JP2864687B2 - 二重包装体及びその包装方法 - Google Patents
二重包装体及びその包装方法Info
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Description
び半導体装置の製造に用いる原料の保存に好適に用いら
れる防錆剤の二重包装体に関する。
し、電子部品、電子製品特に半導体装置の部品及び半導
体装置の製造に必要な原料の保存に用いる試みがなされ
ている。通常の通気性包装材料として紙と有孔プラスチ
ックフイルムを張り合わした包装材料が用いられてい
る。しかし、この包装材料を使って防錆用組成物を包装
すると大気中に浮遊しているダストが包装材料の静電気
で吸い寄せられて、包装材料の表面に付着する。このま
ま電子部品、電子製品特に半導体装置の部品及び半導体
装置の製造原料の保存に用いると、保存対象物を汚染
し、電気回路がシュートしたり、回路に錆を発生させる
事になり好ましくない。
2mmの開孔径で穿孔したプラスチックフイルムからなる
通気性外袋内に脱酸素剤包装体を包装した脱酸素剤二重
包装体が提案されているが穿孔した開孔径が大きい為に
穿孔部分から脱酸素剤組成物のダストが通過し、ダスト
の汚染を防止できない。
が付着しない又包装材料から組成物のダストが通過しな
い包装体にすることにある。
されている一重包装体を通気性包装材料(2)に包装さ
れている二重包装体において、通気性包装材料(2)と
して酸素透過速度1000ml/m2・Atm・Day以上、透湿度1g/
m2・Day以上でありかつ0.3μのダストの捕集効率が50%
以上である包装材料をを用い、あるいは酸素透過速度10
00ml/m2・Atm・Day以上、透湿度1g/m2・Day以上であり
かつ袋を形成したのちの外表面に開孔部分がない包装材
料を用い、現に二重包装体を形成したあとの袋の表面の
ダスト数が5×104個/10×10cm2以下であることを特徴
とした二重包装体に関し、さらに通気性包装材料(1)
の包装体を通気性包装材料(2)で包装する際に通気性
包装材料(1)の包装体を製造する場所と隔離し、その
作業雰囲気に0.3μ以上のダスト数が3×104個/1立方フ
ィート以下の窒素ガスあるい空気を送り込みながら包装
する事を特徴とする上述の二重包装体の包装方法に関す
る。
錆に悪影響を与える物質の単独又は二種以上の物質を吸
収する組成物あるいは気化性防錆剤を揮散する組成物で
あれば特に限定するものではない。例えば不飽和脂肪族
炭化水素、不飽和脂肪族化合物、グリセリン、カテコー
ル、グルコース、アルコルビン酸等の有機化合物を主剤
とし、かつ酸素吸収を促進する物質を含んでいることを
特徴とする組成物、あるいは鉄、ニッケル、銅などの金
属粉を主剤とし、かつ酸素吸収を促進する物質を含んで
いることを特徴とする組成物、あるいはシリカゲル、ゼ
オライト等の乾燥剤を含む組成物、あるいはアミン化合
物などの気化性防錆剤を含む組成物等が挙げられる。こ
の組成物の形状は特に限定するものでないが顆粒状、シ
ート状、錠剤状、フイルム状等が挙げられる。
のであり、酸素透過速度が1000ml/m2・Atm・Day以上、
透湿度1g/m2・Day以上で通常防錆用包材として使用され
るものであればよく、特に限定するものではない。
包装材料の低軟化点有孔フイルム面同士を合わせて、熱
板,超音波照射の熱圧によるシール及び加熱されたカッ
ターで切断しながらシールする方法等で包装するもので
あり、包装方法は組成物が包装出来るもであれば特に限
定するものでない。
の付着と通過がない二重包装体に包装するためのもので
あり、酸素透過速度が1000ml/m2・Atm・Day以上、透湿
度1g/m2・Day以上であり、かつ0.3μのダストの捕集効
率が50%以上であるマイクロポーラスフイルムに、ポリ
エチレンやポリアクリル酸とポリエチレン共重合物など
の有孔低軟化点フイルムを積層した包装材料(2)−
A、またはポリエチレンやポリアクリル酸とポリエチレ
ン共重合物等の有孔低軟化点フイルムを、天然パルプや
合成パルプからなる紙とか合成紙、スパボンド式で製造
された不織布(例デュポン社製タイベック)、マイクロ
ポーラスフイルム等の基材に積層した包装材料の有孔低
軟化点フイルムの反対側にシリコン樹脂,ポリプタジエ
ンなどの酸素透過性樹脂を積層して開孔部分がない包装
材料(2)−B等が挙げられる。
包装材料(2)で包装する包装方法は一重包装体側に包
装材料(2)の低軟化点有孔フイルム面同士を合わせ
て、熱板、超音波照射の熱圧によるシール方法等で包装
するものであり、包装方法そのものは包装体が包装出来
るもであれば特に限定するものでない。
フイルム側の反対面の表面に付着しているダストを除去
し、0.3μ以上のダスト数を5×104個/10×10cm2以下、
好ましくは1×104個/10×10cm2以下にして包装する。
ダストを除去する方法として、放電による静電気を中和
除去してダストを浮遊させ吸引してとる方法は、超音波
をあててダストを浮遊させ吸引してとる方法、粘着剤が
コートされているロールに接触させてロール側にダスト
を接着させて取る方法、紙、フイルムなどの基材の表面
に粘着剤が配置されている粘着シートを通気性包装材料
(2)に接着し、粘着シートを剥がしてとる方法等があ
る。
れている粘着シートを通気性包装材料(2)に接着して
そのままで包装し、できた二重包装体を保存対象物とと
もに系内に密封する直前に粘着シートを剥がして使用す
る事もある。このとき必要に応じて粘着シートを剥がし
たあとの表面に残っているダストを上述した方法などで
取る事もある。なお粘着シートをその表面に接着した二
重包装体は酸素や水分の透過を大幅に制限し、防錆剤性
能の低下を抑え、大気下に長期間放置が可能である。
除去した通気性包装材料(2)で包装する際は、通気性
包装材料(1)の包装体を製造する場所と隔離し、作業
雰囲気内に0.3μ以上のダスト数3×104/1立方フィート
以下の窒素ガスあるいは空気を送り込みながら包装す
る。
されている包装体を通気性包装材料(2)に包装されて
いることを特徴とした二重包装体は包装体の表面に付着
しているダストが少ない為に電子部品、電子製品特に半
導体装置の部品及び半導体装置の製造に必要な原料の保
存に適用した時に保存対象物がダストにより汚染され、
電気回路がショートしたり、回路に錆の発生することが
なく好適に保存ができるようになった。
(新日本アルク(株)製Bタイプ)を5kg/cm2の圧力で
加圧し、紙側熱ロール(温度200℃)と有孔ポリエチレ
ン側ロール(温度100℃)からなる1対ロールに30m/mi
n.の速度で挟み込み、紙と有孔ポリエチレンを積層し
た。
レシリコン(株)製SD7328樹脂分30%トルエン溶媒)10
0部を触媒(トーレシリコン(株)製SRX212)0.6部とと
もにトルエン500部にとかし、その溶液を紙1m2当たり2
0gをコートし、140℃,1分間でシリコン樹脂を重合させ
た。
エチレン(新日本アルク(株)開孔Bタイプ)をラミネ
ートした。この包装材料のシリコン樹脂コート面にPET
フイルム(厚み12μ)にポリアクリル酸ブチルを13g/m2
コートした粘着シートを接着して包装材料を製造した。
この包装材料に接着した粘着シートを剥がしたのち、酸
素透過速度、透湿度、ダスト数を測定した。その結果を
表−1に示す。
の通気性包装材料10×10cm21枚を叩いて出てきた空気
中の0.3μ以上のダスト数をカウンター(スワイヤトラ
ンステック社製、MODEL208L)で測定し、これを以て包
装材料体の表面に付着しているダスト数とした。
(株)製GTAFL9504,0.3μダスト補修効率67%)に開孔
ポリエチレン(新日本アルク(株)開孔Bタイプ)をラ
ミネートして製造した。この包装材料のマイクロポーラ
フイルム面にPETフイルム(厚み12μ)にポリアクリル
酸ブチルを13g/m2コートした粘着シートを接着して包装
材料を製造した。この包装材料に接着した粘着シートを
剥がしたのち、酸素透過速度、透湿度、ダスト数を測定
した。その結果を表−2に示す。
の通気性包装材料10×10cm21枚を叩いて、出てきた空
気中の0.3μ以上のダスト数をカウンター(スワイヤト
ランステック社製、MODEL20 8L)で測定し、これを以て
包装材料体の表面に付着しているダスト数とした。
し、粒状活性炭5gに含浸した後、消石灰0.5gを粒状活性
炭の表面にまぶして、顆粒状組成物を製造した。
に、トール油脂肪酸コバルト0.3gを添加し、坪量100g/m
2のクラフトパルプシート5×5cm2に含浸したシート
(I)と、グリセリン(ダイナマイト用)0.7gとトリエ
タノールアミン0.1gの混合液を坪量100g/m2のクラフト
パルプシート5×5cm2に含浸したシート(II)とを製
造した。
×70mmを有孔ポリエチレン面を内側にして二つ折りに
し、実施例4で製造した防錆用組成物2.5gと顆粒状酸化
カルシウム2.5gを包み,周囲をヒートシールして70×70
mmの包装体を製造した。(以下一重包装体と称す。) 実施例7(シート状防錆用組成物包装体の製造) 実施例1において製造した通気性包装材料(1)140
×70mmを有孔ポリエチレン面を内側にして二つ折りに
し、実施例5で製造した防錆用シート(I)と(II)を
包み、周囲をヒートシールして70×70mmの包装体を製造
した。(以下一重包装体と称す。) 実施例8(二重包装体の製造) 実施例6、7製造した包装体を実施例2、3で製造し
た包装材料80×160mmをポリアクリル酸でブチルをコー
トした粘着ロールに通過させてダストを除去したのち、
有孔ポリエチレン面を内側にして二つ折りにし、0.3μ
以上のダスト数が5000個/1立方フイート以下の空気が送
り込まれている雰囲気下で周囲をヒートシールして80×
80mmの二重包装体を製造した。
た後、これと、半導体装置に組み込むICの配線素材であ
る蒸着用アルミニムからなるスパッタリングターゲット
(径300mm)とを、塩化ビニリデン2μ/延伸ナイロン1
5μ/ポリエチレン50μ製袋(500×500mm)に密封し、2
5℃、60%RHにおいて3か月間保存したところスパッタ
リングターゲットの蒸着用アルミニウムを固定している
銅板の錆発生による変色がなかった。またこのスパッタ
リングターゲットを用いてICを製造したところ、ICへの
ダストの汚染がなく良好に使用する事ができた。
包装体の代わりに実施例6、7で製造した包装体を用い
る以外は実施例9と同じ方法で実施したところICの製造
時に蒸着チャンバー内へのダストの汚染が著しく、アル
ゴンガスの置換によるダストの除去に12時間以上要し、
ICチップの製造に多大な損失を与えた。
二重包装体の代わりに、実施例6、7で製造した一重包
装体をPET12μ/PE30μの穿孔フイルム(平均穿孔径2m
m、開孔率15%)/純白紙(50g/m2)/PE50μ穿孔フイル
ム(平均穿孔径2mm、開孔率15%)の積層通気性包装材
料を用いて実施例8と同じ方法で包装した二重包装体を
用いる以外は実施例9と同じ方法で実施したところICの
製造時に蒸着チャンバー内へのダストの汚染が著しく、
アルゴンガスの置換によるダストの除去に10時間以上要
し、ICチップの製造に多大な損失を与えた。
例8の二重包装体および比較例1、2の包装体それぞれ
1個を叩いて、空気中に出てきた0.3μ以上のダスト数
をカウンター(スワイヤートランステック社製、MODEL2
08L)で測定し、これを以て包装体の表面に付着してい
るダスト数とした。その結果を表−3に示す。
包装材料(2)の一態様を示す。 図−3は通気性包装材料(2)に粘着シートを接着した
一態様を示す。 図−4は防錆用組成物を包装した一重包装体の一態様を
示す。 図−5は一重包装体をさらに通気性包装材料(2)で包
装した二重包装体の一態様を示す。 図における各数字は以下を示す。 10……酸素透過性樹脂 21……基材−1、マイクロポーラスフイルム 22……基材−1、不織布あるいは紙 31……有孔低軟化点フイルム 32……有孔低軟化点不織布 41……基材−2、フイルムあるいは紙 42……粘着剤 50……防錆用組成物 60……一重包装体
Claims (2)
- 【請求項1】防錆用組成物が通気性包装材料(1)に包
装されている一重包装体を通気性包装材料(2)に包装
されている二重包装体において、通気性包装材料(2)
として酸素透過速度1000ml/m2・Atm・Day以上、透湿度1
g/m2・Day以上でありかつ0.3μのダストの捕集効率が50
%以上である包装材料を用い、あるいは酸素透過速度10
00ml/m2・Atm・Day以上、透湿度1g/m2・Day以上であり
かつ袋を形成したのちの外表面に開孔部分がない包装材
料を用い、現に二重包装体を形成したあとの袋の表面の
0.3μ以上のダスト数が5×104個/10×10cm2以下である
ことを特徴とした二重包装体。 - 【請求項2】通気性包装材料(1)の包装体を通気性包
装材料(2)で包装する際に通気性包装材料(1)の包
装体を製造する場所と隔離し、その作業雰囲気内に0.3
μ以上のダスト数が3×104個/1立方フィート以下の窒
素ガスあるいは空気を送り込みながら包装する事を特徴
とする請求の範囲第1項記載の二重包装体の包装方法
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MYPI94002739A MY131565A (en) | 1990-04-25 | 1991-04-22 | Oxygen absorbent composition and method of preserving article with same |
CA002040993A CA2040993C (en) | 1990-04-25 | 1991-04-23 | Oxygen absorbent composition and method of preserving article with same |
EP91303682A EP0454437B1 (en) | 1990-04-25 | 1991-04-24 | Oxygen absorbent composition and method of preserving article with same |
DE69108088T DE69108088T2 (de) | 1990-04-25 | 1991-04-24 | Sauerstoffabsorptionsmittel und Verfahren zum Konservieren eines Gegenstandes mit demselben. |
US07/690,486 US5286407A (en) | 1990-04-25 | 1991-04-24 | Oxygen absorbent composition and method of preserving article with same |
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH0487961A JPH0487961A (ja) | 1992-03-19 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19920990A Expired - Lifetime JP2864687B2 (ja) | 1990-04-25 | 1990-07-30 | 二重包装体及びその包装方法 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6030514A (en) * | 1997-05-02 | 2000-02-29 | Sony Corporation | Method of reducing sputtering burn-in time, minimizing sputtered particulate, and target assembly therefor |
JP7018797B2 (ja) * | 2018-03-27 | 2022-02-14 | 株式会社巴川製紙所 | 保護部材、及び袋体入り保護部材 |
-
1990
- 1990-07-30 JP JP19920990A patent/JP2864687B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0487961A (ja) | 1992-03-19 |
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