【ざ きんぐ おぶ ふぁいたーず ないんてぃふぉー】
ジャンル | 対戦格闘 | |
対応機種 | アーケード(MVS) | |
発売・開発元 | SNK | |
稼動開始日 | 1994年8月25日 | |
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2007年11月6日/926ポイント アーケードアーカイブス 【PS4】2016年10月27日/823円(税8%込) 【Xbox One】2017年3月9日/823円(税8%込) 【Switch】2017年3月16日/823円(税8%込) |
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判定 | なし | |
ポイント |
SNKオールスター対戦と3on3ドリームマッチの原点 システムも同社作品の集大成とアレンジ キャラ絵の濃さに時代を感じる |
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KOFシリーズ関連作品リンク |
1994年。
KING OF FIGHTERSを開催する。
なお、今大会は特別ルールとして
3人1組のチーム対戦形式にて取り行う。
以上……。 [R]
世界中の格闘家たちに、またもやキング・オブ・ファイターズの招待状が届いた。
しかし差出人は不明。主催者はギースでもクラウザーでもないはずだ。それでは一体だれが?
疑惑と期待の中、格闘界歴戦のスーパースター達が、新たな対戦方式のもと、強力なチームを結成し始めた。
歴史に残る豪華な顔触れがどんな対戦を見せてくれるのか?
人々のボルテージがすでに最高潮に達している中、大会はついに開始の時を迎えようとしている…。
これまでSNKがリリースした人気タイトルのプレイヤーキャラクターが集結し参戦するオールスター・ドリームマッチ対戦格闘ゲーム。
後に年代をまたいだ大型シリーズとなる、SNKを代表するゲームタイトルの記念すべき第1作目である。
日本最強チーム | 日本 | 草薙京 | 二階堂紅丸 | 大門五郎 |
餓狼伝説チーム | イタリア | テリー・ボガード | アンディ・ボガード | ジョー・ヒガシ |
龍虎の拳チーム | メキシコ | リョウ・サカザキ | ロバート・ガルシア | タクマ・サカザキ |
怒チーム | ブラジル | ハイデルン | ラルフ・ジョーンズ | クラーク・スティル |
サイコソルジャーチーム | 中国 | 麻宮アテナ | 椎拳崇 | 鎮元斎 |
女性格闘家チーム | イギリス | 不知火舞 | キング | ユリ・サカザキ |
アメリカンスポーツチーム | アメリカ | ヘビィ・D! | ラッキー・グローバー | ブライアン・バトラー |
キムの教育してやるチーム | 韓国 | キム・カッファン | チャン・コーハン | チョイ・ボンゲ |
最終ボス | ルガール・バーンシュタイン(CPU専用) |
+ | 代表的なバグ |
「豪華なのか地味なのかわからない」この中途半端さが本作の泣き所である。
SNKゲームのラインナップは超能力や銃火器の飛び交う破天荒な世界観が当たり前のようにあったが、一堂に会するにあたって非日常性がやや薄れたことも重なり、1作内へのすり合わせの結果過去作から参戦してきたキャラたちが良くも悪くも大人しくなってしまった。
本作の新キャラクターたちもまた確かに魅力的だった。そこに加えて、同社のスターキャラ同士が同じ土俵に上がり、格闘ゲームのチーム戦を演じる。
「サムスピもあれば…」との声も確かにあるが、それを差し引いてもお祭り気分は申し分ない。
サムスピキャラ以外に足りないものを挙げるなら、自由にチームを組める自由度と、大味なバランスの改善、またはそれを吹き飛ばすほどの華やかな本作ならではの独自要素だろう。
後者の課題をクリアし、『KOF』がシリーズとして花を開かせるには、来年の発表までもう少し時を待つ必要があったようだ。
【ざ きんぐ おぶ ふぁいたーず ないんてぃふぉー りばうと】
ジャンル | 対戦格闘 | |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売・開発元 | SNKプレイモア | |
発売日 | 2004年12月28日 | |
判定 | なし | |
ポイント |
初のネオジオ関連以外の『'94』移植 リメイクと原作移植の二本立て |
追加要素やグラフィックの画風の変更などは前項で記しているため、主にシステム面における原作こと『'94』からの変更点を以下に記す。
『'94』を現代風に蘇らせたリメイク作品。
よくも悪くも原作の持ち味がそのまま残っており、原型を尊重したリメイクとしては合格と言える。
*1 実は本作よりも先に『餓狼2』でCPU専用キャラだったローレンス・ブラッドが使用していた。
*2 C+D同時押しで、ダウンを奪える攻撃を出す。空中でも出せるが、本作ではジャンプDとグラフィック・判定を共用
*3 ただし、キングの超必殺技は「サプライズローズ」ではなくオリジナル技の「イリュージョンダンス」になっている。サプライズローズは後に『'95』で通常必殺技として実装された。
*4 『サムライスピリッツ』の通称「モズキャン」と同じ原理。
*5 テンキーで「623+ボタン」or「421+ボタン」のコマンド。
*6 ブライアンのみ投げ→ビッグバンタックルで勝利すると何故か体力が回復せず、そのまま次の対戦相手と戦うことになってしまう。
*7 パワーMAXが切れる瞬間に超必殺技を出すと必殺技に化けるバグを併用すると、飛燕疾風脚・半月斬・ハイパータックルが空中で出る。
*8 ヒット・ガードさせると補正の影響で攻撃値が半減するため、空振りの方がダメージが高くなる。
*9 『'98』以降はムーンスラッシャーの空振りでのみダメージが増える。
*10 クラークやラルフでも同じ事は可能だがタイミングはかなりシビア。また、ハイデルンも通常技キャンセルストームブリンガーの最中に溜めを作り、ネックローリングでダウンした相手に近づいて再びストームブリンガーで投げることが可能。
*11 ホームステージがイタリアであり、BGMをそれを意識してか「パスタ」という曲名であった。
*12 ちなみに新声社発行の半公式の謎本では、メキシコ支部は極限流道場初の(海外)支部であり、「メキシコの風土を好ましく思ったタクマが海外進出の足掛かりとしてメキシコを選んだ」と語られている。
*13 ビリーはその後次回作の『'95』で参戦を果たし、以降も度々登場しているが、ビッグ・ベア(ライデン)は長らく参戦の機会を得られず、『2003』でライデンとして登場する予定があったものの最終的にグリフォンマスクに差し替えられることになり、その後『XⅡ』と『XⅢ』でライデンとして晴れて参戦を果たした。
*14 『餓狼伝説』のみ主人公が3人だったが、キムまで入れるなら2人ずつ2チームにすればいいだけの話である。
*15 また、SNKがネオジオのキャッチコピーとして当時展開していた「100メガショック」はこのCMで使われたのが最後となった。
*16 この余波で一番時代が動かされたのが『怒』チームのラルフで、FCの『グレートタンク』が1944年(箱の裏に明記)が舞台でこの時に歴戦の勇士だったことを考えると20世紀初め頃の生まれのはずだが、KOFでは39歳の壮年の男として登場している。
*17 更にその前は「良牙」だったという。
*18 資料集に記載されている本作のOPデモの絵コンテの指示では、現在の京のデザインとなった主人公を「ショウ」と記載している。
*19 それら出演作では、霧島翔及び草薙京の声優の候補の1人として挙がっていた岩田光央氏が担当。
*20 一応、『QKOF』の舞のエンディングが本作『KOF'94』へと続く内容になっている。
*21 理由の一つに、本作発売直後にSNKがMVS及びネオジオゲームの他機種への移植を取りやめることを発表したことがある。これは、ハイエンド機であるネオジオのいわば廉価版であるネオジオCDを、SSやPSのライバル機のような位置づけとして構え、それまでのネオジオゲームを自社独占とし、いわゆる32ビット機戦争に参戦していた経緯がある。しかしアクションゲームがメインなのに読み込み時間が長いネオジオCDの売れ行きは芳しくなく、この発表から約1年後にセガとクロスライセンスを結んでSSに参入、後にPSにも参入した。しかし本作と『真サムライスピリッツ』は時期の都合から、長らくネオジオ以外には移植されなかった。
*22 元々アーケードアーカイブスは「当時のタイトルを忠実に再現すること」をコンセプトにしていることから、付加要素については最小限に留めている。
*23 ジャケットやOPムービーの最初などに、「KOF10周年アニバーサリー」のロゴマークが描かれている。描かれているキャラは当然ながら初代主人公でありシリーズの看板・皆勤賞キャラの草薙京。
*24 理由はネオジオCDを当時発売した直後であったため。
*25 一方で後に、ネオジオROM本体に付属、ネオジオCDでも使用できた「ネオジオスティック」が「ネオジオスティック2(及び3)」の名で、PS2用コントローラーとしてリメイク、発売された。単品販売の他PS2版『餓狼MOW』と『KOFオロチ編』それぞれの限定版にも付属(どちらも限定版オリジナルのそれぞれ異なる限定デザイン)。
*26 最下段にストライカーボムが表示されていた代わりにゲージが体力の真下に表示されていた『'99』と『2000』のみ例外。
*27 ゴッドプレスの強化版でもある。