Search Console と Google アナリティクスの連携を強化
2016年5月30日月曜日
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Deeper Integration of Search Console in Google Analytics」 を元に構成しております。
Google アナリティクスは、企業があらゆる参照元のトラフィックを分析してウェブサイトやマーケティング戦略の最適化に生かすことができるツールです。一方、Search Console は、ウェブサイトの所有者が Google のオーガニック検索結果で自分のサイトをどのようにアピールするかを管理できるツールです。このたび、この 2 つのツールの指標を同一のレポートに表示することで、サイトがオーガニック検索結果でどのように表示され、どの程度の成果を上げているかを詳細に把握できるようになりました。
これまでは、Search Console と Google アナリティクスの両方を使用しているユーザーは、両者のプロパティのリンクを設定し(手順)、Search Console の指標を Google アナリティクスで個別に確認することが可能でした。しかしオーガニック検索でのサイトのパフォーマンスをさらに詳しく分析するためには、ユーザーがサイトを訪問するまでの経路と、訪問後の行動も把握できれば効果的です。
今回のアップデートにより、Search Console と Google アナリティクスの指標を同一のレポートに並べて確認できるようになります。この 2 つのツールのデータがランディング ページ単位で組み合わせられ、オーガニック検索トラフィックを対象とした [集客]、[行動]、[コンバージョン] レポートのさまざまな指標を確認できます。なお、この機能は今後数週間で段階的に導入されるため、すべてのユーザーの方がすぐに利用できるわけではありません。
この連携の強化により、以下のような新しい分析方法が可能になります。
Search Console のヘルプセンターで説明されているように、ユーザーのプライバシーを保護するため一部のデータは表示されません。たとえば Search Console では、検索頻度の低い一部のクエリはトラッキングされず、個人情報やデリケートな情報を含むクエリも表示されません。
データは並べて表示できますが、セグメントなど、Google アナリティクスの一部の機能は Search Console のデータでは使用できません。データが結合された新しいレポートにセグメントを追加しても、Google アナリティクスのデータにしか適用されません。また、Search Console のクリック数のデータは、Google アナリティクスの合計セッション数とは食い違う場合があります。
Search Console と Google アナリティクスのデータが結合された新しいレポートを利用するには、プロパティのリンクが設定されていることを確認してから、新しい [Search Console] セクションに移動します。このセクションには、Google アナリティクスの左側のナビゲーション パネルにある [集客] からアクセスできます。
投稿者: Joan Arensman (プロダクトマネージャー) 、Daniel Waisberg (アナリティクス アドボケイト)
Google アナリティクスは、企業があらゆる参照元のトラフィックを分析してウェブサイトやマーケティング戦略の最適化に生かすことができるツールです。一方、Search Console は、ウェブサイトの所有者が Google のオーガニック検索結果で自分のサイトをどのようにアピールするかを管理できるツールです。このたび、この 2 つのツールの指標を同一のレポートに表示することで、サイトがオーガニック検索結果でどのように表示され、どの程度の成果を上げているかを詳細に把握できるようになりました。
これまでは、Search Console と Google アナリティクスの両方を使用しているユーザーは、両者のプロパティのリンクを設定し(手順)、Search Console の指標を Google アナリティクスで個別に確認することが可能でした。しかしオーガニック検索でのサイトのパフォーマンスをさらに詳しく分析するためには、ユーザーがサイトを訪問するまでの経路と、訪問後の行動も把握できれば効果的です。
今回のアップデートにより、Search Console と Google アナリティクスの指標を同一のレポートに並べて確認できるようになります。この 2 つのツールのデータがランディング ページ単位で組み合わせられ、オーガニック検索トラフィックを対象とした [集客]、[行動]、[コンバージョン] レポートのさまざまな指標を確認できます。なお、この機能は今後数週間で段階的に導入されるため、すべてのユーザーの方がすぐに利用できるわけではありません。
Search Console と Google アナリティクスの指標を組み合わせて確認できる新しい [Search Console] レポート |
新しい分析データ
この新しいレポートでは、オーガニック検索のデータを細かく分析し、実用性に優れた独自の分析データを確認できます。Search Console の集客関連の指標(表示回数、平均掲載順位など)を、Google アナリティクスの行動、コンバージョン関連の指標(直帰率、セッションあたりの閲覧ページ数など)と組み合わせて参照できるようになりました。この連携の強化により、以下のような新しい分析方法が可能になります。
- Google のオーガニック検索経由で多くのユーザーが訪問しているものの(表示回数が多い、クリック率が高いなど)、ウェブサイトでのエンゲージメントの獲得にはつながっていないランディング ページを見つけることができます。こうしたケースでは、ランディング ページの改善を検討します。
- サイトでの多数のエンゲージメント獲得にはつながっているものの、Google のオーガニック検索経由で訪問するユーザーは少ない(クリック率が低いなど)ランディング ページを見つけることができます。こうしたケースでは、検索広告の見出しや広告文の改善を検討します。
- オーガニックのランディング ページごとに、どの検索クエリで掲載順位が高いかを把握できます。
- 新しい [デバイス] レポートで、オーガニックでのパフォーマンスのデータをデバイスのカテゴリ(パソコン、タブレット、モバイル)別に分割できます。
Search Console と Google アナリティクスの指標を確認できる新しい [ランディング ページ] レポート |
その他の情報
これらの新しいレポートでは、オーガニック検索経由のトラフィックがどの程度の成果につながっているかを確認できます。データはランディング ページ単位で組み合わせられるため、[ランディング ページ]、[国]、[デバイス] のレポートには Search Console と Google アナリティクスの両方のデータが表示されますが、[検索クエリ] レポートには個々の検索クエリを対象とした Search Console のデータのみが表示されます。Search Console に表示されているものと同じ検索クエリが Google アナリティクスにも表示されます。Search Console のヘルプセンターで説明されているように、ユーザーのプライバシーを保護するため一部のデータは表示されません。たとえば Search Console では、検索頻度の低い一部のクエリはトラッキングされず、個人情報やデリケートな情報を含むクエリも表示されません。
データは並べて表示できますが、セグメントなど、Google アナリティクスの一部の機能は Search Console のデータでは使用できません。データが結合された新しいレポートにセグメントを追加しても、Google アナリティクスのデータにしか適用されません。また、Search Console のクリック数のデータは、Google アナリティクスの合計セッション数とは食い違う場合があります。
Search Console と Google アナリティクスのデータが結合された新しいレポートを利用するには、プロパティのリンクが設定されていることを確認してから、新しい [Search Console] セクションに移動します。このセクションには、Google アナリティクスの左側のナビゲーション パネルにある [集客] からアクセスできます。
投稿者: Joan Arensman (プロダクトマネージャー) 、Daniel Waisberg (アナリティクス アドボケイト)