認証・表彰国土交通省が6日に発表した「物流パートナーシップ優良事業者表彰」で、リレー方式のラウインド輸送によって、ドライバーの負担軽減や積載率の向上に取り組んだサントリーホールディングスとユニ・チャームなど6社が「グリーン物流パートナーシップ会議特別賞」を受賞した。
ラウンド輸送に取り組んだのは、サントリーとユニ・チャームの関東と関西・四国間の輸送で、これまではユニ・チャームでは四国の工場で製造した製品を関東に輸送する際、トランコムに単独輸送を依頼し、輸送後のトラックは空車で返ってくることも多かった。
一方、サントリーでも、関東や関西の工場で製造した製品を関西や四国の物流拠点に輸送する際、子会社のサントリーロジスティクスが単独運行していたが、片道輸送で空車回送も多かった。
このため、両社はリレー輸送を得意とする朝日通商のネットワークを活用して、ラウンド輸送する態勢を整え、輸送の効率化を図った。
新たな運送態勢では、高松市と滋賀県、静岡県にリレー地点を設け、ドライバーが交替しながら、サントリーとユニ・チャームの商品を混載して輸送。これによって、一人のドライバーが運転する時間を短くするとともに、トラックの積載率を高めた。長距離運転が必要なくなったことで、トラック内の寝台も不要となり、荷台部分も増やせた。
これによって、トラックの輸送距離は年間20万キロ短縮され、CO2排出量も年間223トン（14.3%）削減できた。
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