[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

2010 年 12 月 22 日
Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス

すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、11 月 1 日に日本語版の Google Analytics ユーザー フォーラムを公開しましたので、ご紹介させていただきます。このフォーラムはユーザーの皆様にさまざまなトピックについて情報交換していただくためのオンラインコミュニティです。

フォーラムでは「導入と設定」、「データのカスタマイズ」、「携帯アクセス解析」などトピックごとに複数のカテゴリをご用意しています。Google Analyticsをご利用いただく際に生じた疑問や活用のヒントなどを投稿していただき、皆様の情報共有や問題解決に役立てていただければ幸いです。

フォーラムで他のユーザー様に対して大きく貢献をしていただいた方には、「上位の投稿者」という称号が付くようになります。またフォーラムには Google の社員も参加することがあります。このフォーラムをユーザーの皆様とともに有意義なものにしていきたいと考えています。

【ベスト アンサー 選択のお願い】
フォーラムでは最も問題解決に役立った回答を「ベスト アンサー」とすることができます。質問を投稿した方は問題が解決した際、是非「ベスト アンサー」を選択していただきますようお願い申し上げます。

ベスト アンサーに選択された回答はスレッドの最上部に表示され、スレッドのタイトルには「回答済み」のラベルが付加されるので、複数の回答やスレッドから有益な情報を簡単に見つけることができるようなります。フォーラムを有効に活用していただく為にも是非ご協力お願いいたします。

2010 年 11 月 19 日
Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス

11 月 13 日より Google コード サイトGoogle Analytics セクションを日本語でご利用いただけるようになりました。このコード サイトはヘルプ センターとは異なり、Google Analytics 開発者向けドキュメントとしてご利用いただく事を主な目的としています。Google Analytics の API の理解に必要な機能の概要や、トラッキングにまつわるトラブルシューティングの方法アカウント管理用の APIレポート データ用の APIウェブサイトオプティマイザーのAPI に関するドキュメント等が含まれます。

開発者以外のユーザーの皆様にとっても Google Analytics のトラッキングに関する基本的な仕組みや導入方法等を理解する上で価値のあるコンテンツとなっておりますので、ご利用いただければ幸いです。

2010 年 11 月 17 日
Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス

すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、2010 年 10 月にウェブの構築、コンサルティングをはじめ、モバイルサイトの構築、ネット広告、ゲーム開発から映画制作など幅広く事業を展開している株式会社アイ・エム・ジェイGoogle Analytics 認定パートナー(Google Analytics Certified Partners)に加わりました(株式会社アイ・エム・ジェイのプレスリリースはこちら)。尚、日本ではアユダンテ㈱㈱ミツエーリンクスに続く 3 社目の GACP となります。

Google Analytics 認定パートナー プログラムでは、グーグルによる十分な審査を通過し、厳格な資格基準を満たしたパートナー企業からユーザーの皆様へ解析結果を有効に活用するコンサルティングや、導入にあたってのアドバイス、トレーニングなどのサービスを提供させていただきます。またパートナー企業へはグーグルから Google Analytics の最新機能や情報の提供など様々な形でサポートを行います。












Google Analytics 認定パートナー プログラムへご興味をお持ちの企業様はこちらの応募要項をご覧ください

2010 年 11 月 16 日
Posted by オンラインビジネス ソリューション チーム

Google AdWords の運営や Google Analytics の活用に役立つ無料セミナー 「AdWords オンライン教室」をご存知ですか。

AdWords オンライン教室 では、ライブでのオンラインセミナーの最新情報はもちろん、皆様のスケジュールに合わせて視聴していただけるオンデマンドのビデオセミナーもご案内しています。

今月は、Google Analytics も含めた下記 7 種類のビデオセミナーを新たに追加しました。いずれも、20~30 分間の短いセミナーで、自宅や会社のパソコンから気軽に受講していただけます。

*アカウント パフォーマンスの理解
  • Google Analytics 2 - 基本設定編 [受講]

*アカウント パフォーマンスの改善
  • AdWords データの活用 [受講]
  • 最適化タブ - 最適化のヒントを手軽に確認 [受講]

*費用の管理
  • AdWords 入札単価設定の基本 [受講]

*広告掲載範囲の拡大
  • モバイル広告最適化セミナー [受講]
  • 10 分で完成 ! ディスプレイ広告の始め方 [受講]
  • Google ディスプレイ ネットワークを活用してウェブサイトを閲覧する見込み顧客にアプローチする方法 [受講]

基本から復習したい方も、さらに掲載結果を向上させたい方も、ぜひこの機会に AdWords オンライン教室 をご利用ください。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

2010 年 10月 29 日
Posted by オンラインビジネス ソリューション チーム

2010 年 11 月開催予定の AdWords 広告セミナー情報
をお知らせいたします。

Google では AdWords の詳しい操作方法や効果的な運用方法などをご紹介するセミナーを定期的に開催しております。インターネットに接続されたパソコンがあれば全国どこからでも無料でご参加頂けます。是非この機会にセミナーへご参加ください。

今月は、Google AdWords を自社で運用される広告主様を対象として、より効果的な AdWords 広告運用のために、下記のオンライン セミナーを開催いたします。各回のセミナー参加者人数を、300 人と限定させていただきますのでお早めにお申し込みください。

[1. AdWords をすでにご利用中の広告主様向け]

· Google ディスプレイ ネットワーク: コンテンツターゲット広告活用
- 2010 年 11 月 4 日 (木) 17:00 - 18:00 [お申し込み]

· 10 分で完成! ディスプレイ (バナー) 広告の始め方
- 2010 年 11 月 10 日 (水) 17:00 - 18:00 [お申し込み]

[2. AdWords を始めて間もない広告主様向け]

今月は、Google AdWords を開始して間もない広告主様を対象として、 AdWords 広告の基本や、効果的な運用のポイントをご説明します。

· AdWords 新規広告主様向けセミナー(全三回)

- 第一回 管理画面でできること
 2010 年 11 月 17 日 (水) 17:00 - 18:00 [お申し込み]

- 第二回 広告が表示されない理由
 2010 年 11 月 24 日 (水) 17:00 - 18:00 [お申し込み]

- 第三回 AdWords 広告 5 つの必勝法
 2010 年 12 月 1 日 (水) 17:00 - 18:00 [お申し込み]

なお Google AdWords オンライン教室 にて、いつでも最新の AdWords セミナー情報をご参照いただけますので、あわせてご利用ください。

Google AdWords オンライン教室では、いつでもご都合にあわせてご覧いただける録画セミナーもご用意しています。Google AdWords オンライン教室
の「ビデオセミナー」欄より、ご覧になりたいセミナーをお選びください。画面の指示に従ってセミナー登録のための必要事項を入力すると、すぐにセミナーが再生されます。

ライブでのオンラインセミナー、ビデオセミナー共に皆様のご利用を心よりお待ちしております。

2010 年 10 月 20 日
Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス

Google Analytics はGoogle の堅牢でグローバルなインフラを用いて非常に多くのデータを処理しながら、信頼性と拡張性の向上を目的としたシステムのアップグレードをおこなっています。この度ユーザーの皆様にシステムのステータスを簡単にご確認いただけるように Google Analytics ステータス ダッシュボード(日本語版) を公開させていただきましたので、お知らせいたします。

*ダッシュボードで確認できる項目
  • データ収集 : ウェブ サイトで発生したトラフィックデータが Google Analytics によって正しく収集されているかどうか
  • ウェブレポート : ユーザーがアカウントにログインをしてレポートを正しく利用できるかどうか
  • GData API : Google Analytics APIs が動作しているかどうか

[クリックすると画像が大きくなります]











このダッシュボードで世界中のどこからでも Google Analytics のステータスをご確認いただけます。またこのダッシュボードの情報は RSS フィードから取得することも可能です。

2010 年 8 月 28 日
Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス

すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、ウェブサイトの構築・運用やウェブのマーケティング、ブランディング、コンサルティングなどをおこなう株式会社 ミツエーリンクスが Google Analytics 認定パートナー(Google Analytics Certified Partners)に加わりました(株式会社 ミツエーリンクスのプレスリリースはこちら)。尚、現在のところ日本ではアユダンテ株式会社を含む 2 社が GACP を取得しています。

Google Analytics 認定パートナー プログラムでは、グーグルによる十分な審査を通過し、厳格な資格基準を満たしたパートナー企業からユーザーの皆様へ解析結果を有効に活用するコンサルティングや、導入にあたってのアドバイス、トレーニングなどのサービスを提供させていただきます。またパートナー企業へはグーグルから Google Analytics の最新機能や情報の提供など様々な形でサポートを行います。












Google Analytics 認定パートナー プログラムへご興味をお持ちの企業様はこちらの応募要項をご覧ください。

2010 年 8 月 9 日
Posted by 武内 啓恵 クライアント サービス

昨年の 10 月に公開したインテリジェンスのアラート機能はウェブサイトのトラフィックの増減をモニターし重要な変化を自動的に検出する機能です。今回はあらためてインテリジェンスの自動アラートおよびカスタムアラートの利用方法についてご紹介いたします。

* 自動アラート
インテリジェンスはウェブサイトの過去のパフォーマンスを分析して、トラフィック状況を予測しています。この予測値と実際の数値の差異を自動的に検知するのが自動アラートです。

[クリックすると画像が大きくなります]















アラートが発生すると緑色の棒グラフが表示されます。全ての統計情報の右側にある [重要度] の評価から各ディメンションまたは指標の変化の影響度をはかることができます。


* 自動アラートの活用
皆様は直帰率を確認する際、どのレポートを使用していますか? 例えばマイレポートに表示される直帰率ではトラフィック全体の状況は確認できますが、ディメンション毎の直帰率を把握することはできません。ディメンションまでブレイクダウンをおこない重要な参照元やキーワードの直帰率をモニターしている方もいらっしゃると思いますが、モニターをおこなっていない特定地域からの直帰率に変化があったとしても、それを把握することは難しいと思います。

自動アラートでは、下図の様にカルフォルニア州のユーザーの直帰率が予測される結果よりも高い値になったことを感知してアラートを発生させるので、ユーザーはこの自動アラートの結果に基づきカリフォルニア州から直帰率が高くなった理由をすぐさま調査できます。












また調査の際はアラートの [セグメントの作成] 機能を是非ご利用ください。例の場合ですと地域ディメンションで California を条件にしたカスタム セグメントをワンタッチで作成できるので、レポートデータを California から訪問したユーザーにセグメント化して調査をおこなうことができます。














自動アラートの詳細につきましては、自動アラートについてのビデオ(英語)からもご覧いただけます。


* カスタムアラート
インテリジェンスレポートのカスタムアラートをご利用いただくと、任意の条件でアラートを作成することが出来ます。カスタムアラートは様々な用途で使うことが可能となっておりますので、どのタイミングでどのワークフローに組み込むかはユーザーの皆様によってカスタマイズすることが可能です。

例えば恒常的に利益を上げている特定の優良サイト群を対象に、収益が一定額下がった場合にアラートを発生させることもできます。またアラートの発生をメールにて通知するように設定することも可能です。

カスタムアラートは下記の手順で簡単に作成していただくことが出来ます。
  1. まずは対象のプロファイルからレポート画面を表示します。
  2. [新しいアラートを作成] をクリックします。













  1. アラートに分かりやすい名前を付けます。
  2. [期間] の横にあるプルダウン メニューでアラートが実行される頻度を選択します。
  3. プロファイルに登録されているユーザーにメールを送信する場合、[このアラートが発生したときに自分と次の相手にメールで通知] というチェックボックスをオンにします。
  4. カスタム アラートの条件を選択します。
  5. 最後に [適用] をクリックして終了します。














また、こちらのビデオでは、カスタムアラートをキャンペーン管理ツールとしてどのように活用するかをご覧いただけますので宜しければご覧ください。


* AdWords インテリジェンス
最後に、最近新しく公開した機能をご紹介いたします。これは AdWords レポートに含まれる各ディメンション(キャンペーン、広告グループ、キーワード)、指標(CPC、CTR、インプレッション、クリック数、費用)に基づいた自動アラートを受け取る事ができる機能です。こちらも合わせて効果的な広告運用に是非ご活用ください。

2010 年 7 月 3 日
Posted by Analytics チーム

先週行ったある変更によって、一部のセッションとキャンペーンデータが正しく処理されない問題が発生していた事をお知らせいたします。

トラフィックデータ自体は全て収集されていますが、レポート画面では 6 月 23 日から 29 日(太平洋時間)の期間で、セッションとキャンペーンデータが一部欠落した状態となっています。この期間のデータは 7 月 12 日の週に再処理を行う予定となっておりますので今しばらくお待ちください。この問題の影響範囲はサイトによって異なりますが、新規セッションや新規キャンペーンの規模が大きいほど影響を受ける傾向にあります。

繰り返しのご案内になりますが、再処理後はレポート画面で全てのデータを正しい状態でご確認いただけるようになります。この再処理が完了した際には、再びブログにてお知らせいたします。ユーザーの皆様にはご不便をお掛けしていることを心よりお詫び申し上げます。

2010 年 6 月 30 日
Posted by 武内 啓恵 クライアント サービス

既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、トラフィック セクションの AdWords レポートでは下記に紹介する 3 種類の新規レポートと複数の新規ディメンションや指標をご利用いただけるようになりました。これにより AdWords キャンペーンの状況を今まで以上に詳細に分析することができます。


*時間帯レポート
一週間の内で広告効果が最も高い曜日や、一日の内でキャンペーンの効果が最も高い時間帯を確認する事できるので、特定の時間帯のキャンペーンの入札単価を調整できるAdWords の広告のスケジュール機能と併用して最も効果的な入札をおこなえます。

クリックすると画像が大きくなります





*リンク先 URL レポート
最も効果の高いリンク先 URL をご存知ですか? このレポートではリンク先 URL ごとにパフォーマンスを確認する事ができます。セカンダリーディメンションからキーワードを選択すれば最も効果の高い [キーワード x リンク先 URL] の組み合わせを確認できます。同様に [キャンペーン x リンク先 URL]、[広告グループ x リンク先 URL] 等の組み合わせでデータをブレイクダウンすることも可能です。








*プレースメント レポート
プレイスメントレポートでは Google ディスプレイ ネットワーク上の広告効果をご確認いただけます。広告キャンペーンのポスト クリック効果に関する詳細情報からターゲットすべきウェブ サイトを特定することが可能です。または手動プレースメントを利用して エンゲージメントの低いトラフィック(滞在時間や閲覧ページ数が低いセッション等)をもたらしているサイトを特定して除外したり、効果が望めるサイトを特定してターゲットを絞り込んで広告を表示したりすることも可能です。








*新しい 10 の AdWords 関連ディメンション
新しいディメンションで広告の多角的な分析が可能になりました。例えば、部分一致、フレーズ一致、完全一致のマッチ タイプによる効果の違いを比較したり、検索クエリ ディメンションで、ユーザーが広告をクリックした際に用いた検索クエリ毎の効果の違いやポスト クリック効果を比較したりできます。












*キャンペーンとキーワードレポートの [クリック数] タブ
スコアボード上部の [クリック数] タブでは、広告キャンペーン、広告グループ、キーワードの各レベルで広告効果をご確認いただけます。また [コンバージョン] タブ、[e コマース] タブと組み合わせて、AdWords の総合的な効果を調査することもできます。










*新しい AdWords レポートの利用方法
Google Analytics で AdWords レポートの利用を開始するには、Analytics アカウントとAdWords アカウントをリンクする必要がございます。リンク後は自動タグ設定費用データのインポート設定が有効であることをご確認ください。レポートはトラフィックセクション内の [AdWords] からご利用いただけます。

2010 年 5 月 27 日
Posted by Analytics チーム

ウェブサイトの運営に関る多くの方々は、ウェブサイトを改善するために Google Analytics や他のウェブ解析ツールを使用して、サイトの訪問者の行動を分析なさっているとおもいます。

我々は Google Analytics を堅牢で信頼できるウェブ プラットフォームにするのと同時に、ウェブサイトの訪問者のプライバイシーと信頼の確保をするために日々努力を続けています。昨日我々はウェブサイトの運営者とサイトの訪問者向けに、プライバシーの保護に関る新しい機能を公開させていただきました。


* Google Analytics オプトアウト アドオン
まず、はじめにご紹介したいのは、 Google Analytics オプトアウト アドオンです。このオプトアウト機能をご利用のブラウザに追加することで Google Analytics によるトラッキングを無効化できます。このアドオンは訪問者が Google Analytics を導入しているウェブサイトへアクセスした際、トラッキング コード (ga.js) がアクセス データを送信しないように機能します。現在公開しているオプトアウト アドオンのベータ版は Internet Explorer、Firefox、Chrome でご利用いただけます。ダウンロードはこちらからお願いいたします。 : tools.google.com/dlpage/gaoptout


* IP アドレス マスキング オプション
次にご紹介するこのオプションは、ウェブサイトの訪問者のプライバシーに配慮した、ウェブサイトの運営者向けの機能で、訪問者の IP アドレスを一部匿名化した状態で Google Analytics に記録することができます。

Google Analytics は訪問者の IP アドレスを使用して地域レポートを作成していますが、このオプションを有効にすると IP アドレスの情報を部分的に利用した地域レポートを作成することが可能になります。

ご注意いただきたいのは、この機能を有効にした場合、本来の地域レポートと比較すると若干大まかなデータに基づいた地域レポートが作成される点にあります。このオプションの導入方法の詳細につきましてはこちらのページをご覧ください(英語)。 : http://code.google.com/apis/analytics/docs/gaJS/gaJSApi_gat.html

2010 年 5 月 24 日
Posted by Analytics チーム

今回ご紹介する WWF Japan は、自然保護、地球環境の保全を支援する世界的な団体です。そのWWF Japan が 2009 年の 10 月にサイトの大規模なリニューアルを行い、インターネット経由の支援の量と金額を向上させることに成功しました。そのリニューアルの前後で、Google Analytics によるアクセスの分析が徹底的に行なわれ、リニューアルの成果に結び付きました。
















* リニューアルの背景
WWF Japan がウェブ サイトを立ち上げたのは約 10 年前です。その後、専任の運用者が明確にはいない中、日々活動報告やお知らせを継ぎ足していき、総ページ数は 2,000 ページを超える規模になっていました。はじめはわずかだったインターネット経由の支援も、ここ最近は個人の寄付全体の半分近くがインターネットから申し込まれるまでになっていました。

こういった状況からインターネットの重要性とさらなる改善の必要性は理解していましたが、いったいどこから改善に手をつけたらよいのか分からない状態が続いていました。大事なリニューアルを客観的な根拠をもとに成功させたいと考える WWF Japan と、アクセス解析で社会貢献に取り組みたいと考えていたアクセス解析イニシアチブが出会ったことで、リニューアルのプロジェクトが一気に進みます。

アクセス解析イニシアチブは、2009年 4 月に立ちあがったばかりのアクセス解析に取り組む人々の協議会です。参加したのは、大小の事業会社でアクセス解析に取り組むウェブマスターや、制作会社、マーケティングコンサル会社など、いずれもアクセス解析のスキルアップをしたい、と思ってあつまった10 数社、25 名のチームで Google Analytics 認定パートナーアユダンテ株式会社も含まれています。

WWF Japan は、以前からウェブ サイトに導入していた Google Analytics のアクセス解析データをすべて、このチームに公開するというリスクを乗り越え世界的にもあまり例を見ない画期的なワークショップによるチーム解析の試みが実現しました。


* コンバージョン改善に貢献したアクセス解析
その後、このワークショップにも参加したWeb 制作とコンサルティング会社が、ワークショップの解析結果をもとにリニューアルを実施します。2009 年の 10 月 にサイトをリニューアルしてから年会員の入会や寄付の申し込みが大幅に増加し、リニューアル前の半年間と比較すると、コンバージョン数(会員の入会数)が約 2倍(+ 105 %)という大幅な改善になっています。その間、セッション数やユニークユーザーの増加はほとんどありません。主な指標の変化は下記の通りです。

コンバージョン
  • コンバージョン数(会員の入会)+105.20%
  • コンバージョン数(寄付 + 79.41%
  • コンバージョン数(キャンペーン) +129.71%

訪問数
  • セッション数 +7.58%
  • ユニークユーザー数 +8.15%

コンテンツ利用状況
  • ページビュー +3.77%
  • 平均ページビュー -3.55%
  • サイト滞在時間 -0.73%
  • 直帰率 -1.38%

比較期間
  • リニューアル後 : 2009年10月20日~2010年4月13日
  • リニューアル前 : 2009年 4月28日~2009年10月19日

* 実際の分析のステップ
実際におこなわれた分析は、下記 3 つのステップで進められました。

ステップ 1 改善の方針 ~ 新規訪問者の獲得かサイト内改善か
まず、WWF Japan のサイト全体を分析する視点から、ユーザー数は多いのにコンバージョンが極端に少ないということがわかりました。そのため、寄付を増やすにはむやみに新しいユーザーを呼び込むのではなく、アクセスは現状のままでコンバージョン率を向上させる方が重要だという判断になりました。

ステップ 2 入口の分析 ~ トップページなのか活動ページなのか
次に閲覧開始ページの分析から、サイトの入口とユーザーのタイプが大きく 2 つに分かれていることがわかりました。一つはトップページ、それも「WWF」という検索キーワードで訪問してトップページに来るような「ブランド指名」の訪問者です。もう一つは、ニュースサイトなどからリンクをたどって訪れる動物や地球環境についての話題に関心のあるユーザーです。この入口は膨大な「活動について」のページが入口になっていて、検索キーワードも閲覧開始ページも多種多様でロングテールになっていることがわかりました。

ステップ 3 サイト内遷移の分析 ~ ボトルネックはどこか
次にそれぞれの入口ページからのボトルネックを調査しました。トップページから訪問したユーザーは、寄付の説明ページまではいくものの、そこから申し込みに進む数が極端に少ない状況がわかりました。一方「活動について」のページから訪問したユーザーは、他のページを閲覧せずに直帰してしまう場合が多いということがわかりました。

上記の分析結果から、対策として下記の二つが改善のポイントとして浮かび上がりました。
  1. トップページのラベリングの改善
  2. 寄付の説明ページのわかりやすさの改善
  3. 活動についてのページから、サイト内へ誘導するリンクの関連性の強化
これらの改善案を実際に適用した結果、前述したサポーター登録数の倍増、という結果に結びつきました。


*分析時に有効だった主な Google Analytics の機能や解析手法
上記の分析の過程で使用したGoogle Analytics の機能や有効だった解析手法は下記の通りです。

外部ドメインにあるASPの計測  
WWF Japan では会員登録や寄付申込に、外部の ASP を使用していたため標準のトラッキングコードによる分析ができませんでした。そこで登録や申し込みの完了ページを自社ドメインに戻すことで標準のコードを使用して分析ができるようになりました。この解析手法の詳細につきましてはこちらのページをご覧ください。

E コマース機能と目標値
E コマース機能目標値を使用してコンバージョン毎に売上げを記録するように設定しました。このように設定するとアクセス解析のデータを金額ベースで分析することが可能になります。その結果、例えばセッション数が多くても金額ベースでは効果が少ない参照元や、逆にセッション数は少なくても効果の高いキーワード等が見えてきました。

コンバージョンから遡った分析
アドバンス セグメントを使って、コンバージョンしたユーザーだけにレポート データを絞り込み、会員登録や寄付申込を行う際の流入経路や、サイト内の遷移を分析しました。これによりロイヤルユーザーの訪問傾向やサイト内での動向を詳細に分析することができました。

閲覧開始ページの分析
ページ遷移レポートを使用して、入口ページから次にどのページへ移動したかを分析して、作り手の意図とユーザーの意思とのギャップを明らかにする事で、ランディングページの改善点がわかってきました。

キーワードによるセグメント
前述のコンバージョンしたユーザーの分析だけでなく、セグメントの対象を検索キーワードにして「WWF」を検索キーワードに含むユーザーの分析や、新規ユーザーとリピーターによる傾向の違い等を分析しました。


* リニューアル後、さらに PDCA の「C」の分析を実施
アクセス解析イニシアチブでは、さらにリニューアルから3か月以上経過した3月にも、やはり25名のワークショップを実施しました。PDCA サイクルを、計画フェーズ ( Plan ) と、検証フェーズ (Check) で、Google Analytics によるアクセス解析を実施し、さらにここからの改善の取り組みを継続的に進めています。

WWF Japan三間淳吉氏のコメント
「今回のリニューアルとその成果は、アクセス解析イニシアチブと取り組んだ Google Analytics によるワークショップがなければ実現できなかったと考えています。説得力のある問題点の指摘と改善方針が得られたことで、サイト改善を強力に推し進めることができました。また、ワークショップというユニークな試みを通じ、局内でもウェブに対する理解が非常に深まったと考えています」
















なお、アクセス解析イニシアチブは、引き続きアクセス解析を通じた社会貢献の取り組みを行っていく計画で、今年度(2010年4月から2011年3月末まで)も引き続き、新たにアクセス解析を通じたサイト改善に取り組みたい NPO や、NGO、地方自治体などのワークショップへのデータ提供を募集しているとのことです。

詳しくはアクセス解析イニシアチブのサイトをご覧ください。

2010 年 5 月 17 日
Posted by Analytics チーム

Google Analytics は、開発者、ツール、ユーザー、パートナーで形成されたエコシステムを基盤に成長を続けるプロダクトです。

Google Analytics を使用したビジネス ソリューションを提供している、Google Analytics 認定パートナー(旧Google Analytics 認定コンサルタント)や、Google Analytics をプラットフォームにしてアプリケーションを作成している開発者、そしてユーザーの皆様と共に Google Analytics は日々成長を遂げています。今回はこのエコシステムに関わる、いくつかの新しいサービスや機能のアップデートについて紹介させていただきます。


*アプリケーション ギャラリー
先日アメリカのサンノゼにて開催されました eMetric サミットにおいて、私どもは Google Analytics App Gallery を発表しました。このギャラリーには現在のところ、38 のアプリケーションが登録されています。

例えば、エクセルシートにて Analytics のデータ分析を行うことができる Excellent Analytics というツールや、Wordpress で作成したウェブサイト全体に Google Analytics を自動的に導入できる Analyticator for Wordpress など、多種多様なアプリケーションが登録されております (英語) 。開発者の皆様は、こちらより Google Analytics App Gallery にアプリケーションを公開する手順をご確認いただけます。


* AdWords レポートのリニューアル
多くの広告主様にご利用いただいている Google AdWords もこのエコシステムにはかかせない要素の一つです。AdWords をご利用いただき、ウェブサイトのトラフィックを増やし、Google Analytics のレポートにてトラフィックのパフォーマンスをモニターすることができます。

この度、Google Analytics の AdWords セクションで、より多くのディメンションや指標をご利用いただけるよう大幅なリニューアルを行いました。例えば AdWords のトラフィックデータを、実際に検索時に使用された検索クエリや、キーワードのマッチタイプ、広告掲載ネットワークなどの新しいディメンション別に参照することができます。また時間帯別、リンク先 URL 別などの新しいレポートも追加しました。このレポートの詳細につきましては、下記の動画をご覧ください (英語)




* Google Analytics API
Google Analytics の API を通じて AdWords に関するデータにアクセスすることができるようになりました。そのため AdWords と Google Analytics を連動させたデータ分析や自動化等も可能です。API の詳細に関しては Google Code サイトをご覧ください。


* 非同期トラッキングコード
昨年 12 月に公開した非同期トラッキングコードが、標準のトラッキングコードとしてご利用いただけるようになりました。新たにプロファイルを作成した際、標準のトラッキングコードとして、トラッキングコード設定ウィザードに表示されます。既存のコードから非同期トラッキングコードへのアップグレードの詳細につきましてはこちらのヘルプページ (英語) をご覧ください。

2010 年 4 月 15 日
Posted by 小杉 国太郎 クライアント サービス

2010 年 4 月 21 日(水)、株式会社インプレスジャパン様主催の、モバイル アクセス解析およびモバイル向け AdSense 製品のセミナーが開催されます。

弊社の担当者が、モバイルサイトをより活用するための解析方法、モバイルサイトの収益を最大化するための方法や活用事例、さらに iPhone や Android などハイエンド モバイル アプリケーションの収益化などをご説明します。


第 1 部 Google Analytics モバイル解析の最新情報
講師:中島弘樹(グーグル株式会社 オンラインセールス プロダクト スペシャリスト モバイル担当)

第 2 部 モバイルサイトの収益化を実現する AdSense
講師:井元直子(グーグル株式会社 アドセンス オンライン モバイル担当)

第 3 部 モバイルマーケット概況と最新ケータイ検索状況
講師:村上勇一郎(株式会社ドコモ・ドットコム ビジネス開発部 マネージャー)

第 4 部 パネルディスカッション
パネラー:中島弘樹、井元直子、村上勇一郎
モデレーター: 藤井貴志(株式会社インプレスジャパン クリエイティブビジネス編集部編集長)


お申込み方法や、セミナーの詳細情報につきましては、下記のページをご参照ください。
http://direct.ips.co.jp/book/ihtml/crebiz/20100421_seminar/

皆様のお越しをお待ちしております。

2010 年 4 月 5 日
Posted by 武内 啓恵 クライアント サービス

前回の投稿では、Google Analytics のトラッキング コードのインストール方法をご紹介しました。 通常はコードをインストールしてからおおよそ 24 時間程度経過するとレポートにデータが表示されます。

24 時間を経過してもデータが表示されない場合、フィルタがデータの表示を妨げているか、トラフィック データ自体が収集されていない可能性があります。今回はこれらの問題を引き起こす原因および解決方法について解説したいと思います。


*フィルタがデータの表示を妨げている
フィルタは条件を指定してレポートに表示するデータを加工することができる機能です。このフィルタを不適切な条件でプロファイルに適用すると、レポートのデータが表示されない場合があります。これは、複数の一致フィルタを設定している場合に多く発生します。

例えば、存在しないフィルタ パターンを定義した一致フィルタや、リクエスト URI などの特定のデータ フィールドを対象にした複数の一致フィルタを適用したプロファイルには条件に一致するデータが存在しないことから、レポートにデータを表示がされません。

下記のフィルタの使用方法に関する記事をご覧いただき、ご自身のアカウントのフィルタの設定状況をご確認ください。

フィルタとは (Google Analytics ヘルプ)
フィルタ作成時のポイント – プロファイルの活用法 (Google Analytics 公式ブログ)
フィルタ作成時のポイント – カスタムフィルタ (Google Analytics 公式ブログ)


* トラフィック データ自体が収集されていない
トラッキング コードの記述にあやまりがあると、コードが正しく機能しないため、アクセス データ自体を収集できません。例えば、ワード プロセッサにペーストしたトラッキング コードをコピーしてから HTML ソースに貼り付けると、余分なスペースや改行が追加される可能性があります。

不要な改行によりトラッキングコードエラーになる場合の例:
document.write(unescape("%3Cscript src='" + gaJsHost + "google-analytics.com/ga.js'

type='text/javascript'%3E%3C/script%3E"));

正しいトラッキングコードの例:
document.write(unescape("%3Cscript src='" + gaJsHost + "google-analytics.com/ga.js'
type='text/javascript'%3E%3C/script%3E"));

トラッキングコードは、前回の投稿にてご案内した方法で、トラッキング コード設定ウィザードからコピーしたものをそのまま、サイトのHTMLに貼り付けてください。

※ 既に Analytics のトラッキング コードを設置しているページに、新たにトラッキング コードをインストールした場合もデータを収集することができません。トラッキング コードのスニペットは、ページに 2 つ以上設置することはできないので、ご注意ください。


* Urchin ソフトウェアを使用している
Google Analytics の他に、Urchin ソフトウェアを実行している場合、 __utm.js と urchin.js の干渉により、Google Analytics のサーバーへデータを送信していない可能性があります。この問題は Analytics のトラッキング コードをカスタマイズすることで解消できます。トラッキング コード設定ウィザードの[アドバンス] > [Urchin ソフトウェアを使用して既にトラッキングしています]を選択して、コードのカスタマイズと他に必要な追加手順をご確認ください

[クリックすると画像が大きくなります]













* レポートにデータが表示される前にコードのインストール状況を検証する方法
Google Analytics はトラッキング コードを実行する度に、_utm.gif というシングル ピクセルの透過 GIF 画像をデータ収集サーバーへリクエストして、同時にレポートで使用するデータを送信しています。

このリクエストの状況を確認することで、コードが正しく機能しているかどうかを検証することが可能です。ややアドバンスな取り組みになりますが、Google Code Site (英語) で詳細な方法を解説していますので、宜しければご覧ください。

Troubleshooting the Tracking Code ( Google Code Site )

2010 年 3 月 20 日
Posted by Amy Chang, Group Product Manager, Google Analytics

Google Analytics はウェブサイトのトラフィック データとマーケティングの効率性をサイト所有者に提供するのと同様に、インターネット利用者のプライバシーの保護も重要だと認識しております。そのため、以前より Google Analytics によるトラッキングをインターネット利用者の意志で選択できる方法を模索してきました。

この度、その手段としてブラウザのプラグインを使用したトラッキングのオプトアウト機能を提供させていただくことになりました。インターネット利用者は、この機能を使用して Google Analytics によるトラッキングを無効にすることができます。現在、最終的な開発とテストを行っており、今後数週間の内に皆様にご利用いただける予定となっております。

2010 年 3 月 19 日
Posted by 武内 啓恵 クライアント サービス

Google Analytics でアクセス解析を始めるには、まず最初に Google Analytics のトラッキングコードをウェブサイトにインストールする必要があります。コードのインストールには HTML や JavaScript の基礎的な知識が必要になりますが、作業自体は非常に簡単です。尚、現在アカウントをお持ちではない方は、まず、こちらをご覧いただき、アカウントを作成した上で下記のステップへお進みください。

* ステップ 1 :トラッキングコードの取得
まず、Google Analyticsへログインします。アカウントのサマリーページにリストされた該当プロファイルの操作列で[編集」をクリックして、[サイトプロファイル情報」 ボックスの右上の「ステータスを確認」をクリックしてください。

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次に [トラッキング コードの追加手順] セクションの[トラッキング コード設定ウィザード] に従い必要に応じてトラッキング コードをカスタマイズします。通常は [標準] タブから[単一のドメイン (デフォルト)] を選択していただければ結構です。ウィザードの操作が終わったら、画面右側に表示されたコードをコピーしてください。














※ Google Analytics には、上記の [トラッキング コード 設定ウィザード] から取得できる、標準のコード以外に、最新の非同期トラッキング コードもご利用いただけます。このコードの詳細につきましてはこちらのブログ記事をご覧ください。


* ステップ 2 :ページへのトラッキングコードの設置
トラッキング コードは全ての解析対象ページに設置してください。Google Analytics は、トラッキング コードを設置していないページへのアクセスを記録することができません。例えばトップページや広告のリンク先ページなど、サイトの一部のページにトラッキング コードを設置している場合、サイト全体の利用状況を確認する事はできなくなります。

設置はHTML ファイルに直接記述するか、サーバーサイド インクルード (SSI) などの方法で、解析するすべてのページの </body> タグの直前にトラッキング コードを記述してください。









* ステップ 3 :データ反映
Google Analytics のレポートは、通常、24 時間ごとに更新されます。このため、レポートでデータをご覧いただくには、最初にトラッキング コードを設置してから、24 時間程度お待ちいただく必要があります。


* トラッキング コード設置後のステップ
トラッキングコードの設置が完了いたしましたら、必要に応じて下記の項目をお試しください。

・コンバージョンの目標と到達プロセスの設定
広告を含むトラフィックの効果測定に必要なコンバージョンに関する統計情報を収集するためには、コンバージョンの目標と到達プロセスを設定していただく必要がございます。詳細につきましてはこちらのブログ記事をご覧下さい

・AdWordsアカウントへのリンク
AdWordsをご利用のお客様は、Analyticsとリンクをしていただくことで、より詳細な広告パフォーマンスの分析が可能になります。リンク方法の詳細につきましてはこちらのヘルプ記事をご覧下さい。

・フィルタ機能によるデータを加工
データを任意の条件でセグメントしたり、データを書き換えたりして、レポートを作成する場合は、フィルタ機能をご利用ください。フィルタ作成の詳細につきましてはこちらのブログ記事をご覧ください。

2010 年 3 月 11 日
Posted by サーチクオリティチーム

本日は、サーチクオリティチームより、ウェブマスターヘルプフォーラムアンケートのお知らせです。
ウェブマスターヘルプフォーラムで は、フォーラム開設 1 周年を記念してフォーラムユーザーの皆様を対象としたアンケートを実施中です。

この Analytics 日本版 公式ブログをご覧の皆様の中にも、ウェブマスターヘルプフォーラムをご利用の方がいらっしゃるかと思います。
ウェブマスターヘルプフォーラムをより良いフォーラムにするために、ぜひ皆様の声をお聞かせください!

アンケートの詳細は こちら をご覧ください。

2010 年 3 月 1 日
Posted by 武内 啓恵 クライアント サービス

お客様からはよく下記のような、アカウント管理に関するお問い合わせを頂戴します。

質問 A:「現在Google Analyticsを利用しています。先日新しいウェブ サイトを開設したためそちらでも Google Analytics を利用したいと考えています。知人に相談すると新しいアカウントを取得した方がよいと言われたのですが、メールアドレスを別途用意する必要があるでしょうか。」

質問 B:「AdWords アカウントと 2つの Analytics アカウント(UA-XXXXX-3、UA-XXXXX-5。XXXXXは同じ数字) を連携することは可能ですか?」

質問 A はアカウントとログイン メールアドレスを混同なさっているケースです。質問 B はアカウントとプロファイルを混同なさっているケースになります。アカウントの効率的な管理にはこれらの概念の正しい理解が必要になります。そこで今回はアカウントを構成する 3 つの要素について解説させていただきます。


* アカウントの概要
Google Analytics におけるアカウントとはアカウント毎に個別につけられる番号で管理されています。具体的にはウェブ プロパティ ID (UA-XXXX-Y) の XXXX で管理しています。Y の部分はプロファイル番号になります。このプロファイルは 1 アカウントにつき最大 50 まで作成することが可能です。なお、ログインの際にこのウェブプロパティ ID を意識していただく必要はなく、ログイン操作はアカウントに登録されているメールアドレスとパスワードで行います。

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* ログイン メールアドレス ( Google アカウント)
Google Analytics はログイン用の ID に、Google アカウントに登録されたメールアドレスを使用しています。このGoogle アカウントは、Gmailやカレンダー、Blogger など多くの 製品で、ユーザーを認証するために使用されています。Google アカウントの詳細につきましてはこちらをご覧ください。

Google Analytics では上図のように、このログイン メールアドレスを複数のアカウントに登録することができます。一度 Analytics にログインすれば画面右上のプルダウン メニュー [Analytics アカウント] から登録済みの他のアカウントに切り替える事ができます。


*アカウント
アカウントは複数のプロファイルの集合です。1 つのアカウントに最大 50 個のプロファイルを作成することが可能です。また1 つのアカウントにはユーザーとして複数のログイン メールアドレスを登録できます。この際、管理者権限とレポート閲覧権限の 2 つのユーザー権限を選択することができます。管理者権限は全てのプロファイル設定を編集することができます。レポート閲覧権限は、特定のプロファイルのレポートを閲覧することはできますが、諸設定の編集はできません。このユーザーの権限設定の詳細につきましてはこちらをご覧ください。


* プロファイル
プロファイルとは、レポートビューとレポートを定義する諸設定を指します。 設定にはコンバージョンの目標やフィルタ、デフォルトのページ等が含まれます。特にコンバージョンの目標やフィルタの設定によって、レポートに表示されるデータは大きく変わります。このプロファイルの詳細につきましてはこちらをご覧ください。

またプロファイルには、新規プロファイルと既存のプロファイルを複製したプロファイルの2種類があります。これはプロファイルを作成する際、下図のラジオボタンで選択することができます。












・新規プロファイル
通常 1 つのアカウント内で複数のウェブサイトをトラッキングする場合、サイトごとに新規のプロファイルを作成します。新規プロファイル作成方法の詳細につきましてはこちらをご覧ください。

・複製したプロファイル
1 つのプロファイルで 21 個以上のコンバージョンの目標を設定する場合はプロファイルを複製することで、新たに 20 個の目標をトラッキングすることができます。また、フィルタ機能を活用してデータを加工する場合は、フィルタ用のプロファイルを複製することをお勧めしています。プロファイルの複製方法の詳細はこちらをご覧ください。

2010 年 2 月 26 日
Posted by Google Analytics チーム

Google Analytics は増加するアカウントに対するシステムの信頼性と拡張性の向上を目的としたシステムのアップグレードをおこないます。期間は2週間を予定しており、この期間中は何度かシステム メンテナンスが発生します。

システム メンテナンス中は新規アカウントの作成やプロファイルの作成、フィルタ設定、コンバージョンの目標設定、ユーザーマネージャの操作など管理者権限でおこなうことのできるアカウント操作が一時的に制限されます。

メンテナンスの期間は事前に Google Analytics の管理画面にてお知らせいたしますのでご確認ください。また、レポートの更新が遅れる場合もございますが、データ収集は継続して行われており、メンテナンス終了次第ご確認いただけますのでご安心ください。


※ Google ウェブサイト オプティマイザーのユーザー様へ
今回のシステム アップグレードはウェブサイト オプティマイザーでも同様におこなわれます。実行中のテストのデータ収集は継続しておこなわれますが、新たなテストの作成や、実行中のテストを変更するなどの編集作業ができなくなりますのでご注意ください。

2010 年 2 月 1 日
Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス

キャンペーン変数を使用して、Overture (現 Yahoo! Japan リスティング広告) などのキーワード広告をトラッキングなさっているお客様からよく下記のようなお問い合わせを頂戴します。

質問:
「Overture のキーワードに (not set) が含まれるのは何故ですか?コンバージョンも記録されているので、できればキーワードを特定したいのですが可能でしょうか。」

回答:
「キャンペーン変数でトラッキングしている広告のキーワードに (not set) が表示されるセッションは『参照元が検索エンジンの検索結果ページ以外の訪問』や『リダイレクト等で参照元の情報を取得できなかった訪問』のようにキーワード情報を持たないセッションとお考えください。」というのが、一般的な回答になります。(Overture のトラッキングの詳細につきましてはこちらの記事をご覧ください)

今回は前者の『参照元が検索エンジンの検索結果以外のページだった場合』について、もう少し踏み込んで解説をしてみたいと思います。

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* (not set) が表示される原因
検索エンジンの検索結果以外のページに表示された広告がクリックされた場合、Google Analytics はキーワードの情報を取得できないため、キーワードは (not set) と記録されます。

しかし [参照元 / メディア] には、キャンペーン変数の utm_source と utm_medium の情報が採用されるので、結果として [Overture / cpc] のキーワード レポートに (not set) が記録されます。

このように広告がクリックされたページを検索結果ページとして扱わないケースは、大別すると下記の 2 つになります。

A) 広告がクリックされたページが ga.js または urchin.js で検索エンジンとして定義されていない
Google Analytics は JavaScript ファイル(ga.js または urchin.js)で定義した検索エンジン以外は参照サイトとして扱います。(この仕様の詳細につきましてはこちらのブログ記事をご覧ください)

例えば Yahoo! Japan リスティング広告の提携パートナーの中には、この JavaScript ファイル で検索エンジンとして定義されていないサイトがあります。これらのサイトの検索結果ページで広告がクリックされた場合、キーワードの情報は無視されるので、キーワード レポートには (not set) が表示されます。


B) 広告がクリックされたページが検索結果ページではない
Yahoo! Japan リスティング広告には、ユーザーの検索キーワードにマッチした広告を表示するタイプと、ユーザーが閲覧しているページの内容にマッチした広告を表示するタイプがあります。

後者は、Yahoo!カテゴリなどに表示される広告で、そもそもユーザーの検索キーワードが存在しません。そのためこのタイプの広告がクリックされた場合、キーワードは (not set) と記録されます。


* (not set) の解決方法
上記の (A) の場合、トラッキングコードをカスタマイズして、Yahoo! Japan リスティング広告の提携パートナーサイトを検索エンジンとして定義することで、正しいキーワードを記録することができます(このカスタマイズの詳細につきましてはこちらのヘルプ記事をご覧ください)。

(B) の場合はそもそもキーワードの情報がないため (not set) を解消することはできませんが、検索結果以外の(ページの内容にマッチした)広告からの流入と考えていただくことができます。

尚、上記の方法でも過去のデータを修正することはできないので、ご注意ください。

2010 年 2 月 1 日
Posted by 中島弘樹 プロダクト スペシャリスト チーム

携帯電話でのインターネット利用は世界中で増え続けており、携帯ユーザーをターゲットすることで、より多くのユーザーやチャネルへのリーチ拡大が期待できます。そのためにはモバイル ユーザーの行動を分析することが重要となってきます。昨年 10 月に Google Analytics の新機能の 1 つとして携帯アクセス解析機能をご紹介しましたが、この度、Google Analytics が日本の携帯端末に対応したことをお知らせします。広告主様やサイト運営者様は、通常のウェブサイトに加え、携帯向けのウェブサイトの解析もできるようになっています。

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モバイル向けトラッキング コードの取得
  1. モバイル用に新規プロファイルを追加します。(アカウントは既存のものがご利用になれます)
  2. 通常のトラッキング コードの取得方法と同じ画面を開きます。
  3. [アドバンス] タブをクリックして開きます。
  4. ❶ で [携帯電話向けのサイト] を選択します。
  5. PHP, Perl, JSP, ASPX の中から言語を選択します。(ご利用のサーバーがこれらの言語のいずれかをサポートしていることをご確認ください。)
  6. ❷ で、選択した言語のコードが 2 つ表示されるので、指定された場所にコードを実装します。
  7. ❸ から、選択した言語の ga ファイルをダウンロードし、アクセス解析を行うサイトのルート ディレクトリにアップロードします。
これで、準備は完了です。Analytics のレポート上に携帯ユーザーが現れるのを楽しみにしてください。

※ 既にモバイル向けのトラッキング コードをご導入いただいているお客様は、コードが更新されていますので、最新のコードを利用していることをご確認ください。




















なお、現在のところ、いくつか制限事項がありますので、以下をご確認ください。(引き続き改善を行っていく予定です。)
  • PC 向けのトラッキング コードとの併用はできません。
  • ページ タイトルは、取得できません。
  • [ユーザー] セクションにある [モバイル] レポートは、Android や iPhone などの今のところハイエンド携帯端末向けです。日本の携帯端末別のデータを見るには、[PC 環境] 以下の [ブラウザと OS] をご確認ください。
Android や iPhone で最先端のモバイルアプリケーションを開発されている方には、モバイルアプリケーション向けの Analytics もご提供しています。

これらを活用することにより、通常の携帯、Android や iPhone にようなハイエンド携帯端末およびそのアプリケーションといった、すべてのモバイルのウェブ解析が Google Analytics で行うことができるようになります。Google Analytics を今後一層お役に立てていただければ幸いです。

<参考情報>
*テストにご協力いただいたパートナー様からのコメント

「Google Analytics のモバイル対応は、高度なテクノロジーを必要とするモバイル解析において福音です。先進的な日本のモバイルマーケットでの活躍を期待します。」- アユダンテ株式会社

「Google Analytics を使って改善が必要な広告ランディングページを容易に把握することができるようになりました。」 - 株式会社 モバイルファクトリー

「使い慣れている Google Analytics で今後、今まで難しかったモバイルサイトのトラフィックやマーケティング効果の解析が出来るのが非常に便利」 - Wazap! (株式会社イーストビーム)


*モバイルサイトを正しく Google に認識させる方法

Google Analytics のご利用には影響ありませんが、Google ウェブマスター向け公式ブログで、モバイルサイトを Google に適切にインデックスされるためのヒントを紹介しています。「モバイル検索の結果に自分のサイトが表示されない」「モバイル検索の結果にパソコン向けページが表示される」「パソコンからの検索にモバイル版ページが表示される」といった問題の対処方法について詳しく紹介していますので、ぜひご一読いただければと思います。

モバイルサイトを正しく Google に認識させるためには
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.com/2009/10 /google.html

モバイル版とデスクトップ版の両方のサイトを運営しているウェブマスターの皆様へ
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.com/2009/10/blog-post.html

2010 年 1 月 22 日
Posted by 小杉 国太郎 クライアントサービス

昨年の 10 月に公開したカスタム変数は、データに任意の属性を付加できる機能で、例えばEC サイトのサンクス ページを表示したユーザーを ”顧客” などの属性で長期的にトラッキングをすることができます。


* ユーザー定義変数との違い
カスタム変数は、既存のユーザー定義変数を拡張させた機能です。この 2 つの機能はよく似ていますが、カスタム変数では、従来のビジターレベル(例:購買にいたった顧客)に加えて、セッション レベル(例:ログインの有無)、ページ レベル(例:閲覧したコンテンツ)で属性を定義して、データをセグメントすることができます。

またサイト内に異なる変数を複数設定した場合、ユーザー定義変数ではユーザーが最後に踏んだ変数(ユーザに対して最後にセットされた変数)に上書きされますが、カスタム変数は1ページあたり最大 5 つの異なる変数を設置することができるなど、トラッキングの自由度が大幅に向上しています。

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* 導入方法
カスタム変数はユーザー定義変数と同じくページのロードやリンクのクリックなどをトリガーに、関数を呼び出してデータを記録します。また下記の例にあるようにトラッキング コード内に関数を含めることもできます。設定の詳細につきましては、Google Code サイトの Analytics セクション(英語)をご覧ください。

<script type="text/javascript">
var gaJsHost = (("https:" == document.location.protocol) ? "https://ssl." : "http://www.");
document.write(unescape("%3Cscript src='" + gaJsHost + "google-analytics.com/ga.js' type='text/javascript'%3E%3C/script%3E"));
</script>
<script type="text/javascript">
try {
var pageTracker = _gat._getTracker("UA-xxxxx-y");
pageTracker._setCustomVar(index,"name","value",scope);
pageTracker._trackPageview();
} catch(err) {}</script>


* レポート画面
カスタム変数のデータは [ユーザー] セクションの [カスタム変数] レポートでご覧いただけます。変数名をクリックすると、その変数に含まれる値ごとに指標をセグメントすることができます(変数名と値については後述します)。








*4つの属性(インデックス、変数名、値、スコープ)
カスタム変数を使用するためには、下記の4つの属性を理解する必要があります。

pageTracker._setCustomVar(
index, // インデックス (1~5)
"name", // 変数名(任意の文字列)
"value", // 値(任意の文字列)
scope // スコープ(1~3)
);
pageTracker._trackPageview();


*変数名(name)と値(value)
変数名は変数に付与する任意の名称を指します。変数は複数の値を持つことができます。例えば、変数名を「Soccer League」 という名称で定義した場合、「J league」、「Serie A」、「Premier League」などを変数の値として設定します。

下図の例では、変数名をカテゴリ(Category)にして、ユーザーが閲覧したカテゴリの種類によって値を製品カテゴリ(Product)や価格カテゴリ(Price)としています。
















尚、この変数名と値には、両方合わせて64 バイトという文字数の制限があります。日本語はURI エンコード(16 進数のコードに変換)されるので、平仮名であれば 数文字程度で上限に達してしまいます。このような仕様から半角英数字をご利用いただく方が良いと思われます。


*スコープ(scope)
スコープは、データを3つの異なるレベルに分類することができる属性です。分析の目的によって最適なレベルを定義することで、精度の高いトラッキングが可能になります。
















- ビジター レベル:
ビジター レベルの変数は、サイトへ訪問したユーザーの全てのセッションと閲覧した全てのページに関連付けられます。例えば購買を行なったユーザーや会員登録済みのユーザーなど、セッションをまたいで、長期的なトラッキングを行なう場合に適したレベルです。スコープは 1 を指定します。

- セッション レベル:
セッション レベルの変数は、ユーザーのセッションと閲覧した全てのページに関連付けられます。たとえばログイン機能を持ったサイトのように、異なる利用形態を選択できるサイトで、訪問ごとの傾向を比較する際に適したレベルです。スコープは 2 を指定します。

- ページ レベル:
ページ レベルは、訪問中に閲覧したページに関連付けられます。変数をページ毎に変更することもできます。例えば筆者別やキャンペーン対象商品別などの軸でコンテンツをグループ化して利用状況を確認する場合に適したレベルです。スコープは 3 を指定します。

尚、スコープはオプションの要素になります。スコープを定義しない場合、全ての変数はページ レベルとして扱われます。


* インデックス (index)
インデックスは、変数を格納する スロットの役割をもった要素で、 1 ~ 5 まで定義することができます。同一のインデックス番号を異なる変数で使用している場合は、ユーザーが最後に踏んだ変数に上書きされてしまいます。例えばある訪問で ページ レベルの変数 A を設定したページを表示した後、セッション レベルの変数 B を設定したページを表示すると、変数 A を設定したページとのインタラクションは無視されて、変数 B の結果のみがレポートに表示されます。

このため複数の変数を同じサイト内で使用する場合は、インデックスの特性を考慮した設計をおこなう必要があります。インデックスの仕様の詳細につきましては Google code サイト(英語)をご覧ください。