大分県・姫島(姫島村)の海岸線にある地層から、日本固有の古代ゾウ「アケボノゾウ」の足跡とみられる化石を京大大学院博士課程の北川博道さん(26)と地元の郷土史研究家、木野村孝一さん(63)が見つけた。 付近では過去に歯の化石も見つかっているが、古代ゾウに詳しい滋賀県立琵琶湖博物館の高橋啓一総括学芸員(52)は「アケボノゾウの足跡ならば九州で初めての発見」としている。 化石は長さ約40センチ、幅約30センチ、深さ約5センチの3個の鮮明なくぼみ。ほかにも複数のくぼみが周囲にあり、大型動物が歩き回った跡とみられる。アケボノゾウが生息した約200万年前の地層とされる「丸石鼻層」にあり、干潮時だけに近づける斜面で砂や石に埋まっていたという。