タイタンオオウスバカミキリ(Titanus giganteus)は、カミキリムシ科に属する甲虫の一種。Titanus 属は単型。全長は170 mmを超え、甲虫の中でも最大である。成虫の寿命は数週間で、鋭い棘と強力な顎が特徴である[1]。別名オバケオオウスバカミキリ。 ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ギアナ、ブラジル北および中部を含む南米の熱帯雨林に生息する。一般的にアマゾン熱帯雨林に分布するが、ブラジルの大西洋岸森林、ベネズエラのオリノコ盆地、コロンビアのチョコ・ダリエン地域などでも見られる[2]。食料である腐った木材が豊富にある原生林に生息しているが、生息条件が整えば二次林などでも見られる[3]。 南米に広く分布しているにもかかわらず、夜行性で森林に分布するため、人目に触れることは少ない。分布域全体、またさまざまな生息地における個体群についてより詳しく知るには、徹底的な調査と