室伏の当選無効の決定は、2020年東京五輪招致にとって大きな痛手になりそうだ。 IOC選手委員会は、五輪運営に選手の意見を反映させる役割を担い、当選者はIOC委員にも就任する。日本のIOC委員は、7月下旬に就任した日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長1人。室伏が加われば、20年五輪の開催地が決まる来年9月のIOC総会に向けて、投票権を持つIOC委員との接点が増えただけに、招致活動の“戦力ダウン”は否めない。 20日にロンドン入りした室伏は「五輪選手のセカンドキャリアを一緒に考えていきたい」と立候補の理由を説明。日本選手団の橋本聖子副団長によると、選手村入村後から村内の食堂で各国選手に投票を呼び掛けてきた。 その際、室伏が配ったステッカーが選挙規定に抵触したとみられる。規定上、日本選手団のスタッフは選挙活動の支援を禁じられており、室伏が単独で選挙活動をおこなっていた。 ただし、どの