2008年春の時点で,辞書をちょっと比較してみよう,というのがこの企画です。 日本の英語辞典,つまり英和辞典は世界に類をみないほど進歩を遂げています。辞書が単に語義を説明するものにすぎないと考えれば,ネイティヴの辞書でかまわないわけですが,英語を外国語・第二言語として学ぶという観点に立てば,日本の学習用英和辞典は世界に誇れるものです。特に,語法や後の使い分けなどの情報の詳しさ,説明の懇切丁寧さとここ十数年での進歩は目を見張るものがあります。(これほどの辞書を持ちながら,日本人の英語力はちっとも進歩しないということは別途論じる必要がありそうですが。) 辞書を比較すると言うと,あれよりこれが優れているとか,こっちを買うべきだとか,を論じたがる人も多いのですが,ここではそういう切り口で語ろうとは思いません。間違いを探してあれこれ言う趣味もありません。それぞれに個性がありますから,それを楽しもうと