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JP3429592B2 - レジストパターンの形成方法 - Google Patents

レジストパターンの形成方法

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Publication number
JP3429592B2
JP3429592B2 JP02305395A JP2305395A JP3429592B2 JP 3429592 B2 JP3429592 B2 JP 3429592B2 JP 02305395 A JP02305395 A JP 02305395A JP 2305395 A JP2305395 A JP 2305395A JP 3429592 B2 JP3429592 B2 JP 3429592B2
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JP
Japan
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resist
group
alkali
resist pattern
acid
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JP02305395A
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JPH08220774A (ja
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真 ▲高▼橋
敏 武智
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Priority to US08/718,515 priority patent/US5879851A/en
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Publication of JPH08220774A publication Critical patent/JPH08220774A/ja
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/26Processing photosensitive materials; Apparatus therefor
    • G03F7/30Imagewise removal using liquid means
    • G03F7/32Liquid compositions therefor, e.g. developers
    • GPHYSICS
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレジストパターンの形成
方法に関し、さらに詳しく述べると、高解像性、高感
度、そして優れたドライエッチング耐性を有する化学増
幅型レジストを使用してレジストパターンを形成する方
法に関する。本発明方法は、レジストパターンの現像時
にクラックの発生やパターンの剥離を低減するのに特に
有効であるので、半導体集積回路等の半導体装置の製造
に有利に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路は集積化が進んで
LSIやVLSIが実用化されており、また、これとと
もに、集積回路の最小パターンはサブミクロン領域に及
び、更に微細化する傾向にある。微細パターンの形成に
は、薄膜を形成した被処理基板上をレジストで被覆し、
選択露光を行って所望のパターンの潜像を形成した後に
現像してレジストパターンを作り、これをマスクとして
ドライエッチングを行い、その後にレジストを除去する
ことにより所望のパターンを得るリソグラフィ技術の使
用が必須である。そして、このリソグラフィに使用する
露光源として、g線(波長436nm) 、i線(波長36
5nm)の紫外線光が使用されているが、パターンの微細
化に伴い、より波長の短い遠紫外線光、真空紫外光、電
子線、X線などが光源として使用されるようになってい
る。特に最近では、エキシマレーザ(波長248nmのK
rFレーザ、波長193nmのArFレーザ)が光源とし
て注目されており、微細パターンの形成に有効であると
期待されている。なお、本願明細書では、″放射線″な
る語を用いた場合、これらのいろいろな光源からの光、
すなわち、紫外線、遠紫外線、真空紫外光、電子線(E
B)、X線、各種レーザ光等を意味するものとする。
【0003】より短波長である遠紫外・真空紫外領域の
露光光を用いてサブミクロンのパターンを形成するに
は、露光光の波長において透明性に優れていることが必
要であり、さらにレジストとして使用するには、十分な
ドライエッチング耐性をもつことが求められている。こ
のようなレジストは、例えば、本発明者らの発明した、
エステル部にアダマンタン骨格を有するアクリル酸エス
テル又はα置換アクリル酸エステルの重合体又は共重合
体からなることを特徴とする放射線感光材料である(特
開平4−39665号公報参照)。また、本発明者ら
は、同様なレジストとして、エステル部にノルボルナン
骨格を有するアクリル酸エステル又はα置換アクリル酸
エステルの重合体又は共重合体からなることを特徴とす
る化学増幅型放射線感光材料(特開平5−257281
号公報参照)や、シクロヘキシルマレイミドの重合体又
は共重合体からなる化学増幅型放射線感光材料(特開平
5−257285号公報参照)も発明した。
【0004】さらにまた、本発明者らは、上記したよう
な化学増幅型レジストにおいては、現像液であるアルカ
リ水溶液に対する低い溶解性、乏しい密着性等の問題が
あったため、現像液として、有機アルカリ水溶液にイソ
プロピルアルコールを添加することを含むパターン形成
方法を見い出し、先に特許出願した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らが先に発明
した化学増幅型レジスト及びそれを用いたパターン形成
方法は、各種の光源からの光、特に遠紫外・真空紫外領
域の波長をもつエキシマ光に対して高い透明性を有する
ばかりでなく、優れたドライエッチング耐性も有する。
しかし、これらのレジストは、現像時、クラックやパタ
ーンの剥れを生じやすく、安定したパターニング特性を
得ることができないという欠点を依然として有してい
る。このような欠点がなぜ引き起こされるのかの正確な
理由は不明であるけれども、レジストの構造中に含まれ
る脂環式炭化水素基が、疎水性が強いうえに剛直である
ため、現像時にレジスト膜にかかる歪が大きくなること
も1つの原因となっていると理解される。
【0006】本発明の目的は、したがって、エキシマ光
を含めた各種の放射線に対して高い透明性を有しかつ優
れたドライエッチング耐性を有する化学増幅型レジスト
を用いて、現像時にクラックの発生やパターンの剥離を
低減可能な、すなわち、安定したパターニング特性を奏
する、改良されたレジストパターンの形成方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、本発明
によれば、保護されたアルカリ可溶性基を有しかつその
保護基が酸により脱離して当該化合物をアルカリ可溶性
とならしめる繰り返し単位を含む重合体又は共重合体
と、放射線露光により酸を発生する酸発生剤とを含むレ
ジストを被処理基板上に塗布し、形成されたレジスト膜
のプリベーク後、前記被処理基板上のレジスト膜を前記
酸発生剤からの酸の発生を惹起し得る放射線に選択的に
露光し、そして露光後のレジストのポストベーク後、前
記露光工程において形成された潜像を次式(I)により
表されるアンモニウム化合物:
【0008】
【化3】
【0009】(上式において、R1 ,R2 ,R3 及びR
4 は、それぞれ、同一もしくは異なっていてもよく、1
〜6個の炭素原子を有する置換もしくは非置換の炭化水
素基を表し、但し、これらの基の少なくとも1個は2〜
6個の炭素原子を有するアルキル基である)又は次式
(II)により表されるモルフォリン化合物:
【0010】
【化4】
【0011】の水溶液又はアルコール溶液を含む現像液
で現像すること、を含んでなることを特徴とするレジス
トパターンの形成方法によって達成することができる。
本発明によるレジストパターン形成方法において用いら
れるレジストは、酸により保護基が脱離し、アルカリ可
溶性となる重合体又は共重合体(ここで、″共重合体″
とは、三成分もしくはそれよりも多成分の共重合体も含
む)と酸発生剤とを組み合わせて有する化学増幅型レジ
ストである。
【0012】これらの重合体又は共重合体は、前記した
通り、保護されたアルカリ可溶性基を有し、また、アル
カリ可溶性基の好ましい例は、これに限定されるもので
はないが、カルボン酸基である。例えば、保護されたカ
ルボン酸基は、酸によりその保護基が脱離してカルボン
酸を生じるユニットであり、例えば、t−ブチルエステ
ル、t−アミルエステル、α,α−ジメチルベンジルエ
ステル等の4級炭素エステル、テトラヒドロピラニルエ
ステル等のアセタールからなるエステル、3−オキシシ
クロヘキシルエステル等のβ−オキシケトンからなるエ
ステル、その他をあげることができる。アルカリ可溶性
基のための保護基は、好ましくは、4級炭素基、例えば
t−ブチル基など、又はβ−オキシケトン基、例えば3
−オキソシクロヘキシル基など、である。
【0013】また、これらの重合体又は共重合体は、脂
環式炭化水素基をさらに含むことが好ましく、また、か
かる脂環式炭化水素基を前記保護アルカリ可溶性基を含
有する繰り返し単位とは別の繰り返し単位中に含むこと
が、さらに好ましい。適当な脂環式炭化水素基は、その
一例を示すと、次のような化合物を骨格とするものであ
る。
【0014】(1)アダマンタン及びその誘導体 (2)ノルボルナン及びその誘導体 (3)シクロヘキサン及びその誘導体 (4)パーヒドロアントラセン及びその誘導体 (5)パーヒドロナフタレン及びその誘導体 (6)トリシクロ〔5.2.1.02,6 〕デカン及びそ
の誘導体 (7)ビシクロヘキサン及びその誘導体 (8)スピロ〔4,4〕ノナン及びその誘導体 (9)スピロ〔4,5〕デカン及びその誘導体 これらの化合物は、それぞれ、次のような構造式で表さ
れる:
【0015】
【化5】
【0016】これらの化合物のうちで、ノボラック系レ
ジストと同等なドライエッチング耐性を得るには、アダ
マンタン等の縮合環が、特に好ましい。本発明方法にお
いて用いられる酸分解性重合体又は共重合体は、多種多
様なもののなかから任意に選択して使用することができ
るけれども、好ましくは、次式(III )により表される
メタ(アクリレート)重合体、次式(IV)により表され
るメタ(アクリレート)共重合体、そして次式(V)に
より表されるメタ(アクリレート)三成分共重合体であ
る。
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】上式において、Rは、同一もしくは異なっ
ていてもよく、それぞれ水素又はメチル基を表し、Y
は、脂環式炭化水素基、好ましくはアダマンチル、ノル
ボルニル、シクロヘキシル、トリシクロ〔5.2.1.
0〕デカンなどを表し、Zは、カルボン酸の保護基、好
ましくは4級炭素基あるいはβ−オキシケトン基、例え
ばt−ブチル基、t−アミル基、3−オキシシクロヘキ
シル基などを表し、そしてl,m及びnは、それぞれ、
任意の正の整数を表す。
【0021】本発明方法において有利に用いられる重合
体又は共重合体は、さらに具体的には、以下のものに限
定されるわけではないけれども、次のようなものを包含
する。なお、式中のl,m及びnは、それぞれ、前記定
義に同じである。
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】
【0028】
【化15】
【0029】
【化16】
【0030】
【化17】
【0031】
【化18】
【0032】
【化19】
【0033】
【化20】
【0034】また、化学増幅型レジストにおいてこれら
の重合体又は共重合体と組み合わせて用いられる酸発生
剤は、レジストの化学において一般的に用いられている
酸発生剤、すなわち、紫外線、遠紫外線、真空紫外光、
電子線、X線、レーザ光などの放射線の照射によりプロ
トン酸を生じる物質であることができる。本発明の実施
において適当な酸発生剤は、以下に列挙するものに限定
されないけれども、次のようなものを包含する。 (1)次式により表されるジアゾニウム塩: Ar−N2 + - (上式において、Arは、置換もしくは非置換の芳香族
基、例えばフェニル基など、又は脂環式基を表し、そし
て Xは、ハロゲン、例えばCl,Br,IあるいはF,B
4 ,BF6 ,PF6,AsF6 ,SbF6 ,CF3
3 ,ClO4 又は有機スルホン酸アニオンなどを表
す) (2)次式により表されるヨードニウム塩:
【0035】
【化21】
【0036】(上式において、Ar及びXは、前記定義
に同じである) (3)次式により表されるスルホニウム塩:
【0037】
【化22】
【0038】
【化23】
【0039】
【化24】
【0040】
【化25】
【0041】
【化26】
【0042】
【化27】
【0043】(上式において、R,R1 ,R2 ,R3
Ar及びXは、前記定義に同じであり、例えば、Rはメ
チル基などであり、そしてR1 ,R2 及びR3 はフェニ
ル基などである) (4)次式により表されるスルホン酸エステル:
【0044】
【化28】
【0045】(上式において、Ar及びRは、前記定義
に同じである) (5)次式により表されるオキサアゾール誘導体:
【0046】
【化29】
【0047】(上式において、Xは前記定義に同じであ
り、但し、−CX3 基の1つは置換もしくは非置換のア
リール基又はアルケニル基であってもよい) (6)次式により表されるs−トリアジン誘導体:
【0048】
【化30】
【0049】(上式において、Xは前記定義に同じであ
り、但し、−CX3 基の1つは置換もしくは非置換のア
リール基又はアルケニル基であってもよい) (7)次式により表されるジスルホン誘導体: Ar−SO2 −SO2 −Ar (上式において、Arは前記定義に同じである) (8)次式により表されるイミド化合物:
【0050】
【化31】
【0051】(上式において、Xは前記定義に同じであ
る) (9)その他、例えばオキシムスルホネート、ジアゾナ
フトキノン、ベンゾイントシレートなど。 これらの酸発生剤は、さらに具体的にいくつかの例を示
すと、次のような化合物である。トリフェニルスルホニ
ウムヘキサフルオロアンチモネート:
【0052】
【化32】
【0053】トリフェニルホスホニウムヘキサフルオロ
ホスフェート:
【0054】
【化33】
【0055】ジフェニルヨードヘキサフルオロホスフェ
ート:
【0056】
【化34】
【0057】ベンゾイントシレート:
【0058】
【化35】
【0059】本発明方法を実施するに当って、上記した
ような重合体又は共重合体と酸発生剤とから化学増幅型
レジストを調製する。例えば、かかるレジストの調製
は、レジストの化学において一般的に行われているよう
に、目的の重合体又は共重合体を形成するための選ばれ
た単量体を適当な重合開始剤の存在において重合せし
め、次いで得られた重合体又は共重合体の溶液に酸発生
剤を添加してレジスト溶液とすることによって、行うこ
とができる。ここで使用する重合条件及び重合開始剤
は、常用されている広い範囲のもののなかから任意に選
択して使用することができる。例えば、適当な重合開始
剤の一例として、次のようなものを挙げることができ
る。 AIBN(アゾイソブチロニトリル):
【0060】
【化36】
【0061】MAIB(ジメチル2,2−アゾイソビス
ブチラート):
【0062】
【化37】
【0063】ここで、重合体又は共重合体に添加する酸
発生剤の量は、広い範囲にわたって変更することがで
き、一般には約1〜30重量%、好ましくは約1〜15
重量%である。また、レジスト溶液の調製に用いる溶媒
は、レジストの種類、塗布条件、その他のファクタに応
じていろいろに変更し得るというものの、好ましくは、
例えばシクロヘキサン、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート(PGMEA)、乳酸エチルなど
の有機溶媒である。
【0064】得られた化学増幅型レジストの溶液を被処
理基板上に塗布する。ここで使用する被処理基板は、半
導体装置及びその他の装置において通常用いられている
いかなる基板であってもよく、具体的には、シリコン、
酸化膜、ポリシリコン、窒化膜、アルミニウムなどをあ
げることができる。これらの基板は、すでに回路が作り
こまれていても、あるいは作りこまれていなくてもよ
い。これらの基板は、場合によっては、レジストとの密
着性を向上させるために、例えばヘキサメチルジシラザ
ン(HMDS)などのような密着促進剤で前処理してお
くことが好ましい。
【0065】レジスト溶液の塗布は、スピンコータ、デ
ィップコータ、ローラコータなどのような常用の塗布装
置を使用して行うことができる。形成されるレジスト膜
の膜厚は、そのレジスト膜の使途などのファクタに応じ
て広く変更し得るというものの、通常約0.3〜2.0
μmの範囲である。次いで、形成されたレジスト膜を、
放射線を選択的に露光する前に、約60〜150℃、好
ましくは約60〜100℃の温度で約60〜180秒間
にわたってプリベークする。このプリベークには、例え
ばホットプレートのような加熱手段を用いることができ
る。
【0066】また、もしもレジスト膜の上にさらにトッ
プコート膜(保護膜)を施すような場合には、例えば、
オレフィン樹脂の溶液をスピンコート法によりレジスト
膜上に塗布し、100℃前後の温度でベーキングを行う
ことによって、トップコート膜とすることができる。レ
ジスト膜のプリベーク後、そのレジスト膜を常用の露光
装置で放射線に選択露光する。適当な露光装置は、市販
の紫外線(遠紫外線・真空紫外線)露光装置、X線露光
装置、電子ビーム露光装置、エキシマステッパ、その他
である。露光条件は、その都度、適当な条件を選択する
ことができる。この選択露光の結果、レジスト膜に含ま
れる酸発生剤から酸が発生せしめられる。
【0067】次いで、露光後のレジスト膜を露光後ベー
ク(PEB;Post Exposure Bake)
することによって、酸を触媒とした保護基の脱離反応を
生じさせる。この露光後ベークは、先のプリベークと同
様にして行うことができる。例えば、ベーク温度は約6
0〜150℃、好ましくは約100〜150℃である。
なお、トップコート膜を併用している場合には、この露
光後ベークの後であって現像の前、例えば有機溶剤によ
ってそれを剥離除去する。
【0068】露光後ベークを完了した後、露光後のレジ
スト膜を前記式(I)のアンモニウム化合物、前記式
(II)のモルフォリン化合物又はその混合物の水溶液又
はアルコール溶液を含む現像液で、常法に従って現像す
る。現像剤としてのアンモニウム化合物の好ましい例
は、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれ
ども、テトラブチルアンモニウムハイドロキシド(TB
AH)、テトラエチルアンモニウムハイドロキシド(T
EAH)、テトラプロピルアンモニウムハイドロキシド
(TPAH)、などを包含する。
【0069】これらの前記式(I)及び式(II)の現像
剤を水に溶解するかもしくは、例えばメタノール、エタ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコールに溶解し
て現像液となす。溶解する現像剤の濃度は、広く変更す
ることができるけれども、一般的に約0.1〜15重量
%の範囲、好ましくは約0.1〜10重量%の範囲であ
る。現像時間は、これも特に限定されるわけではないけ
れども、一般的に約1〜5分間の範囲、好ましくは約1
〜3分間の範囲である。現像の結果、レジスト膜の露光
域が溶解除去せしめられて、所望とするレジストパター
ンを得ることができる。最後に、得られたレジストパタ
ーンも常法に従って純水でリンスし、そして乾燥する。
【0070】
【作用】化学増幅型レジストの現像液として、前記式
(I)のアンモニウム化合物又は前記式(II)のモルフ
ォリン化合物の水溶液又はアルコール溶液を用いること
により、レジスト樹脂とのなじみやすさ、溶解度をコン
トロールして、現像時に発生するストレスの緩和の帰結
として、レジスト膜の剥れやクラックを低減し、安定し
たパターニング特性を得ることができる。
【0071】本発明において用いられる現像液は、極性
の小さい重合体又は共重合体からなるレジストにおいて
特に著しい効果を奏することが判明しているけれども、
他のレジストの場合についても満足し得る効果を奏する
ことができる。なお、特に顕著な効果を奏するレジスト
としては、前記したように、アダマンタン又はその置換
体、ノルボルナン又はその置換体、シクロヘキサン又は
その置換体、トリシクロ〔5.2.1.02,6 〕デカン
又はその置換体などの脂環族を含む樹脂をあげることが
できる。
【0072】
【実施例】次いで、本発明をそのいくつかの実施例を参
照して説明する。なお、下記の実施例はほんの一例であ
って、これによって本発明が限定されるものではないこ
とを理解されたい。
【0073】例1 メタクリル酸アダマンチルモノマとアルリル酸t−ブチ
ルモノマを1:1の割合で重合容器に仕込み、0.5モ
ル/lのトルエン溶液とした。このトルエン溶液に重合
開始剤、AIBN(アゾイソブチロニトリル)を20モ
ル%の量で添加し、80℃で約8時間にわたって重合さ
せた。重合の完結後、メタノールを沈殿剤として精製を
行った。次式により表されるアダマンチルメタクリレー
ト−コ−t−ブチルアクリレート共重合体が得られた。
【0074】
【化38】
【0075】得られた共重合体は、組成比(m:n)が
49:51であり、重量平均分子量(Mw)が5485
であり、そして分散度(Mw/Mn)が1.31であっ
た。また、この共重合体のガラス転移温度(Tg)は1
26℃(熱分析による)であった。
【0076】例2 前記例1において調製したアダマンチルメタクリレート
−コ−t−ブチルアクリレート共重合体に15重量%の
酸発生剤、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロア
ンチモネートを添加し、シクロヘキサノンに溶解した。
得られたレジスト溶液を、ヘキサメチルジシラザン(H
MDS)で前処理したシリコン基板上に膜厚0.7μm
でスピンコートし、ホットプレート上で60℃で100
秒間プリベークした。
【0077】プリベークの完了後、得られたレジスト膜
をKrFエキシマステッパ(ニコン社製、NA=0.4
5)で波長248nmのKrFレーザ光のパターンに選択
露光した。続いて、露光後のレジスト膜を100℃で6
0秒間PEB(露光後ベーク)した。その後、レジスト
膜を0.27Nのテトラブチルアンモニウムハイドロキ
シド(TBAH)水溶液で60秒間現像し、さらに純水
で30秒間リンスした。露光に用いたレーザ光パターン
に相当する所望のレジストパターンがパターンの剥れを
生じることなく得られた。なお、本例での照射線量の闘
値エネルギEthは21mJ/cm2 であり、解像力は0.
275μm L&S(ライン・アンド・スペース)であ
った。
【0078】例3 前記例2に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
現像液として、0.27NのTBAH水溶液に代えて同
濃度(0.27N)のモルフォリン水溶液を使用した。
前記例2の場合と同様の満足し得るレジストパターン
が、Eth=216mJ/cm2 で解像力=0.30μm
L&Sで得られた。
【0079】例4 前記例3に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
現像液として使用したモルフォリン水溶液の濃度を1.
18Nに変更した。前記例3の場合と同様の満足し得る
レジストパターンが、Eth=96mJ/cm2 で0.27
5μm L&Sで得られた。
【0080】例5 前記例2に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
現像液として、0.27NのTBAH水溶液に代えて同
濃度(0.27N)のTBAHのメタノール溶液を使用
した。前記例2の場合と同様の満足し得るレジストパタ
ーンが、Eth=25mJ/cm2 で解像力=0.30μm
L&Sで得られた。
【0081】例6 前記例2に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
現像液として、0.27NのTBAH水溶液に代えて1
0重量%のTBAH水溶液を使用した。前記例2の場合
と同様の満足し得るレジストパターンが、Eth=51
mJ/cm2 で解像力=0.30μm L&Sで得られた。
【0082】例7(比較例) 前記例2に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
比較のため、現像液として、0.27NのTBAH水溶
液に代えて同濃度(0.27N)のテトラメチルアンモ
ニウムハイドロキシド(TMAH)水溶液を使用した。
レジストパターンが得られたけれども、このときのEt
hは25mJ/cm2 であり、最小解像パターンは0.35
μm L&Sであった。これ以下のパターンは、倒れて
解像しなかった。
【0083】例8(比較例) 前記例2に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
比較のため、現像液として、0.27NのTBAH水溶
液に代えてNMD−3(東京応化社製、TMAH水溶
液)/イソプロピルアルコール(IPA)混合液(混合
比1:1)を使用した。レジストパターンが得られたけ
れども、このときのEthは22mJ/cm2であり、最小
解像パターンは0.40μm L&Sであった。また、
本例の場合、クラックが発生した結果、細かいパターン
は剥れて消失していた。
【0084】例9(比較例) 前記例2に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
比較のため、現像液として、0.27NのTBAH水溶
液に代えて10重量%のテトラメチルアンモニウムハイ
ドロキシド(TMAH)水溶液を使用した。本例の場
合、レジストの剥離がひどくて、0.40μm L&S
が、形成可能な最小レジストパターンであった。
【0085】例10(比較例) 前記例2に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、
比較のため、現像液として、0.27NのTBAH水溶
液に代えて同濃度(0.27N)のTBAHのイソプロ
ピルアルコール溶液を使用した。本例の場合、レジスト
膜の露光部はおろか、その未露光部も完全に消失してし
まった。
【0086】例11 メタクリル酸アダマンチルモノマとメタクリル酸3−オ
キソシクロヘキシルモノマを1:1の割合で重合容器に
仕込み、2モル/lのトルエン溶液とした。このトルエ
ン溶液に重合開始剤、AIBNを5モル%の量で添加
し、80℃で約8時間にわたって重合させた。重合の完
結後、メタノールを沈殿剤として精製を行った。次式に
より表されるアダマンチルメタクリレート−コ−3−オ
キソシクロヘキシルメタクリレート共重合体が得られ
た。
【0087】
【化39】
【0088】得られた共重合体は、組成比(m:n)が
49:51であり、重量平均分子量(Mw)が1440
0であり、そして分散度(Mw/Mn)が1.41であ
った。なお、この共重合体はガラス転移温度(Tg)を
示さなかった。
【0089】例12 前記例11において調製したアダマンチルメタクリレー
ト−コ−3−オキソシクロヘキシルメタクリレート共重
合体に5重量%の酸発生剤、トリフェニルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモネートを添加し、シクロヘキサ
ノンに溶解した。得られたレジスト溶液を、ヘキサメチ
ルジシラザン(HMDS)で前処理したシリコン基板上
に膜厚0.7μmでスピンコートし、ホットプレート上
で100℃で100秒間プリベークした。
【0090】プリベークの完了後、得られたレジスト膜
をKrFエキシマステッパ(ニコン社製、NA=0.4
5)で波長248nmのKrFレーザ光のパターンに選択
露光した。続いて、露光後のレジスト膜を150℃で6
0秒間PEB(露光後ベーク)した。その後、レジスト
膜を0.27Nのテトラブチルアンモニウムハイドロキ
シド(TBAH)水溶液で60秒間現像し、さらに純水
で30秒間リンスした。露光に用いたレーザ光パターン
に相当する所望のレジストパターンがパターンの剥れを
生じることなく得られた。なお、本例での照射線量の闘
値エネルギEthは26.5mJ/cm2 であり、解像力は
0.275μm L&Sであった。
【0091】例13 前記例12に記載の手法を繰り返した。但し、本例で
は、現像液として、0.27NのTBAH水溶液に代え
て同濃度(0.27N)のテトラプロピルアンモニウム
ハイドロキシド(TPAH)の水溶液を使用した。前記
例12の場合と同様の満足し得るレジストパターンが、
Eth=19.5mJ/cm2 で解像力=0.275μm
L&Sで得られた。
【0092】例14 前記例12に記載の手法を繰り返した。但し、本例で
は、現像液として、0.27NのTBAH水溶液に代え
て同濃度(0.27N)のテトラエチルアンモニウムハ
イドロキシド(TEAH)の水溶液を使用した。前記例
12の場合と同様の満足し得るレジストパターンが、E
th=17mJ/cm2 で解像力=0.275μm L&S
で得られた。
【0093】例15 前記例12に記載の手法を繰り返した。但し、本例で
は、現像液として、0.27NのTBAH水溶液に代え
て10重量%のTBAH水溶液を使用した。前記例12
の場合と同様の満足し得るレジストパターンが、Eth
=50mJ/cm2 で解像力=0.30μm L&Sで得ら
れた。
【0094】例16(比較例) 前記例12に記載の手法を繰り返した。但し、本例で
は、比較のため、現像液として、0.27NのTBAH
水溶液に代えて同濃度(0.27N)のテトラメチルア
ンモニウムハイドロキシド(TMAH)水溶液を使用し
た。レジストパターンが得られたけれども、このときの
Ethは24mJ/cm2 であり、最小解像パターンは0.
55μm L&Sであった。これ以下のパターンは、剥
れて消失していた。
【0095】例17(比較例) 前記例12に記載の手法を繰り返した。但し、本例で
は、比較のため、現像液として、0.27NのTBAH
水溶液に代えて10重量%のテトラメチルアンモニウム
ハイドロキシド(TMAH)水溶液を使用した。本例の
場合、レジストの剥離がひどくて、0.60μm L&
Sが、形成可能な最小レジストパターンであった。
【0096】例18(比較例) 前記例2に記載の手法を、前記例1に記載の手法を使用
して調製したアダマンチルメタクリレート−コ−t−ブ
チルアクリレート共重合体(組成比=51:49、重量
平均分子量=4915、分散度=1.46)を使用して
繰り返した。但し、本例では、比較のため、0.27N
のTBAH水溶液に代えて同濃度(0.27N)のベン
ジルトリメチルアンモニウムハイドロキシド(BzTM
AH)水溶液を使用した。本例で得られたレジストパタ
ーンは、0.5μm L&S以下のサイズのパターンは
抜けておらず、また、このサイズを上廻るパターンは密
着性の不良を示した。
【0097】例19(比較例) 前記例18に記載の手法を繰り返した。但し、本例で
は、比較のため、現像液として、0.27NのBzTM
AH水溶液に代えて0.27NのNMD−3(東京応化
社製、TMAH水溶液)/1,4−ジオキサン混合液
(混合比2:1)を使用した。本例の場合、レジストパ
ターンが得られたけれども、0.4μm L&S以下の
サイズのパターンは剥がれていた。
【0098】例20(比較例) 前記例18に記載の手法を繰り返した。但し、本例で
は、比較のため、現像液として、0.27NのBzTM
AH水溶液に代えて0.27NのNMD−3(東京応化
社製、TMAH水溶液)/エチルセロソルブ(EL)混
合液(混合比2:1)を使用した。本例の場合にも、前
記例19の場合と同様、0.4μm L&S以下のサイ
ズのパターンは剥がれていた。
【0099】例21(比較例) 前記例18に記載の手法を繰り返した。但し、本例で
は、比較のため、現像液として、0.27NのBzTM
AH水溶液に代えて同濃度(0.27N)のTBAHの
イソプロピルアルコール溶液を使用した。本例の場合、
レジスト膜の露光部はおろか、その未露光部も完全に消
失してしまった。
【0100】例22 前記例1に記載の手法を使用して、アダマンチルメタク
リレート−コ−t−ブチルアクリレート共重合体(組成
比=51:49、重量平均分子量=4915、分散度=
1.46)を調製した。次いで、この共重合体に5重量
%の酸発生剤、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオ
ロアンチモネートを添加し、シクロヘキサノンに溶解し
た。得られたレジスト溶液を、ヘキサメチルジシラザン
(HMDS)で前処理したシリコン基板上に膜厚0.4
μmでスピンコートし、ホットプレート上で60℃で1
00秒間プリベークした。
【0101】プリベークの完了後、得られたレジスト膜
をArF露光装置(ニコン社製、NA=0.55)で波
長193nmのArFレーザ光のパターンに選択露光し
た。続いて、露光後のレジスト膜を130℃で60秒間
PEB(露光後ベーク)した。その後、レジスト膜を
0.27Nのテトラブチルアンモニウムハイドロキシド
(TBAH)水溶液で60秒間現像し、さらに純水で3
0秒間リンスした。所望のレジストパターンがパターン
の剥れを生じることなく得られた。なお、本例での照射
線量の闘値エネルギEthは9mJ/cm2 であり、解像力
は0.2μm L&Sであった。
【0102】例23(比較例) 前記例22に記載の手法を繰り返した。但し、本例で
は、比較のため、現像液として、0.27NのTBAH
水溶液に代えて同濃度(0.27N)のテトラメチルア
ンモニウムハイドロキシド(TMAH)水溶液を使用し
た。本例の場合、0.35μm L&Sのサイズのレジ
ストパターンが得られたけれども、それ以下のサイズの
パターンは剥がれて消失していた。
【0103】例24 前記例11に記載の手法を使用して、アダマンチルメタ
クリレート−コ−3−オキソシクロヘキシルメタクリレ
ート共重合体(組成比=50:50、重量平均分子量=
14400、分散度=2.1)を調製した。次いで、こ
の共重合体に5重量%の酸発生剤、トリフェニルスルホ
ニウムヘキサフルオロアンチモネートを添加し、シクロ
ヘキサノンに溶解した。得られたレジスト溶液を、ヘキ
サメチルジシラザン(HMDS)で前処理したシリコン
基板上に膜厚0.4μmでスピンコートし、ホットプレ
ート上で100℃で100秒間プリベークした。
【0104】プリベークの完了後、得られたレジスト膜
をArF露光装置(ニコン社製、NA=0.55)で波
長193nmのArFレーザ光のパターンに選択露光し
た。続いて、露光後のレジスト膜を150℃で60秒間
PEB(露光後ベーク)した。その後、レジスト膜を
0.27Nのテトラブチルアンモニウムハイドロキシド
(TBAH)水溶液で60秒間現像し、さらに純水で3
0秒間リンスした。所望のレジストパターンがパターン
の剥れを生じることなく得られた。なお、本例での照射
線量の闘値エネルギEthは6mJ/cm2 であり、解像力
は0.17μm L&Sであった。1:1のパターン比
率が保たれた。
【0105】例25 前記例24に記載の手法を繰り返した。但し、本例の場
合、レジスト膜をArFレーザ光に選択露光する前、オ
レフィン樹脂を膜厚0.2μmでスピンコートし、トッ
プコート膜とし、また、現像に先がけてこのトップコー
ト膜を剥離した。0.16μm L&Sのサイズのレジ
ストパターンが良好な形状で、1:1の比率を保ったま
まに形成できた。
【0106】例26(比較例) 前記例24に記載の手法を繰り返した。但し、本例で
は、比較のため、現像液として、0.27NのTBAH
水溶液に代えて0.27NのNMD−3(東京応化社
製、TMAH水溶液)/イソプロピルアルコール(IP
A)混合液(混合比5:1)を使用した。レジストパタ
ーンが得られたけれども、0.2μm L&S以下のサ
イズは1:1に形成できなかった。
【0107】例27(比較例) 前記例26に記載の手法を、NMD−3及びIPAの混
合比を8:1,9:1及び10:1に変更して繰り返し
た。いずれの混合比の時も、0.2μm L&S以下の
微細なパターンは形成できなかった。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、上記したような化学増
幅型レジストと組み合わせて特定のアンモニウム化合物
又はモルフォリン化合物の水溶液又はアルコール溶液を
現像液として使用することにより、レジスト樹脂とのな
じみやすさ、溶解度をコントロールして、現像時に発生
するストレスを緩和することにより、レジストパターン
の剥離やクラックの発生を低減し、安定したパターニン
グ特性を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−295064(JP,A) 特開 平5−188595(JP,A) 特開 平5−333562(JP,A) 特開 平6−35200(JP,A) 特開 平6−324494(JP,A) 特開 平5−265212(JP,A) 特開 昭63−27829(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護されたアルカリ可溶性基を有しかつ
    その保護基が酸により脱離して当該化合物をアルカリ可
    溶性とならしめる繰り返し単位を含むとともに、脂環式
    炭化水素基をさらに含むアルカリ不溶性の重合体又は共
    重合体と、放射線露光により酸を発生する酸発生剤とを
    含むレジストを被処理基板上に塗布し、 形成されたレジスト膜のプリベーク後、前記被処理基板
    上のレジスト膜を前記酸発生剤からの酸の発生を惹起し
    得る放射線に選択的に露光し、そして 露光後のレジストのポストベーク後、前記露光工程にお
    いて形成された潜像を次式(I)により表されるアンモ
    ニウム化合物: 【化1】 (上式において、R1 ,R2 ,R3 及びR4 は、それぞ
    れ、同一もしくは異なっていてもよく、1〜6個の炭素
    原子を有する置換もしくは非置換の炭化水素基を表し、
    但し、これらの基の少なくとも1個は2〜6個の炭素原
    子を有するアルキル基である)又は次式(II)により表
    されるモルフォリン化合物: 【化2】 の水溶液からなる現像液で現像すること、を含んでなる
    ことを特徴とするレジストパターンの形成方法。
  2. 【請求項2】 前記アルカリ可溶性基がカルボン酸基で
    あることを特徴とする請求項1に記載のレジストパター
    ンの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ可溶性基の保護基が4級炭
    素エステル又はβ−オキシケトンのエステルであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のレジストパターン
    の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記脂環式炭化水素基が、前記保護され
    たアルカリ可溶性基を含有する繰り返し単位とは別の繰
    り返し単位中に含まれることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載のレジストパターンの形成方法。
  5. 【請求項5】 前記重合体又は共重合体中の脂環式炭化
    水素基がアダマンタン又はその誘導体を骨格とするもの
    であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項
    記載のレジストパターンの形成方法。
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