従来から、「ARMはx86より(電力的に)効率的だ」という言説があります。これは単純に「ARMは省電力なスマホ向けで、x86は電力を食うPC向け」程度のアバウトなイメージのこともありますし、前世紀のRISC vs CISC論争のころからある「ARMはx86 (x64を含む)に比べ命令セットがシンプルなので、命令デコードにかかる電力が少なくて済んで効率的」という議論の形をとることもあります。 この議論については、半導体エンジニアの多くは「ARMがx86 より効率が良いというのは、もはや過去の神話」(in today’s age it is a very dead argument)という認識を共有していると言っていいでしょう。有名なところではApple CPU (ARM)とZen (x86)の両方を開発したジム・ケラー氏のインタビューでも言われていますし、Chips and Cheeseとい
CPU情報 その他 伝説のチップアーキテクト、ジム・ケラー氏が、AMDが退社後にARM CPUプロジェクト「K12」を「愚かにも中止した」と語る。 伝説のチップアーキテクト、ジム・ケラー氏は、彼が以前の雇用主であるAMDを去った後、彼のK12 ARM CPUプロジェクトが「愚かにもキャンセルされた」とカンファレンスで発言している。 AMDの元チップアーキテクト、ジム・ケラー氏は、Zen 1、Zen 2、Zen 3に取り組んだが、K12 ARM CPUは以前の雇用主によってキャンセルされたと語る。 インド科学研究所のコンピュータサイエンスとオートメーション学科が開催した「Future of Compute」カンファレンスでは、ジム・ケラー氏がこれまで手がけたさまざまなプロジェクトの概要やチップ設計の基本について説明した。 ジムは、AMDに在籍中、Zen 1に取り組み、Zen 2とZen 3の
Tom’s Hardwareが、M1 UltraのPassMarkスコアを掲載、Threadripper Pro 5995WXやCore i7-12700KFなどと比較しました。 Intel Coreプロセッサと比較 M1 Ultraの、PassMarkベンチマークのシングルスレッドは3,896で、Intel Core i7-12700に肉薄しました。 しかし、Intel Core i9-12900KFのスコアである4,220からは大きく引き離されています。 ワークステーション用プロセッサと比較 M1 UltraのPassMarkベンチマークのマルチスレッド 41,306を他のプロセッサと比較すると、こちらではIntel Core i9-12900KFの40,895を上回りました。 ただし、AMD Threadripper Pro 5995WXは108,822を記録しており、M1 Ultr
Appleシリコン、M1チップの登場により2021年のラップトップ市場ではバッテリー駆動時間の重要性が増し、各プロセッサメーカー、Windows陣営もその影響を受けるだろうとTechRadarが予想しています。 M1チップ搭載Macの与える影響 IntelとAMDはこれまで、互いの動向に注視していれば良かったのが、M1チップ登場により今後はARMプロセッサ導入の動きにも対応することが必要になりそうです。 ネイティブ動作ではないながら、M1チップ搭載MacのRosetta 2でIntelプロセッサ向けアプリを動作させても高いパフォーマンスを示したことで、互換性の問題よりも電力効率の重要性が注目を集めています。 AMDのモバイルAPUは電力効率の面で改善されてきており、6nmプロセスで製造されると噂のAMD「Cezanne」モバイルAPUの登場で更に改善されることが期待されます。 Intelは
Medium(Debugger)より。 新しいM1 Macの実際の体験が動き始めました。速いです。本当に速い。しかし、なぜ? 魔法は何ですか? エリック・エンハイム Youtubeで、昨年iMacを購入したMacユーザーを見ました。それは40GBのRAMを搭載、約4000ドルの費用がかかて最大になりました。その時には、超高価なiMacが、わずか700ドルを支払った新しいM1 Mac Miniによって破壊されていく様子を信じられないような気持ちで見ていました。 実際のテストでは、M1 MacはIntel Macの最上位を超えて追い越しているだけでなく、それらを破壊しているのです。信じられない人たちは、一体どうやってこんなことが可能なのかと尋ね始めました。 あなたがその人たちの一人なら、あなたはうってつけの場所に来ました。ここでは、AppleがM1で行ったことを正確に消化可能な部分に分解する予
Appleが最近発表した初のAppleシリコン「M1」チップの性能の高さを評価する報道が相次いでいますが、「M1はすばらしいチップだが、最速のモバイルCPUではない」と、Wccftechが記しています。 IntelやAMDチップは古いプロセスで製造 同メディアがその根拠として挙げているのがCPUベンチマークソフトCinebench R23のベンチマーク結果です。M1チップ(8コア、3.20GHz)のシングルコアは1,498で、Intel Core i7のスコアを下回っています。 またWccftechが指摘するのは、M1が最新の5ナノメートル(nm)プロセスで製造されているという点です。それに対し、今回同メディアが比較対象として挙げているAMDのチップは7nm、Intel Core i7に至っては10nmと14nmで製造されています。 マルチスコアではAMDチップのスコアを下回る 製造プロセ
Appleシリコンの登場により、Intel、AMDを含めたプロセッサ間の競争が激化か 2020 11/10 MacDailyNewsが、Appleシリコンの登場はIntelだけではなくAMD(Advanced Micro Devices)やQualcommも含めたプロセッサ市場全体に影響を及ぼすだろうと予想しています。 現状のメーカー別シェアが今後変化すると予測 MacDailyNewsは、2006年にAppleがIntelプロセッサを採用して以来、「x86アーキテクチャ」に基づく2社、IntelとAMDによってプロセッサ市場が支配されてきたが、Appleシリコンの登場によって今後は市場環境も変化するだろうと予想しています。 ARMアーキテクチャに基づくプロセッサ(SoC)はAppleだけではなく、MicrosoftもQualcommと共同で、「Snapdragon 8cx 2 5G」をベ
SamsungはARM、AMDと共同で、Qualcomm Snapdragonのパフォーマンスを上回る次世代Exynosプロセッサを開発していると、BusinessKoreaが報じています。開発中の次世代プロセッサでは特に、グラフィック性能の向上が図られるようです。 グラフィックを主に改良 Exynosプロセッサのグラフィック性能は競合製品よりも低いことから、その改良にAMDが協力するようです。現行Exynosプロセッサでは、高いグラフィックパフォーマンスを要求するゲームをプレイ中に、GPUが原因の発熱の問題が生じています。 ARMとの関係も強化 CPUについてSamsungはこれまで、ARMからアーキテクチャのライセンス供与を受けるだけに留まっていましたが、現在はCortex-Xをもとにした改良型プロセッサを共同開発しているようです。 ARM Cortex-A78をベースとしたカスタム版
数字で推測。Apple Siliconってどれくらいパワフルなの?2020.06.26 18:3017,962 Joanna Nelius - Gizmodo US [原文] ( Kaori Myatt ) 先日のWWDCで、Appleはラップトップとデスクトップを含むコンピュータ製品全般に独自のプロセッサ「Apple Silicon(アップル シリコン)」 を使用していくことを公式に発表しましたね。 以前からその噂はちらほら聞こえてきていたので、驚愕の発表とまではいきませんでした。しかしAppleの公式発表により、A12Z Bionicコンピュータプロセッサの存在が公にされたことはシンプルに喜ぶべきことです。 プロセッサの仕様は謎のままいっぽう、WWDCでAppleが明らかにしなかったのはその仕様ですよね。コア数もわからない、クロック周波数もわからない、消費電力もわかっていません。でも、
ソフトバンク傘下のプロセッサ設計、開発会社ARMでCPUアーキテクトを務めていたマーク・フィリッポ氏が、5月からAppleに入社していたことが同氏のLinkedInプロフィールから明らかになりました。 IntelとAMDにも在籍した人物 Appleに新たに加わったフィリッポ氏は、ARMでチーフ・アーキテクトとしてCortex-A76やCortex-A72の開発を担っていた人物です。これから市場に出てくるARMの7nm(ナノメートル)と5nmのチップアーキテクチャの開発にも関わっていたとされています。 フィリッポ氏は、ARMに加わる前の2004年から2009年の間、Intelで主任CPUアーキテクトとシステムアーキテクトを務め、1996年から2004年までAMDに在籍した経歴を持っています。 Mac向けチップの開発を本格化? AppleはMacに搭載するプロセッサの内製化を進めており、早けれ
米Intelは1月4日(現地時間)、前日に影響を認めたプロセッサの脆弱性「Meltdown」と「Spectre」の対策の進捗について発表した。既に同社が過去5年以内に製造した大部分のプロセッサ製品の更新プログラムを発行しており、この作業は来週末までに90%達成する見込みという。 米GoogleのProject Zeroチームなど複数の研究者が発見したこれらの脆弱性は、プロセッサの“仕様”を悪用すればコンピュータ内の機密情報を抜き出せるというもの。Intelだけでなく、AMDやArmのプロセッサも影響を受ける。また、PCだけでなく、AWSなどのクラウドサービスで使うサーバ、IoT端末など、様々な製品が影響を受ける可能性がある。 Spectreについては対策が難しく、完全に阻止する手段は今のところ見つかっていないという。Intelは上記の更新プログラムについて「双方の脆弱性に対する免疫を高める
米Intelは1月3日(現地時間)、複数のセキュリティ研究者が開示したプロセッサの2つの脆弱性について、この問題はIntelのプロセッサ固有のものではなく、米AMDや英Arm、OS提供企業などと対策のために協力していると説明した。 この脆弱性は、オーストリアのグラーツ工科大学や米Googleの研究者が発見し、「Meltdown」と「Spectre」と名付けた。まだ対策はないが、Intelは「現在のメディアによる不正確な報道に対処するため」、脆弱性の存在を認める声明を出したとしている。具体的な対策については「対策のためのソフトウェアおよびファームウェアのアップデートが可能になる来週発表する」という。 Intelによると、この脆弱性を悪用されるとデータを盗まれる可能性はあるが、データを改ざんされたり削除されたりすることはないという。 ユーザーがこの脆弱性に対処するためには、各社のプロセッサを搭
AppleでiPhone&iPad用プロセッサ開発を率いたJim Keller氏がAMDに入社 編集部:佐々山薫郁 北米時間2012年8月1日,AMDは,元AppleのJim Keller(ジム・ケラー)氏が副社長兼AMDマイクロプロセッサコア部門チーフアーキテクトとして入社したと発表した。 Keller氏は,省電力プロセッサのファブレスメーカー「P.A. Semi」の副社長を務めているときに会社がAppleの買収を受け,その後,AppleのCPU部門におけるディレクターとして,iPhoneやiPadなどのCPU「A4」や「A5」の開発を担当した人物だ。あるいは,古いAMDファンには,「K8アーキテクチャのリードアーキテクトにして,HyperTransportやAMD64(x86-64)の共著者が帰還を果たした」と紹介するほうが分かりやすいかもしれない。 いずれにせよ,ここ1〜2年の間にR
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