私は規制反対派で現場に近い立場だが、出版社の東京国際アニメフェアボイコット(以下TAF)はちょっと無理筋だと考える。 東京都には何もダメージを与えることはできず、結果的に大手出版社がアニメ業界をいじめることになるだけで、ただでさえ厳しいアニメ業界の裾野の一端がまた削られる結果にしかならない。 初期のTAFは確かに東京都主催であったと聞く。しかし、現状は日本動画協会主催といっても良い状況だ。動画協会の理事長はぴえろ、副理事長はサンライズと東映アニメーションの社長であり、古くからアニメに関わってきた会社が主導権を握る、天下り団体でもなく、ある意味まっとうな社団法人だ。 TAFのボイコットで一番困るのはこの日本動画協会だ。日本動画協会はまだ発足して10年にも満たない若い団体であり、これから日本のアニメーションの業界全体の声を集約していく立場になろうという時に、それを潰す結果になる。 アピールとい