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SFに関するfacebooookのブックマーク (7)

  • ぼくたちがマスクを外すとき(未完) - 関内関外日記

    公衆広場の祭壇中央に、ゆっくりと一人の女性が歩を進めた。白いローブに身を包んだその人こそ、モデルナ=ファイザー=アストラゼネカ三世公女、その人であった。 人々の拍手を受けたその人は、右手をあげてそれを鎮めた。 「わたしたちは、ようやくこの日を迎えることができました。わたしたちはあの災厄を逃れるために、ここ月軌道のコロニーにまで至りました。第一コロニー、セイントリー。第二コロニー、オクタゴナル、第三コロニー、マイトアンドパワー、そしてここ、第四コロニー、マカイビーディーヴァ。ここに至ってわたしたちは、ついにSARS-CoV-2とその数々の変異種から逃れることができたのです。ようやく、わたしたちは、あの恐るべき感染症から自由になりました。それを、ここに宣言します。私も、皆さま賢明なる人類も、忌まわしいマスクを外すときが、いま訪れたのです……!」 地球を捨てて、数世代、ようやくここに自由が訪れる

    ぼくたちがマスクを外すとき(未完) - 関内関外日記
  • イヴァン・ニトロエフボンバノスキーの労働(未完) - 関内関外日記

    イヴァン・ニトロエフボンバノスキーは軽ワゴンをとめると、「信頼する水を工事」と書かれたキャップを被った。工具箱を持って、その屋敷……今どきめずらしい大きな一軒家のインターホンを押した。 「ご連絡いただきました水道の工事にまいりました」 イヴァンの日語は日生まれの日語話者と区別がつかないほど流暢だ。しかし、イヴァンの生まれはサハ共和国のスレドネコムリスクだ。新生神聖親政大ロシア協力協和帝国連邦の「大破局」の影響で、5年前に日の北海特別領域に逃れてきた。それ以来、いくつかの職でいつなぎながら、首都大都市東京にたどりついた。今の仕事は水道工事の出張サービスだ。 「お待ちしていました。どうぞ」 と、インターホンから若い女の子の声がすると、門がオートマチックに開いた。誘導ホログラムが勝手口ドアへのルートを示した。 勝手口から現れたのは、平成後期型のメイド服を来た女だった。青白い顔色、目の下

    イヴァン・ニトロエフボンバノスキーの労働(未完) - 関内関外日記
  • エレクトロニック動き対最強米帝艦隊(未完) - 関内関外日記

    ポケットロケットブースターの噴射が終わったおれはヴェルニー公園の歩道に激しく体を打ちつけられた。ボロボロのジャージがさらに擦れて、破れた。 おれはフー・マンチューに授かった超電磁アンテナで目的の米帝艦船を探査した。対ESP要員の妨害が入ったが、即座に脳を焼き切って殺した。この任務が露見するのは前提だ。なにより必要なのはスピードだった。 話は3日前に遡る。おれは寿町の喫茶「つどい」にいた。紙パックから注がれたアイスコーヒーを飲みながら、目の前の男の目を見ていた。男の目は濃いサングラスに遮られて見えなかったのだけれど。 「これが、ブツだ」と男。 「これが、ブツか」とおれ。 おれはブツを受け取った。そして、アイスコーヒーのグラスを乾杯するように持ち上げた。サングラスの奥で男の視線が動いた。そして男の記憶は過去28日間に渡って失われた。フー・マンチューから授かった超電磁記憶消去能力サイキックを使っ

    エレクトロニック動き対最強米帝艦隊(未完) - 関内関外日記
  • Ken Liu, Writer – Author of The Grace of Kings and The Paper Menagerie

  • 思弁・フィクション(SF) 池澤夏樹『やがてヒトに与えられた時が満ちて……』を読む - 関内関外日記

    やがてヒトに与えられた時が満ちて… (角川文庫) 作者:池澤 夏樹 角川書店 Amazon 池澤夏樹はSF作家ではない。純文学というものに近いかもしれないし、そうでもないかもしれない。ジャンル分けはよくわからない。とはいえ、『やがてヒトに与えられた時が満ちて……』はSFといえるだろう。解説ではイタロ・カルヴィーノの『レ・コスミコミケ』が同じようなものとして挙げられていたが、そのような感じだろうか。 レ・コスミコミケ (ハヤカワepi文庫) 作者:イタロ・カルヴィーノ 早川書房 Amazon レ・コスミコミケ (ハヤカワ文庫SF) 作者:イタロ カルヴィーノ 早川書房 Amazon イタロ・カルヴィーノ『レ・コスミコミケ』を読んだ - 関内関外日記 ともかく、けれん味のないSFである。太陽も影も星も失った、どこかで生きている人類。その過去のなにがあったのか。その先になにがあるのか。この作品で

    思弁・フィクション(SF) 池澤夏樹『やがてヒトに与えられた時が満ちて……』を読む - 関内関外日記
  • ドラえもんだらけ

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    ドラえもんだらけ
  • ケン・リュウ『紙の動物園』を読む - 関内関外日記

    紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 作者: ケンリュウ 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2015/05/29 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (10件) を見る ケン・リュウの短編集である。短編集のタイトルになった「紙の動物園」がトップ・バッターとして打席に入る。「紙の動物園」はネビュラ賞とヒューゴー賞と世界幻想文学大賞の三冠を制した作品である。おれは現在進行系でSF業界のことを知らぬので、「ヒューゴー賞かネビュラ賞と書いてあればそれなりに信頼できる」という権威主義的な読者なので、その上なにかもう一冠となったら、参るしかないのである。 して、「紙の動物園」、これには参った。参ったが、「そんなん卑怯じゃんよ、泣かせにかかってんじゃんよ」と思いもした。でも、結局のところ「泣き」に負けてるんだから、そりゃあんたの勝ちだ。三冠の価値だ、といえる。 その「紙の動物

    ケン・リュウ『紙の動物園』を読む - 関内関外日記
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