環境・CSRユニ・チャームは10日、サントリーと静岡県と福岡県を結ぶ区間で鉄道共同輸送を開始する、と発表した。生産子会社のユニ・チャームプロダクツがサントリーロジスティクスと2月中旬から、静岡県のユニ・チャーム工場で生産された製品と、サントリーの出荷拠点から配送される製品を鉄道コンテナに積み合わせ、鉄道輸送を活用して福岡県の物流センターまで輸送する。
重量物であるサントリー飲料と、軽量物である自社製品を組み合わせることで、コンテナに積載する効率の最大化を図る。共同輸送は週1回の頻度で行い、二酸化炭素(CO2)排出量を両社合わせてで年間2トン削減する。
両社が鉄道共同輸送に乗り出すのは、自社製品のみで輸送する場合の積載効率に改善の余地を見いだしていたためで、サントリーは静岡県の出荷拠点から配送される飲料を福岡県の物流センターに輸送する際、鉄道コンテナの積載重量が規定を超えないよう調整することにより、コンテナ内に空間が発生していた。
共同輸送ではコンテナ下段に重量のあるサントリーの飲料を積載し、上段に重量の軽いユニ・チャームの製品を積載する混載輸送に切り替えることで、物流効率を改善する。