国土交通省は、南海トラフの巨大地震や首都直下地震で空港が使えなくなり、多くの航空機が着陸できなくなる事態に備えるため、コンピューターを使って自動的に別の行き先を選ぶ新たなシステムを、来年度から運用することを決めました。 国土交通省によりますと、東日本大震災を引き起こした4年前の巨大地震では、強い揺れによって羽田空港と成田空港が一時的に閉鎖され、向かっていた航空機86機が行き先を急きょ変更しなければならなくなり、このうち14機が燃料が少なくなるなどして緊急着陸しました。 国土交通省の試算では、最も影響が大きい平日の正午に地震が起きた場合、南海トラフの巨大地震でも羽田空港や成田空港など8つの空港が使えなくなり、133機が行き先の変更が必要になるほか、首都直下地震でも107機に影響が出るということです。 新たに導入するシステムでは、巨大地震などで空港が被災した場合に、航空機の位置や残りの燃料、そ