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プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!

【ぷりきゅあおーるすたーず ぜんいんしゅうごうれっつだんす】

ジャンル なりきりダンスゲーム
対応機種 Wii
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 マッカチン
発売日 2013年3月28日
定価 6,090円
判定 なし
ポイント ダンス部分の出来は悪くないが……
ボリューム極薄
バンナム最後のWiiソフト
プリキュアゲームリンク


概要

女児向け人気アニメ『プリキュアシリーズ』初の据え置き用タイトル。
タイトルの通り、初代『ふたりはプリキュア』から2013年の最新作『ドキドキ!プリキュア』までのプリキュアが全員登場する*1ダンスアクションである。
アーケードで稼働しているシリーズに似ているが着せ替えなどの要素はなく、どちらかと言うと『ジャストダンスWii』などに近い内容となっている。


遊び方

  • 画面のキャラの振り付けと矢印に合わせてリモコンを振り、ダンスを踊る。タイミングよく振ることでコンボが繋がっていき、スコアも高くなっていく。2人プレイも可能。
    • 曲には「ふつう」と「むずかしい」の難易度があり、「むずかしい」を選ぶと矢印が表示されなくなる。
  • 曲が終了するとコンボ数とスコアの合計が出る。スコアはジュエルに加算され、合計ジュエルが一定に達すると新しい曲が解禁される。
    • 収録曲を全部出現させた後は全ての曲を踊る事でボーナスステージが出現する。後はボーナスステージをプレイするごとに新しいボーナスステージが追加されていく。

評価点

  • キャラクターグラフィックのクオリティがなかなか高い。
    • さすがにTVシリーズのEDレベルではないものの、全プリキュアが違和感なく立体化されている。
  • 殆どの曲はTVサイズでの収録だが、一部の曲はオリジナルカットになっている。
  • シリーズ最新作である『ドキドキ!』も収録されている。
    • 放送開始から約2ヶ月での発売なので、頑張った方だと言えよう。
  • ボーナスステージはオールスターズのタイトルに相応しく、各作品のプリキュアが入り乱れてダンスを踊る。
    • 登場するキャラは曲ごとに固定されているが、ピンク組、イエロー組といった色別や追加戦士組といった組み合わせになっているなど芸が細かい。
    • 最後の2ステージでは登場するプリキュア全員が集合する壮観な眺めが拝める。

問題点

  • 収録されている曲がたった12曲、全20ステージと非常に少ない。ボーナスステージはキャラ違いのみで曲、ダンスは使いまわしである。
    • 各作品のOP/EDから選曲されているが、近年の作品が両方収録しているのに対し、2010年(ハートキャッチ)以前の作品はどれか一曲しか収録されていない。
    • 映画『プリキュアオールスターズ』からは一曲も収録されていない。ある意味タイトル詐欺。
    • 古い作品の収録数が少ないのはオールスター作品ではよくある事*2だが……。
+ 収録曲一覧
曲名 原作 種別
Happy Go Lucky!ドキドキ!プリキュア ドキドキ!プリキュア OP
この空の向こう 前期ED
Let's go!スマイルプリキュア! スマイルプリキュア! OP
イェイ!イェイ!イェイ! 前期ED
満開*スマイル! 後期ED
ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪ スイートプリキュア♪ OP
♯キボウレインボウ♯ 後期ED
ハートキャッチ☆パラダイス! ハートキャッチプリキュア! 前期ED
H@ppy Together!!! フレッシュプリキュア! 後期ED
プリキュア5、フル・スロットルGO GO! Yes!プリキュア5GoGo! OP
まかせて★スプラッシュ☆スター★ ふたりはプリキュア Splash Star OP
DANZEN!ふたりはプリキュア(ver.MaxHeart) ふたりはプリキュア Max Heart OP
  • 2010年以前の曲の採用基準は不明だが「ハートキャッチ☆パラダイス!」は動画サイトでダンス動画が多数アップされた人気曲、『フレッシュ』は作品テーマの1つが「ダンス」であり、EDに初めて3Dアニメーションを採用した作品だからだろうか。
    • シリーズを代表する曲であり、キャラがダンスする曲の元祖ともいえる「ガンバランスdeダンス」*3などを収録しないのも謎。
  • キャラのグラフィックや動きは良いものの、演出やカメラワークはワンパターンで微妙。
    • ED曲はTVと同じ振り付けなのだから、カメラワークや演出も再現して欲しかったところである。
    • OP曲のダンスが着ぐるみショーで踊られているものとは別物になっている点を問題視する声もある。
  • ダンス操作の判定はかなり適当なので、「むずかしい」でも適当に振り回しているだけで高得点が取れる事も多く難易度は非常に低い。クリア判定やゲームオーバー判定もなく、ステージの出現条件もかなりヌルめ。
    • ただし、女児向けである事を考えれば悪い事ではないと思われる。やりこみ要素もないため、飽きが来るのも早いが……。
  • ダンスステージを選んだり、AC版のようにキャラを着せ替える、好きなキャラだけで躍るといった要素はない。
    • このため初代は『Max Heart』固定で無印版に出来ず、『スマイル』のプリンセスフォームなどのフォームチェンジも見る事が出来ない。
  • 曲やダンスだけを視聴するモードはない。

総評

ゲーム性もボリュームも薄く、よくある子供騙しゲーの域を出ていない。
ただ、判定が甘い分気持ちよく踊る事は可能で、プリキュア好きで振り付けを覚えたい子供にはちょうどいいかもしれない。
これで歴代のOP/ED全曲や劇場版主題歌なども収録されていれば評価も上がっていたであろう。
元より12曲というのはよく考えなくとも少ないわけで、子供を騙せたかすら疑わしい。『ドキドキ』時点で歴代プリキュアは10作品8チーム*4存在するのだから、作品あたりの割り当て数がどうなるのかは直感的にも察せられるはず。
このボリュームのなさを隠すことなく、広告やパッケージにまできっちり告知したのはいっそ潔いとすら言える。
「プリキュアと一緒に踊れるのが嬉しい」という子供にだったら要求を満たせているので、騙したことにもならない……かもしれない。


余談

KOTY本スレには、このゲームに関する選評が届いた。 しかし「子供騙しの手抜きゲー止まり」との判定を受け選外となった。

最終更新:2021年05月27日 03:27

*1 ただし、劇場版限定のキュアエコーや1話限りのキュアフラワーなどの非レギュラーは登場しない。

*2 同社の『Gジェネシリーズ』でも新規作品を優遇する傾向にある。

*3 曲名の通りキャラがダンスするED曲であり、『SS』~『5GoGo』までの3シリーズや劇場版でも使用されている息の長い曲である。

*4 初代の無印とMax Heart、5の無印とGoGo!は同じチーム。