M&A物流業界に特化したM&A仲介コンサルティングを手掛けるスピカコンサルティング(東京都港区)は23日、「2024年の物流M&Aニュースを斬る!~物流業界の再編を読み解く~」と題したオンラインセミナーを開催、”物流再編”の観点から2024年の業界動向を総括し、M&Aを検討する企業からの質問などにも答えた。
セミナーでは、国内全体でM&A件数が増加しているのにともない、物流業界でも中小運送業に限らず、大手物流事業同士のM&Aなどが増加した1年を振り返り、政府による規制強化、コロナ融資の返済開始や、シェア拡大を見据えた物流大手同士のM&A戦略が中堅事業者へ拡大していることなどが、物流業界のM&A市場活性化を招いたと分析。人手不足などで経営の厳しさを増す業界において、協調領域、共同物流を見据えたM&A戦略が、今後も重視されることになると指摘し、25年以降の物流業界は「共創経営」をキーワードに、荷主や協力会社、ステークホルダーの価値向上につながる経営戦略が求められると解説した。
M&Aの成功に向けた、譲渡側、成就側それぞれに必要な姿勢も整理され、特に国の規制強化により譲渡企業のコンプライアンス許容基準が厳格化していることなども、高齢化や後継者不足と合わせて引き続き業界のM&A戦略を加速させることになると予想。今、自社のおかれた状況を正確に把握し、企業価値向上に向けた経営を基盤として物流再編に備えることの重要性を訴えた。
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