高速大容量、低遅延、多数同時接続が特徴の5G通信は世界中に広がりをみせています。 この5G通信網を、通信ではなく監視システムとして利用するビンガムトン大学の研究にアメリカの軍が資金を提供したことがわかりました。 基地局の密度が高いミリ波を利用 通常監視システムとして使われているレーダーは、電波を送信し、その跳ね返りを受信することで物体を検知します。 ビンガムトン大学の研究は、このレーダーの電波として5G通信網を利用するというものです。 5G通信のなかでもミリ波は到達距離が短く、障害物によって遮られやすいという特性を持つため、高密度に基地局を配置する必要があります。 このため、ミリ波をレーダー代わりに使えれば、高密度に配置された基地局による非常に精度の高い監視システムが、新たな基地局建設無しの低コストで実現できるということなのでしょう。 ミリ波には28GHzや39GHzといった周波数帯が使わ