先日、騎手時代にGI級15勝を含む1112勝を挙げ「天才」と呼ばれた田原成貴さんと、南関東初の女性騎手として97勝を挙げたのちアメリカにわたり、263勝をマークした土屋薫さんとお会いする機会を得た。 今は、アメリカとカナダで殿堂入りした元騎手のサンディー・ホーリーさんの夫人としてアメリカで暮らす土屋さんが日本に来たのは8年ぶり。 そんな土屋さんが成貴さんと会うのは、実に39年ぶりになる。 この「39年ぶりの再会」のきっかけとなったのは、土屋さんが「田原さんにお礼が言いたい」と、昨秋、SNSで私にメッセージをくれたことだった。 そのメッセージは、次のようなものだった。 <(数十年前)大井競馬場に交流レースでいらした田原さんからレース終了後、その頃はまだとても珍しい鞍下クッションを頂き大感激の余り満足に御礼も言えなかった覚えが。その鞍下クッションは、長い間アメリカでも大事に使わせて頂きました。