上の基準は登録できない対象を「現元号」に限っているため、
30年のキャリアを誇る経営戦略コンサルタント。情報分析や業界分析に強く、未来予測やイノベーション分野が得意領域。一方で雑学にも強く、経済エンタテナーとして各方面に寄稿。経済クイズ本『戦略思考トレーニング』シリーズは20万部を超えるベストセラー。マスコミ関係者の地下クイズ集団『夜会』のメンバーとしても活躍。 今週もナナメに考えた 鈴木貴博 経済誌をにぎわすニュースや日常的な経済への疑問。そのときどきのトピックスについて経済の専門知識を縦軸に、社会常識を横軸において、ナナメにその意味を考えてみる。 バックナンバー一覧 カーリング女子日本代表の合言葉「そだねー」を、地元の生活協同組合や菓子メーカーが商標登録出願した。この行為は世間から「あざとい」と批判を浴びることとなったが……。 Photo:ユニフォトプレス 「そだねー」の商標出願は 利益独占が狙いではないのか? 平昌五輪で活躍したカーリング女
正月商戦を控える中、おせち料理に欠かせないかまぼこの名称使用権をめぐる訴訟の判決が24日、横浜地裁小田原支部(栗原洋三裁判長)で言い渡される。「小田原かまぼこ」の地域団体商標を保有する神奈川県小田原市の製造組合が、隣接市の業者が商標を無断で使用したとして、製品の販売差し止めと約4930万円の損害賠償などを求めた訴訟。組合側は「小田原ブランドを守ってきたのは組合だ」とし、業者側は「地域団体商標の登録前から名称を使っていた」と主張、言い分は真っ向から対立している。 訴訟を起こしたのは小田原市の製造業者13社で作る小田原蒲鉾協同組合。訴状などによると、平成22年に「小田原かまぼこ」「小田原蒲鉾」の地域団体商標を出願し、23年に登録された。訴えられた南足柄市の製造業者「佐藤修商店」と関連会社は、「小田原かまぼこ」「小田原蒲鉾」と表示したかまぼこを、東京都や大阪府などで13年ごろから販売しているとい
ベストライセンス株式会社が「PPAP」との文字標章について商標登録出願をした件に関して、様々な人が様々な見解を述べています。「未だ商標登録が認められていない現時点ではもちろん、仮に将来商標登録が認められたとしても、ピコ太郎はなお『PPAP』を合法的に歌い続けることができる」という結論は間違っていないものの、理由付けにおいて間違っている見解が多いようです。 まず確認しなければいけないのは、そもそも「PPAP」の歌詞の中に「PPAP」という言葉は含まれないということです。「PPAP」と類似する文字列も歌詞には含まれません。したがって、「PPAP」を歌っても「PPAP」という文字列ないしこれと類似する文字列を使用しないわけですから、商標権侵害となるわけがありません。 とはいえ、「PPAP」を音楽配信サービスで販売しようと思えばタイトル名として「PPAP」という表示をせずにはいられませんし、テレビ
いよいよ今週(現地時間で2016年8月5日)、リオデジャネイロオリンピック(リオ五輪)が開幕する。思い起こせば、前回のロンドンオリンピックは、企業と個人それぞれでソーシャルメディアの利用が盛んになり始めたタイミングでもあった。当時、そのソーシャルメディア上での盛り上がりが「ソーシャル五輪」という名前で語られていたのが、今では非常に懐かしく思える。 あれから4年がたった今、企業のソーシャルメディア活用は一段と進んでいる。恐らくリオ五輪は、前回大会以上に「ソーシャル五輪」と呼ばれる大会になるだろう。 そういった盛り上がりも予想されている中、2016年7月に米オリンピック委員会(USOC)が一部の企業に送ったレターが波紋を呼んでいる。 米国のスポーツ専門ケーブルテレビ局ESPNが報じたところによると、7月半ばにUSOCが、五輪に関する知的財産権の侵害に関する事前警告的な内容のレターを送付したとい
「リニア中央新幹線」「民進党」などよく知られた名前を自分の商標として大量出願する男性がいる。出願件数は国全体の1割に及び、特許庁は異例の注意喚起を出した。本人は「あくまでビジネス」というが、主張は通るのか。 「検索に頻繁に引っかかり、『ああ、またか』と思う。その都度、顧客に説明するのが大変」(弁理士)と非難を浴びるのは、大阪府在住の元弁理士、上田育弘氏(53)。知的財産の情報サイト運営会社「ルート ip」によると、2015年に上田氏と同氏が代表の会社は計1万4786件を出願した。国内全体の約14万7千件の約1割を占め、他を大きく引き離す。 商標は、企業や団体が自社の社名や商品、サービス名などを他と区別させるために登録するマーク(標識)だ。上田氏は、他の企業や団体がすでに使っている商品名を中心に、14年ごろから大量出願を始めたようだ。携帯電話を意味する「MOBILE」という言葉には、頭にAか
スイスの高級腕時計「フランク・ミュラー」のパロディー商品「フランク三浦」の名前を商標登録した会社が、裁判で本家に勝訴した。裁判所はパロディーに「お墨付き」を与えたのだろうか。 フランク・ミュラーはスイスの時計師が1992年、自らの名を冠して立ち上げたブランド。永久カレンダーなどの複雑な機能を備える超高級時計として知られ、価格は数十万円から1億円超のものもある。 ジョークから誕生 一方の「フランク三浦」は、大阪市の時計メーカーが2011年ごろから販売。価格は5千円前後で、ホームページでは「完全非防水」「ノーマル球面プラスチックを採用」などと説明している。「人前に顔をほとんど出さない謎の天才時計師」であるフランク三浦がつくったとの設定だ。「漢字が苦手」で、実は商標も「浦」の右上の点がない文字で登録されている。 この会社は元々は普通の時計の… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお
日本でも、SNSユーザの間で浸透しているハッシュタグ。元々、Twitterで使われ始めたのが、その後、FacebookやInstagramなど他のSNSでも使われるようになった。 国内では2015年、ビッグデータを利用したInstagramのコンサルティングサービス「#ハッシュタグコンサルティング」が話題を呼んだ。Instagramの日本語ハッシュタグランキングデータを解析して、投稿するコンテンツに付記するのに最適なハッシュタグを提案するというものだ。 ハッシュタッグは、ブランディングや顧客エンゲージメントのために重要なマーケティングツールとなりつつある。商品やサービス、販促に関する投稿を、どうすればソーシャルメディアでユーザに最大限に拡散してもらえるのか、各企業は知恵を絞っている。オンラインだけでなく、オフラインの看板やビルボード、テレビのコマーシャルにまで使う企業もあり、今後、ハッシュ
「商品化は禁じられています」。手芸店で市販されている生地の端には、販売目的での使用を禁じる注意書きがあるものも多い=田村佳子撮影 新年度に子どもが入園・入学する家庭では、通園バッグなどを準備する時期になった。通園先によっては「手作り品」を指定されるケースもある。インターネット上ではハンドメード品が多数販売されているものの、材料に使う生地などによっては著作権や商標権を侵害してしまうこともあり、注意が必要だ。 ●キャラクター柄で 「大人気のアンパンマン通園グッズ」「入学準備にミッキーのレッスンバッグ」「マリメッコの3点セット」−−。 インターネットのオークションサイトや手作り品の売買を仲介するサイトには、人気キャラクターや有名ブランドの柄のついたバッグ類が出品されている。その多くは、キャラクターが描かれた市販生地を使って出品者が手作りした「作品」とみられる。一方、説明文や写真を見るだけでは、メ
「スタートアップのための特許講座」と題していますが、今回は商標の事件を題材に取り上げます。権利の有効・無効の考え方は特許にも通じます。取り上げるのは体脂肪なども測れる“体組成計”を巡るオムロンヘルスケアとタニタの戦いです。 健康管理への意識の高まりから、体組成計をお持ちの方も増えていますよね。各社から出されている製品はいずれもさまざまなテクノロジを駆使しているわけですが、消費者にはなかなか伝わりにくいもの。そこで、テクノロジをブランド化する商標、テクノロジ・ブランドの出番です。この事件は、オムロンがタニタに「デュアルスキャン」のテクノロジ・ブランドを使用させまいとするものです。 2016年2月17日、タニタが取得した、「デュアルスキャン」と「Dual Scan」を上下に記載した商標(第5576127号)を無効とする判決が高裁で言い渡されました。 無効を主張したのは、タニタの競合であるオムロ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く