――パナマ文書とは何か? パナマ文書に記されている案件は総計1150万件。デジタルデータとしては2.6テラバイト(テラは1兆)に達する。オフショアの法律事務所としては世界第4位の規模とされるパナマのモサック・フォンセカの記録を、匿名の情報提供者が1年以上前に南ドイツ新聞に提供した文書である。 世界100の報道機関が共有 南ドイツ新聞は「国際調査報道ジャーナリスト連合」(ICIJ)とデータを共有。ICIJはその後、英ガーディアンや米マクラッチーといった有力紙やほかの小規模メディアを含む世界中の100の報道機関の記者と記録を共有した。ニューヨーク・タイムズはこの中には含まれていない。 これらの小規模メディアは数日中にパナマ文書に基づき、さらに多数の記事を公表すると予想される。 ――記事が最も批判している点は? 約21万5000社と1万4153人がモサック・フォンセカの顧客となっていたとしたうえ