保護されたオオサンショウウオ。外来種か、固有種との交雑種だった可能性が高い=京都府警北署、原写す 大雨の後、時折、市街地の河川で見つかる「オオサンショウウオ」。国の特別天然記念物だけに、発見者や警察官らが丁重に保護し、もとのすみかの上流部に戻すことが多い。だが、ちょっと待って。それは生態系を乱すおそれのある、よく似た外来種かもしれない。 6月30日早朝。京都市北区の賀茂川沿いで「路上にオオサンショウウオがいる」と110番通報があった。体長約1メートル、重さ約9キロ。京都府警の北署員が「天然記念物が車にひかれてはいけない」と2人がかりで保護し、約5時間後、数キロ上流で放した。 特別天然記念物に指定されている固有種ならば、環境省の分類では絶滅危惧(きぐ)2類で、京都府でも絶滅危惧種とされている。 ところが、このオオサンショウウオに、固有種でない疑いが出てきた。「目が飛び出ており固有種で