Linuxカーネルに含まれるKVM(Kernel-based Virtual Machine)は、シンプルな設計によるオーバーヘッドの少なさや多くの企業が開発に参加できるオープン性が大きな魅力です。KVMを利用して仮想化することで、増えてしまったサーバを集約してコスト削減を実現できるのが大きなメリットです。また物理サーバのメンテナンス停止時にライブマイグレーションを利用すればサービスを停止する必要がなく、従来よりも柔軟な運用が可能になる点も魅力といえます。 KVMの宿命 KVMは2005年にイスラエルのQumranet Inc.(以降、Qumranet社)により開発が始まりました。 Qumranet社はLinuxベースの仮想化ハイパーバイザであるXenを開発したXen Source Inc.社からスピンアウトしたエンジニア達によって設立されたベンチャーで、VDI(Virtual Deskt
本連載では、最近注目されているLinuxサーバー上での仮想化ソフトとサーバー運用の自動化ツールの活用法を基礎から解説します。企業向けLinuxの「Red Hat Enterprise Linux」上で仮想化ソフト「Linux KVM」を使って仮想マシンを構築し、「Puppet」でアプリケーションのセットアップを自動化する手法を実践していきましょう。 まず、筆者が実際にオフィスのデモ用サーバーで利用している仕組みを紹介しましょう。全体像は図1のようになります。 この中では、自分で作成したPythonスクリプトを用いて、次の2つの処理を自動化しています。 仮想化管理用の「virt-install」コマンドで仮想マシンを作成し、自動インストールツールの「KickStart」でRed Hat Enterprise Linux(RHEL)をインストールする リポジトリー「GitHub」からPuppe
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 本特集「KVM徹底解説」の第1回「サーバ仮想化技術をおさらいしよう」では、仮想化技術の概念とKVMの概要について解説しました。 今回は、KVMの機能とクラウドOSについて紹介します。 前回述べたとおり、KVMは、Linuxカーネルにサーバ仮想化を実現するハイパーバイザ機能を組み込んだソフトウェアです。つまり、Linux上で稼働するプロセスとして、仮想マシン環境を実現しています。 大きな特徴としては、KVMは、CPUの仮想化支援機能(Intel VTやAMD-V)に対応したCPUを搭載したサーバで利用することが前提条件になります。 KVMが提供する主な仮想化機能を以下に解説します。 1. KVMが提供する機能 1-1. CPUの仮想化 K
おまけ2. spiceを使いたい場合は以下のコマンドラインを実行(参考1)。 (2013.3.21追記) $ sudo apt-get install qemu-kvm-spice $ sudo apt-get install spice-client spice-client-gtk $ sudo apt-get install python-spice-client-gtk $ sudo mv /usr/bin/kvm /usr/bin/kvm.org $ sudo mv /usr/bin/kvm-spice /usr/bin/kvm 参考 kvm+spiceでゲストのサウンドを聞く(2013.3.21追記) https://sites.google.com/site/hymd3a/linux/kvm-spice
Example using SPICE and QXL for improved Graphics experience in the guest This example is based on qemu-kvm (0.15.0) as installed in Fedora 15. Will first show how to do this manually, and second how to do it using the virt-manager tool. For extensive details on SPICE, visit http://spice-space.org Manually, using qemu-kvm command line directly The simplest part is adding the qxl graphics device to
カテゴリー DX (2) 一般 (60) 研究会 (6) 働き方 (4) 技術 (356) AI (2) LLM (2) Edge AI (2) Edge Computing (13) Erlang (1) FIWARE (2) Fog Computing (10) Infiniband (31) Internet of Things (32) Key Value Store (17) Linux (3) Linux KVM (10) Machine Learning (8) RealTime Web (14) SRE (4) Webサービス (42) インフラ (8) コンテナ (4) ストレージ (93) データセンター (7) データベース (47) データ流通 (6) テレプレゼンス (2) ネットワーク (215) 仮想化 (111) 災害コミュニケーション (26) 空間情報
アナウンス後わずか2カ月でLinux Kernelにマージされたことで一躍注目を浴びることになった仮想化技術「KVM」。しかし、その具体的な仕組みや使用方法となると、意外と知られていないのではないでしょうか。この連載ではそんなKVMについて紹介します(編集部) KVMは、Linux Kernel自体をハイパーバイザとする仕組みで、正式名称を「Kernel-based Virtual Machine」といいます。KVMは現時点では、Intel VT-xやAMD-VといったCPUの仮想化支援機能を必要とし、完全仮想化によりOSの仮想化環境を提供します。 この記事では、「KVMの名前は聞いたことはあるが詳しくは知らない」という方、「興味はあるけど使い方がよく分からない」という方を想定し、全3回でKVMの概要と基本的な使い方、今後の課題について紹介したいと思います。 OS仮想化技術のおさらい サー
KVM (for Kernel-based Virtual Machine) is a full virtualization solution for Linux on x86 hardware containing virtualization extensions (Intel VT or AMD-V). It consists of a loadable kernel module, kvm.ko, that provides the core virtualization infrastructure and a processor specific module, kvm-intel.ko or kvm-amd.ko. Using KVM, one can run multiple virtual machines running unmodified Linux or Win
KVM+Windowsを高速化するVirtio Linux KVM(以下KVM)は、Linuxカーネルに組み込まれた仮想化環境ですが、KVM上の仮想マシンではLinuxだけでなくWindowsも動作させることができます。これはKVMが実現している仮想マシンが「完全仮想化」であるためです。 完全仮想化はOSに修正が必要ない点がメリットですが、I/Oなどの速度面ではOSに修正を加える「準仮想化」が有利な場合があります。そこで、I/Oを司るデバイスドライバを準仮想化で動作させることで性能を向上させる部分的な準仮想化の方式が、現在の主流となっています。このデバイスドライバを「パラバーチャル(準仮想化)ドライバ」と呼びます。 KVMでは、I/Oの準仮想化方式として「Virtio」が採用されています。VirtioはVirtualBoxなどでも採用されている実装になっています。今回は、VirtioのWi
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